ぶんぶんカフェ・プレ企画part4 西陣の路地まちあるきと活用のお話し
2021年6月26日にぶんぶんカフェ・プレ企画part4「西陣の路地の魅力を発信!路地まちあるきと路地活用のお話し」を開催しました。
雨の季節のまちあるきイベントでしたが、雨も降らず曇り空で暑すぎず、参加者のみなさんと楽しく歩くことができました。
翔鸞学区路地まちあるき
西陣翔鸞(しょうらん)学区連続企画 第1弾 として、西陣で路地の魅力を発信している、京都市文化財マネージャー・上京こどもの路地実行委員会の冨家裕久さんにご案内いただきました。路地=細い道はデメリットなのか?という疑問から、路地の魅力を探り、その良さを発見発信されています。
<翔鸞(しょうらん)学区とは、京都市上京区千本今出川よりも西のあたりで、上七軒なども含まれます。>
前半の路地まちあるき、路地は多くが私有地で屋外でありながらも半分プライベートな空間です。外部の人間だけでは入りにくいところですが、地域の方から信望を受けられている冨家さんと一緒なら路地ディープなところまで歩くことができました。
<原則として、参加者みなさんの路地内の写真撮影は遠慮しており、事務局の記録用撮影にとどめています。こちらに掲載する写真は公道で撮影したもので参加者の了解を取っているものです。>
町家の一部が路地の入口だったり、入口に庇だけが残っていたり、またその庇に路地奥の家の表札がずらっと並んでいたり、路地のカタチはさまざまです。
ほとんどの路地の中に、お地蔵様が鎮座して大切にされています。路地奥に古い井戸、各家の前には色とりどりのお花、生活の息づかいが聞こえてきます。細い路地に、車は入ってこられないので車の事故の心配はありません。また、知らない人が入ってくると、家の中からよく見えているそうなので、住民の視線を感じ、見張られているような気がしましたし、それが地域の安心感なのかなと思います。
こどもの遊び場・路地プロジェクト
後半は、冨家さんの事務所にて、路地をこどもの遊び場として活用、イベント開催している『上京こどもの路地プロジェクト』のお話しをしていただきました。
路地に入り込む以前に、地域(学区)に入っていくことの難しさ、たいへんさを実体験をもとに語っていただくことで、地域のみなさんと活動している楽しさをより感じることができました。
いわゆる「路地遊び」を子どもたちへ伝わることを期待して企画されたそうです。スクリーンでは、路地内で遊ぶ子どもたちの様子も紹介してもらいました。道路に自由に絵を描き、車を気にせず遊ぶ笑顔がみんな楽しく、見守る大人たちの様子からも、このような活動の積み重ねが地域を大切に思うことにつながっていくのかと思いました。
路地奥のお店
路地は災害時に弱い面を持つなどの課題もありますが、古いまち並みが残る地域の路地には魅力と可能性がたくさんあります。冨家さんと参加者のみなさんで一緒にめぐり、見て、知って、路地を楽しむことができました。
お土産は、上七軒路地奥にある「わいん屋おおきに」さんの自家製甘酒をお持ち帰りいただきました。
主催・認定NPO法人古材文化の会(企画部会)
この催事は(一社)京都府建築士会・まちづくり地域貢献活動の補助を受けています。