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子どもの貧困と、大人の不自由さ

先日、お隣の日向市にて、NPO法人フードバンク日向さんによる、「子どもの貧困」の勉強会がありました。

簡単ですが、メモを共有します!

<貧困って?>

・相対的貧困=社会で当然とされる生活ができないこと。どういう社会か、によってもその基準が変わりえる。今の日本は、所得による生活保護が基準になっている。

・貧困という言葉が持つネガティブなイメージや、社会に弱者排除の風潮があるために、「子どもの貧困」が正しく理解されていない現状がある。

・日本の場合、シングルマザーの就労率は他より高いのに、就労環境が極端に悪く、貧困率が高い。宮崎県では、正社員が全国と比して多いにも関わらず、収入が低い。

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<支援の実状>

・支援の現場であっても、行政による支援だけでは零れ落ちてしまう人が多く、社協や子ども食堂など地域の様々な人が横のつながりで、切れ目ない支援を目指している。

・その時に必要なのが、対象世帯への働きかけ「アウトリーチ」であり、配食は最も自然に対象者とつながることができる有効な手段である。福祉の分野での配食については、まだビジネス化されていないが、近年では子ども食堂の動きの中で、フードバンク事業が注目され始めた。子ども食堂やフードバンクが、地域から全国での繋がりへと広がりを見せて展開している。

・自治体の事業として子どもの居場所づくりを行う地域が出てきたり、政府の貧困対策に関する大綱を策定に、当事者の意見を反映させるという内容が盛り込まれるなど、徐々に子どもの貧困対策が進んできている。


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最後に、「フードバンク日向」の堀さんより、日向での子ども食堂や学習支援、フードバンク事業の説明のお話がありました。いつか、お邪魔したいと思います。

<感想~大人は不自由を手放そう!~>

こうした勉強会では、「子どもの貧困」が今の社会の課題であるという共通認識があるけれど、世の中の大半では、「え?今の日本でそんな子いるの?」「貧乏は自分のせいでしょ?」という見方も多いそうです。そういう見方も含めて、貧困は個人でなく社会の構図による問題である、ということを、あらためて学べる機会となりました。

「自己責任」という言葉で片づける大人の心には、「自分たちこそ苦しかった、がまんしてきた、あきらめた」「でもそこを乗り越えてきたんだ」という、「我慢」「忍耐」「悲しみ」の澱が溜まっているのだと思います。そして、「~すべき」「~してはならない」という罪悪感、苦しみの荷物を、次の世代に渡しているのですね。

目の前の子どもを救うのと同じくらい、大人一人ひとりが自分を癒し、自由に自分の価値観を作り直すことが大事かもしれません。

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自分ではなんともしがたいのに、人より低く見られ、わかってもらえない、そういう中で育った子どもが成長して、社会に還元したいと思えるようになるでしょうか?私たちは、自分は苦しかったがよくやってきた、だからこそこれからの世代には、あきらめずにすむように応援していこう!という優しい世界を、自分に、周りに、そして子どもたちに見せられますように!

これからも、フードバンク日向さんの取り組みに注目していきたいです。










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