碁にはヒーローがいない
今日出会ったひとこと
「碁にはヒーローがいないよ」
碁を教わっている少年が
碁は好きじゃないと言う。
石がみんなおなじみたいで
しかも動かないから、と。
彼が好きなのはコンピューターゲーム
それ以外ならチェスだと言う。
クィーンが強い駒だから好き、と。
これに対して教えているひとは
「碁の世界観はもっと大きい。
すべての戦いを包みこんでいる」
と諭した。
これに対する言葉が冒頭のそれだ。
碁は無名の戦士のゲームなんだな。
それぞれの石の戦いは
それぞれが意味を持って
そこにあることであり
それぞれの個性は必要ない。
白と黒の敵味方
それはたくさんの要素をそぎ落とし
単純化された究極のカタチ
その単純さゆえの奥深さ
個への思い入れを排し
陣地を広げると言う大義名分のために
ただそこにいることで
皆を繋げる石となる。
なんというか
それはどこか日本人の戦いかただと
納得してしまう。
読んでくださってありがとうございます😊 また読んでいただければ、幸いです❣️