そんな日のアーカイブ 映画感想文 アメリ

さても小粋なもんだった。これがフランスやねえ、と思う。

いろんな評にあったようにやっぱり小道具のセンスがいい。マネっこしたくなるよね。

年を重ねたおんながおんなでいる。それぞフランス!恋に寛大だ。(やきもち焼きの男もいたが)

主人公の眸の動き、その靴とソックス、彼女の歩幅、ピタゴラスイッチのような念の入ったたくさんのたくらみ(ドワーフの旅は特にいいなあ)、八百屋のおっちゃんへのいたずら、同じアパートの模倣画家の老人(晩年のルノアールそっくり、筆を縛り付けるとこまでも)とやりとりするビデオ。

それらがかもし出す世界でたゆたうのがいい。そして、ときどき、ふふふと笑ったりして見ればいい。

ただ・・・好意的なエピソードの積み重ねがどれも印象的で、脇役もみな存在感があったのに、アメリのBFだけどこか線が不確かな感じがした。だからこそ、アメリが恋したのかもしれないが・・・。

好評だった映画を周回遅れで見ると、ドキドキ感は減るけれど、安心してみていられる。

その余裕で画面の作りなどをじっくり眺められる。部屋のインテリアや戸外の光のありようや背景のバランスなど、おおーとそうかあ、と驚いたり納得したり・・・。 たのしめ!という映画。

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bunbukuro(ぶんぶくろ)
読んでくださってありがとうございます😊 また読んでいただければ、幸いです❣️