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文袋新作
はんこ作家のみとみちこさんの手ぬぐいで作らせていただいた。もとの版、絵も文字もご自分で切り出されたとか。
色も形もかわいい。
一本の手ぬぐいを半分にして袋にするパターンには当てはまられないデザインなので、切り離して二つの袋にした。
この詩を収めるには二つの袋の大きさを変えないといけないな、と思案。
絵柄には男の子と女の子がいたので、ギンガムチェックの色を裏表で変えてみた。
雨の雰囲気をボタンで出してみた。
内ポケットに作者さんのお名前をアップリケ。裏布にはピンクの雨つぶのイメージの布を選んだ。
片方には、以前みとさんからいただいた、みとさんのお母様のお着物をメモリアルとしてアップリケした。こんなふうに組み合わせられてよかった。
なかなかバランスが難しくずいぶん悩んだけど、これが今の精一杯。
これを見て、作風が変わった、と言う人がいた。いつもと違うといいたいんだろうな。ピンクで作るのは珍しいからか。
まあ、それはそう感じる人なら勝手だ思うし、そう思えばいいじゃん、って思う。あたしとあなたはちがう。
作風なんてないのよね。すきなものをすきなように作るだけだよ。
一枚の手ぬぐいや布をどう活かすか、だけ。それは毎回の課題だし、毎回のたのしみでもあるわけ。
布の柄は誰かの作品で、オリジナルの素材ではないから、よりあたし的に、より個性的に、と空回りすることも多いし、才能あるひとが、布を素材にして造形していく素晴らしいアート作品を眺めて、深いため息つくこともよくあることなんだけど、結局のところ、あたしがすきなように作るのが、一番かなと思う。背伸びや真似っこは恥ずかしい。カッコ悪い。
まあ、誰かのために作っているのだけど、あたしのすきなように作っているわけだ。
作風とか、きめんといてんか!とか思っていたりする。
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