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抗がん剤、ドセタキセルについて

2023年 10月 右乳房全摘出手術
⚫︎乳がんステージ2B HER2陰性
⚫︎ホルモン受容体陽性 Ki6720%以上(ルミナルB)
→女性ホルモンを餌にしている少しスピードの速いがんとわかる。
⚫︎リンパ転移あり
術中にわかったリンパ転移が少なかったためリンパ郭清はしていない。
2023年 11月抗がん剤スタート(AC療法)
2024年 3月から抗がん剤(ドセタキセル)

3月から抗がん剤が変わってドセタキセルになった。
色は普通の透明な色だった。

前のがザクロみたいな赤色で
いかにも毒っぽくて身構えてしまったけど

「今度はなんだか大丈夫そうだな。」

初めからなぜか軽くみていた。

この日を迎えるにあたって
体調不良(花粉症、結膜炎、咳喘息)で
一週間ほど延期をしてやっと迎えた日だった。

花粉症はしっかりあったけど
体調は…まあまあ万全!

主治医からまず言われた注意点は
点滴中のアレルギーについてだった。

⭐︎点滴中にアレルギーを起こす事があるので症状が出たら早めに報告。
先生や看護師に聞いて教えてくれた症状
→ふわ〜っとしたら、喉が締め付ける感じ、皮膚やのど違和感、息切れ

なので必ず今回と次回はベッドで点滴をする。

私の通っているがんセンターでは
ベッドとリクライニングチェアと選べる。

私調べでは…周りの様子を見ていると
椅子の方が患者側は楽っぽい?
人気でベッドしかないと言われることもあった。

私はついついもしも気分悪くなった時、
対応しやすいなら…とベッドを選んでしまう。
(一回頭皮冷却でだけど気分不快になった経験あり)

あとこっちの方が点滴もとりやすいのかなとか
余計なことも考えてしまったり。

ベッドの頭部分を上げてるけど
だんだんずり落ちて変な体勢になって体が凝ってしまう。
やっぱリクライニングチェアの方が楽か。

次で最後の点滴になる。
次は最初で最後の椅子にしてみようかな。

⭐︎今日から一週間は感染、抗がん剤のアレルギー症状に気をつける。
点滴した部分が赤くなってきたり、
少し動いただけで息切れするようなら電話するよう言われた。

こんなにアレルギーの説明受けるとは。
油断してちゃいけないな。

透明だからって抗がん剤は抗がん剤だった。

抗がん剤を取り扱うときは、
必ず看護師が少し分厚い手袋とゴーグルをつけて
曝露しないようにしている。

⭐︎主な副作用
関節痛、浮腫み、脱毛
回数重ねると→手足先のしびれや爪の変形

さあ、大体の説明は受けたので点滴ルームへ!

3月のこの頃でもうすでに採血は失敗される確率は増えて
点滴は取るところがなくて看護師さんを困らせてしまうこともあった。

もう利き手の右腕でしかとれる血管がない。
(利き腕の方がやっぱり使うから血管が若干太い)

この日は多分取りにくい人専門?にドクターが1人いて
その先生がひじ関節少し手前のところでとってくれた。
(お正月付近でも混み合ってると専門ドクターいたなあ。笑)

看護師さんの先生への圧が強めで笑ってしまった。
「手冷やすから、手首のとことかやめてくださいね。」

結局その次からはその手首の大きい血管でしか
確保できず2回連続そこで点滴している。
(私は失敗されるよりかは全然いいんだけどね。)

<ざっくり点滴内容>
①ステロイド(浮腫み防止)15分
②ドセタキセル 約60分
③生理食塩水 5分

①ステロイド
前のAC療法の時もはじめにステロイドから
スタートしていたけど内容は違った。

吐き気止めの意味もあるけど、浮腫み予防のために
点滴や飲み薬が出るという説明だった。

そんなに予防してどんだけ浮腫むんだろうか。
吐き気より浮腫みならましかなと思った。
(浮腫みの辛さ今現在思い知ってます。)

②ドセタキセル
◎ドセタキセルは副作用に手先、足先のしびれがある
そのため、薄い手袋をしてその上から冷えたグローブをする。

はじめての日は病院のビニールの手袋を使ったけど
タクシーの運転手さんみたいな布の手袋を用意するよう言われた。

そして初回はアレルギー反応を見るため、
はじめ15分は冷やすのなしでやったけど

とにかく手も足も冷たくて、
そして手にこんなグローブつけてちゃあ
何もできなくて、目をつむって
ただただ考え事をする時間になる。

一応つけたり外したりしてもOKだけど
でも冷たい!カイロ持ってく、と誓った。笑

◎血管漏れがあると炎症起こしやすい
ルート確保の時言われて印象に残ってるのは
「一度過去に漏れたことのある血管は使わない。」

点滴をするときにステロイドや生食は輸液ポンプを使うのに

ドセタキセルになると輸液ポンプから点滴のルートを外して
下の写真のクレンメというところで調節して点滴を落とす。


手で持ってるところがクレンメ

なのでドセタキセルは大体約60分。
早く終わることはあまりない。(その方が私は安心。)

ポンプじゃないから強制的に押し込むことはないから
血管に漏れないように安全のためこの手動タイプになる。
だから時間ぴったりに終わることはない。

③生理食塩水
点滴ルートに残っているドセタキセルを流し押し込んで
抗がん剤を全量、体に入れることができる。
しっかり流して血管漏れのような血管外に抗がん剤がいくことを防いだりもする。

(医療者や患者本人の皮膚へのばく露も防いでるのかなあとかも思いつつ。
ここは持論です…すいません。)

抗がん剤の後最後は毎回生食で締める。

完。

色々気になったらネットで調べることもするけど、
基本私は実際に会った先生や看護師さんたちに
聞いたことをまとめています。

インターネットには(これは私の記事を含めて)
色々情報があって、医師のブログとかでも
微妙に違うことを言ってることもあったり…。

例えばタンパク質をとった方がいい!を例に挙げると、

うちの主治医は食事については何も言わない。
そりゃ体にはいいけど絶対に!とは言わない。

逆に言われたことは「水でもいいから回数うがいしてね。」とか
「熱出た時は必ず病院に電話をすること。」などなど

大事なことだけは絶対に言ってくれていると思う。

目の前にいる信用できる人たちを信じて
とりあえず毎回治療に向き合っています。

もうすぐ最後のドセタキセル。

リクライニングチェアにしようか
やっぱりまだちょっと迷うな。

ほんと、心配性。

リスクマネジメントと言ってほしいな。笑



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