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「てしま」にて

昨夕、友人と6ヶ月ぶりに会って、四富会館のてしまさんへ行った。おまかせのあかねコースは1500円(チョー安い)で、おもいがけないほどたくさんのお料理が出てくる。それを感激しつつ堪能し、12歳からの親友の話を聞く。

同い年でおたがい長い人生を送ってきた。音信不通の時代もあったけど、また、こんなふうに会えてうれしいことだ。

今の彼氏の話を聞く。彼女は独身だ。こちらは彼氏という言葉に苦笑する。家人をおとうとよぶこちらとは、ずいぶん遠い。

たしかにおたがいの立ち位置やくらしむきの違いはある。時々ハッとしたりもするが、それはそれだ。パッケージが変わったってことだ。

中学校の入学式の日、あたしの前に立っていた彼女と高校では同じ部活だった。一緒に過ごした時間はいつでも笑顔で振り返れる。

やる気ない情けない倦怠感溢れる青春ではあったけど、笑いのツボが近似値ってのは友達の条件かな?ていうくらい、クスクスするところが同じで
ふたりの思い出はいつもクスクスしている。

会いたかったし、会えてうれしいし、今のも、昔のも、どの話もいっしょにたどっていける。ふたりともクスクスしながら。

そんな彼女が照れ臭そうな顔で言う。

「あたしな、中学の時の友達に、自分が男やったらハンサン(当時のあたしのニックネーム)と結婚したいと思うっていうたことあるねん」

驚いた。それは初耳だった。じわじわとうれしかった。

たがいにもう若くはないという自覚と生きててよかったっていうようなけっこうな病歴がある。だから、この時間を抱き締める。

この次会えるのはいつになるだろう。

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bunbukuro(ぶんぶくろ)
読んでくださってありがとうございます😊 また読んでいただければ、幸いです❣️