オバちゃまと行く、オレンジカフェ
今回は、
2月の1週目に、96歳でアルツハイマー型認知症のオバちゃまと
自称:ケアマン(ケアニンとヘルプマンを組み合わせた造語)のブンが
地域で開催された、オレンジカフェに遊びに行ってきた様子をレポートいたします。
【レポート本編】
お出かけが大好きなオバちゃま(96歳 アルツハイマー型認知症)は、
ケアマンが前もって職員さんに伝えていた日を覚えており、
準備をして、
ハッピーライフ(ケアマンの実家近くで、オバちゃまが入居しているショートステイ施設)の自分の生活するユニットで待っていてくれました。
杖は持っているが、
ほとんど置きっぱなしにしてヨタヨタ歩くオバちゃまを手引き歩行で施設玄関まで案内、
出発の一枚
この時は上機嫌。
あとで状況は一変することに。。。
ケアマンの愛車、スズキのエブリィに乗り込み
車を10分走らせ、
会場のある雲仙市国見町社会福祉協議会に到着。
笑顔で会場へ進むおばちゃま!
今回、おばちゃま初参加のオレンジカフェくにみの催し物は、
折り紙でぼんぼりを作るという創作活動でした。
主催者の小川さん
ところが、折り紙を渡されたオバちゃまは
「帰る!」
「出来ない!」
「こんなとこ嫌いなの!」
と、
プライドのせいなのか、
協調性もなく参加者様の前で大声で不満をあらわに。。。
表情から笑顔が消えてます。
ですが、
そこは介護経験の豊富な地域包括在籍のベテランボランティアのスペシャリストの皆様。
併設されているカフェスペースへと個別で案内してくださり、
手作りの御茶菓子とコーヒーを提供して下さいました。
落ち着いたおばちゃまは、遠目ながら、ぼんぼり作りをされる参加者の様子をみていました。
おばちゃまが落ち着くとケアマンも、参加者の輪に入り、皆様と交流!
地元の体育活動に貢献され続けていらっしゃる、
松木ガソリンスタンドの松木さん。
雲仙市をテーマにした歌詞なども書いておられる人で、
瓢箪を使った、創作活動なんかも積極的にされていらっしゃいます。
↑ 左:松木さん 右:藤本さん(国見町の老舗結婚式場の大女将さん)
そこへ、
国見町のサロン運営に携わられている、
かいご の学校 まざーりーふ ⇒ https://ameblo.jp/kindto-motherleaf/entry-12124254086.html
を運営されている やまもとちえさんが
サロン帰りにふらっと遊びにきてくださり、
さらにカフェは盛り上がりました。
高校卒業後、福岡と長崎で介護の仕事で生計を立ててこられ、
30年近く ケアの現場で活動される やまもとちえ 先生。
ケアマネージャーと介護福祉士の資格を生かして、
現在では島原半島の介護の人材を育成し、
毎年、ケアマネージャーと介護福祉士の資格取得を援助されていらっしゃる人で、育ち盛りの3人のお子さんのママでもあります。
この人なしではケアマン ブン の介護福祉士としての活動は始まっておらず、介護福祉合格まで導いてくださり、現在の職場も紹介してくださったケアの恩師です。
↑ 左:オバちゃまと右:山本 先生
2時間のぼんぼり作りも終盤に、
皆様でこれくらいのぼんぼりを作られてました。
↑ 前国見町老人会会長の本田さんもご満悦の様子でした☆
最後に、
毎回恒例の「大阪すずめ」を踊って(オバは見てるだけでしたが)、
今回のオレンジカフェ くにみはおしまいです。
【おまけ】
お話し好きなオバちゃまにインタビュー。
↓
【オバちゃまが東京で仕事・生活してた時の心得】
・他人に気を許さない(厳しい世界だったんだろうなぁと感じます)
・他人の嫌がることをしない・言わない
・大人しく
・自分を楽しませる
・相手を思う気持ちを大事にする
・キレイに生きる
・仕事とは…「人を喜ばせる事」
「自分に厳しく、自分を大事に、自分を愛するからこそ、他人を愛する事が出来た」
と96歳のアルツハイマー型認知症のオバちゃまが語ってくれた事がケアマンは嬉しかったとです。
【あとがき】
皆様お久しぶりです
いかがお過ごしでしょうか?
長崎県島原半島はぽかぽか陽気、
春の訪れを感じる事ができます。
2月後半〜新型コロナが世界で猛威をふるってますね、
そんな私も感染症の拡大防止という事で4つのイベント参加が中止になり、
ひとりお部屋にこもり、
今回のケアマンを書いております。
在籍している小規模多機能ホーム暖だんのある雲仙市国見町で毎月2回開催されている「オレンジカフェ くにみ」にオバちゃまと参加してきました。
今回参加してきた「オレンジカフェ くにみ」は
私が在籍している小規模多機能ホーム暖だんのある雲仙市国見町で毎月2回開催されており、
どなたでも参加できます。
参加費は手作りのお茶菓子とネスレのバリスタコーヒーがついて¥200です。
私の生活の中で地域の高齢者と関わる集まりが、オレンジカフェでして。
こうやって月に1、2回だけですが地域に出ていく事で、知り合いの知り合いの他人にお会いしたり、
高校の後輩のおばぁちゃん、おじいちゃんがいたり、スーパーの経営者、
地元の老人会長さん、国見高校サッカー部後援会長さん、サロン運営者、民生委員さんなどなど、普段会議などでしかお会いする事が出来ない人と2時間半、
テーマをもたずに交流して、何気ない会話をしながら、お茶やお茶菓子をいただくことができます。
そこから生まれた何気ない会話を、
ケアの現場に戻っておばぁちゃん、おじぃちゃんに聞いてみると
「ああぁ、そん人は知っちょるよ、昔はどこどこにおらして、こがんことばしよらしたとよー」
と昔の事を、イキイキと話してくださいます。
やはり皆様、住み慣れた町の事は
興味があり、好きな人が多いんだなぁと実感します。
今みたいにネットなどが無かった時代には住んでる地域の人との交流が娯楽だったのではないでしょうか。
先人の知恵に、このような言葉がありますね、
「遠くの親戚より、近くの他人を大事にする」
また、
「老人が一人亡くなることは、その地域から図書館が一つなくなったことに等しい」
という言葉も聞いた事があります。
これからも、
引き続き高齢者福祉から学んだ「生」を意識して、
リアルな現場をお届けしていければとおもいます。
最後まで閲覧していただきありがとうございました。
またカフェ中に写真、取材協力してくださった
オレンジカフェ運営の小川さん、皆様ご協力ありがとうございました☆
おばちゃまも終わり良ければ全てよし
無事に笑顔が戻りました。
【追伸】
オレンジカフェくにみに参加した次の日に、
おばちゃまの介護保険の更新に伴い、
認定調査を受けに私も一緒に参加してきました。
その結果が3月8日に家族へ連絡があり、
アルツハイマー型認知症の進行がここ5年で少しづつですが進行していることもあり、今回、要介護1→要介護4へと変更になりました。
ショートステイ利用料は今までよりも低価格でサービスを利用できますが、今後のオバちゃまとケアマンとの連載がいつまで続くか多少不安もありますが、地元から世界に向けてケアマンがオバちゃまと二人三脚で地域のリアルをお届けし続けれる事ができれば幸いです。
ケアマンが行く! 4月号は新型コロナ感染拡大予防の為オバちゃまはお休みさせていただきます。
Happy White Day ♡
namasute☆ Bun