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3年前に後にした東京。創作婦人会への参加のため、京都から出張している。
たいせつなものはみんな東京に置いてきた、とずっと思っていた。そこで、あたしがあたしとして動いた時間が、人生で一番輝いていたような気がしていたからだ。
誰かの娘、誰かの嫁、誰かの母、そんなポジションではなく、作文を書き、袋を作るひととしての自分の時間。
たしかにその時間を下支えしてもらっている経済があり、それに伴う役目を果たすための時間も必要だった。
そのうえで、あたしから生まれていくあれこれは徐々に世界を広げていってくれた。
引っ込み思案であると自認しているが、ときどきこころのなかにGOサインが出る。今行け!と。
作文から袋作りへシフトしていく中で、そのGOサインはしばしば現れた。当時の実力を思えば、なんとも身の程知らずだったかとも思うが、そのおかげで新しい世界へ踏み込むことができたわけだ。
人と人が紐づいて繋がっていくリアルな実感は、なんとも幸福なことだと思う。
為していることへのリスペクト、ひととしての自然な気遣い思いやりを背景に、互いの時間が寄り添うことで生まれる心地よい連帯。
そんな体験をたくさんさせてもらった。笑顔で終わる日の充実をこの東京で重ねさせてもらった。
そんな思い出の共有があるから、毎年開催される創作婦人会のイベントにはなんといても駆けつけたいと願うのだ。
それぞれの人生の事情はおりおりに変化していく。だから、今は今しかなくて、捕まえ損ねたら次はないかもしれない。忍び来る老いはそんなことを感じさせたりもする。
東京から離れたあたしのこの三年は、コロナ禍もあったが、足踏みの時間だったかもしれない。進化をし続けるお仲間に刺激をうけながら、反省をしつつ、さあ、これからどうする?と自問している。
会えないから会いたいと思う。ただ会えることが嬉しい。そこにあなたがいて、このその前にあたしがいて、無事を確かめ、ふれあい、言葉を交わし、笑顔の時間を過ごす、そのしあわせ。ありがたい。
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