みのり菓子さんの彩りランチ
今出川新町をあがったところに、草と本という名の町家がある。
そこの2階は宿になっている。イラストのお仕事をされているダイモンナオさんという方がオーナーだ。
知り合いのアクセサリー作家さんが宿泊し、それはそれは素敵な宿だと褒めていた。
その草と本さんの一階で、毎週火、水曜日にランチとお菓子をだしておられるのが、みのり菓子さんだ。
細身でキビキビ動かれるみのり菓子さんはおいくつくらいだろう。お若く見えるが、落ち着きのある雰囲気はたくさんいろんな経験をされてきたのかもしれない。
今日は雨が強かったので、お客様があまりお見えでなくて、贅沢にあたしひとりの時間があった。京都独特のうなぎの寝床、奥に長い間取りの真ん中に陣取って、広々とした左右の空間を味あわせてもらった。いい感じだ。
最新改装されたそうで、古い町家のなかの新しい畳の香りが新鮮だった。オーナーさんとお話ができた。いろんな才のある方なんだなと思った。
あたしの前に来られて、あたしが来てからお帰りになった方に、見覚えがあった。
御所のそばの路地に、hisocaという雑貨とアンティークのお店を構えておられるかただった。上京区の地下水脈のような繋がりを垣間見たような気がした。
さても草と本さんの
そこここを、眺めているうちにランチがやってくる。
丁寧に作られているなあ、と感心する味付け。どれひとつ同じ味はない。野菜の活かし方、楽しみ方を学ぶ。美味しい。
以前いただいたのはこんな感じだった。これも美味しかった。
そして今日のお菓子は柚子のお菓子。「柚子の薬箱」というお名前。クコの実のアクセントが可愛い。
餡もなかの柚子もちも美味しかったな。さわやかだった。ほかでは食べられないオリジナルなのだと思う。
以前、カフェFUDANさんでいただいたみのり菓子さんの栗のおしるこも美味しかったな。
他にはないと思う。そういう意味では独創的た。けど、どれも強い主張はされていない感じがする。お人柄が滲むとはこういうことかもしれない。
そんな言葉が聞こえてきそうなお菓子。
こちらはそんな言葉をくりかえす。年内は行けないかもしれないが、また、来年❣️のおたのしみ。