「TENET的振り返り」〜挟み撃ち作戦でキャリアを充実させる〜
こんにちは。珍味系キャリアコンサルタントのぶんです。
私は、近所の仲間たちと毎月「TENET的振り返り」をやっていて、
これがとっても味わい深いので今回ご紹介してみようと思います。
・TENET
あなたは、映画「TENET」をご存知でしょうか?
日本では2020年9月に公開され、大ヒットしたクリストファー・ノーラン監督のSF映画です。
(トップ写真は、近所の中庭の写真をTENETのジャケット風にアレンジしました笑)
内容は、主人公が、人類がずっと信じ続けてきた〈時間のルール〉から脱出し、未来の第三次世界大戦による人類滅亡の危機から救うというもの。
敵も主人公も過去、現在、未来を行ったりきたりして攻防を繰り広げるので、難解すぎて公開当時話題となりました。
そして、この映画の中でのカギとなるのは、
時間に隠された秘密を解き明かし、現在と未来から挟み撃ちして、
敵を攻略することだったんです・・・。
と、これ以上説明すると長くなりそうなので、これくらいにしておきますが、
要は、何かを考えるときって、過去の経験や今の自分の視点から考えることが多いと思うのですが、未来の視点からも考えて挟み撃ち作戦をするといいのでは?ということをTENETから思いついたのですよ。
(正直この1文だけでもよかったけれど、TENETが好きだから紹介したかっただけです、、映画も良かったら見てみてください!)
・振り返りとは
さて、ここで、振り返りとは?なんぞ、ということなのですが、
ここでは、ある一定の期間について、一度立ち止まって、
思い出して、書き出してみるワークのことをいいます。
忙しい日々の中では、何をやったか忘れてしまったり、
「ああ、あれもできなかったなぁ・・・」などと、
特に真面目な方は反省をしてしまうことが多いと思うのですが、
振り返ってみると意外とできていることがあったり、
今後に活かせそうな気づきや教訓があったりするものです。
また、様々な出来事についてそのときの感情を思い出したり、
自分なりの解釈を加えてみることで、
今の自分が大事にしたいことが分かったりと、
自己理解が進むという効果もあります。
そして、振り返ったあとは、
次の期間(毎月行っている我々の場合は次の1ヶ月)
について、どのようなことを行っていきたいか、テーマを決めます。
このワークを、私は近所の友人と行っていますが、
他にもパートナー企業ではプロジェクトチームでの実施のファシリテーションを行っています。
チームで実施をすると、
それぞれの振り返りについて互いにコメントを伝えることで新しい意味づけが行われたり、
相手の色々な事情に気づけて共感できたり、
近しい仲間なので、アイディアを伝えたりするなど具体的にサポートをしたりということもできるようになります。
一人で実施するよりも広い視野での振り返りと、
仲間同士の相互援助が可能となるのです。
このとき、いきなり思い出そう!というのも難しいことが多いので、
私は、サニー・ハンセンの「4つのL」というキャリア理論を応用して考えています。
・4つのL
サニー・ハンセンは、専門領域はキャリア・カウンセリング、キャリア教育、多文化間カウンセリング等のミネソタ大学名誉教授。
4つのLとは以下の4つの要素の頭文字からきていて、
人生(キャリア)はこの4つの役割からできており、
それらを統合することが大切だとしています。
1.労働(Labor)
2.学習(Learning)
3.余暇(Leisure)
4.愛(Love)
Laborは「労働」ですが、日本語は「仕事」とした方が少しポジティブな印象かなと思いこちらは「仕事」と、
Loveも「愛」だとちょっと日本語だと日常あまり使わない感じもあるので、
「つながり」という日本を使って説明したりもしています。
振り返りにおいて、
この4つの要素についてそれぞれどのようなことがあったかな〜ということを思い出していきます。
(完全に分け切ることは難しいので、今の自分にとってどの要素の意味合いが強いか、で分けていきます)
・TENET的振り返り
そしてそして、どんなところがTENETかというと、
過去の自分を振り返った視点からの気づきを活かすことと、
未来の自分を想像してその視点でアドバイスをすることによって、
次の期間について挟み撃ちで作戦を立てることができる点です。
未来の自分の視点を加えることで、
俯瞰して現状を見ることができて今の自分だけでは思いつかなかったアイディアが生まれたり、
1ヶ月の目標がより具体的に現実味を帯びてきたりするというメリットがあります。
私たちご近所チームは、
ただアドバイスをもらったのではつまらないので、
ポストカードの紙に、その月を表すイラストと、裏にアドバイスを書くというスタイルにしています。
イメージ、未来の自分からポストカードが届くよ的な!
(これはSFっぽいのでは?!)
例えば、私、ぶん画伯が書いたイラストはこちらです・・・。
これは謎の抽象画?コミック?のような感じですが、
他のメンバーは、もっと具体的に欲しいもの書いたりもしています。
・今のところの効果
私たちはTENET的振り返りを始めて、4ヶ月が経過したのですが、
私やメンバー内で以下のような効果が見られています。
・以前より日々落ち着いて仕事や家事などに取り組めるようになったので、
徐々に様々なことが改善しつつある
・ポストカードの内容が予言のように当たった!
・絵を描くのが集中できるし楽しい、ちょっとマインドフルネス
・未来の目標やイメージについていきなり言葉で書くのではなくて絵を挟むことで、まだ明文化されていない自分の求めているものに気づきやすくなっている
・言葉だけでなく、絵を描くことで仲間の考えていることのニュアンスが掴みやすくなっている
今後も続けていく予定で、
半年とか、1年とか区切りのいいところで、みんなの絵を並べてみるとまた面白い気づきがあるかもね〜なんて話しているところです。
みなさんも、一人でも、仲間とでもTENET的振り返りいかがでしょうか?