見出し画像

「あなたに会いに来ました」

「あなたに会いに来ました」
それはなんと嬉しい言葉だろう。

京都に転居してから
日々の暮らしの繰り返しは
決して不幸なのではなく
そのあたりまえの時間を
ありがたく、しあわせと感じるくらい
社会的にも,個人的にも
あたりまえではない時間があったのだが

それでも
たいせつなものをごっそり東京に置いてきた
みたいな感覚はずっと拭えず
会いたいひとに会えない距離や時間を
思い知らされてきた。

人生の残り時間をはかるような
節目の年齢になって
繋がりの深いひとたちが
居なくなってしまうことが増えてきて
会える時には会っておこうと
改めて思っていた。

そんなおりのグループ展に
懐かしいひとたちがこられて
冒頭の言葉を言ってくださる。

ふっつりと断ち切られた時の帯のその先に
こんな場面があることのしあわせ。

懐かしいひととの懐かしい思い出の上に
また笑顔の一日を上書きして
あたためられたこころもちで眠る。
そんな日々を過ごさせてもらっている。

会期の残りをおもいつつ
出会ったひとの笑顔や言葉を
次々に思い出している朝。

いいなと思ったら応援しよう!

bunbukuro(ぶんぶくろ)
読んでくださってありがとうございます😊 また読んでいただければ、幸いです❣️