驚異のがん治療、ビタミンB17①
この書籍の中に、アメリカがん治療最前線としてジョンリチャードソン博士のリチャードソン診療所の治療内容が載っている(以下抜粋)
食事についての記述では、厳重に菜食を守らせた。酪農品を含む動物性タンパク質食品は全て排除していると書かれている。果物に制限はないが種を持った果物がよく、杏や桃、りんごなど種まで食べる。一般家庭なら、種子をミキサーで砕いてとると良いでしょうと書かれている。
また、野菜はできるだけいろんな種類のものを食べ、食べられるところはどこでも丸ごと食べる。できるだけ生がよく、サラダやジュースまたはどうしても生で食べられないものは軽く調理をする。天然に含まれるビタミンやミネラルの栄養摂取するのが目的ですから、料理のし過ぎや煮過ぎは厳禁ですと書かれている。
穀物は製白したものは使わず、天然穀類のパンを使い、イーストは大いに推奨しています。消化品質の良い脂肪やタンパク質は天然ピーナツバターでも補います。牛乳や肉の代用品は考えればいくらでもあるもので、豆乳やくるみ、ヤシの実があげられます。
日常使う脂肪はバターよりもマーガリンの方がお勧めです。天然食用油は、紅花油、ピーナツ、オリーヴ油、ごま油などを使います。糖分は精白糖よりも糖蜜、蜂蜜、楓糖、等の天然蜂蜜、食品が良く、チョコレートは避けて添加物を避けるため、菓子など既製品を食べません。塩分は天然塩。摂取量が少なくと書かれている。(抜粋ここまで)
さて、この書籍は初版が1994年と今から30年程前に書かれたものだが、今の予防医学と比較すると、同じ個所と正反対の箇所があり興味深い。
具体的に最新の予防医学と異なるのは、イースト、マーガリン、紅花油を推奨している点。イースト菌はカンジタを引き起こすなどの理由で避けるべきとしているし、マーガリンはトランス脂肪酸を含む為日本以外の多くの国では禁止されている。紅花油はオメガ6油脂の為オメガ3とのバランスを考えて摂取を控えるようにというのが2023年時点での”常識”となっている。
考えてみれば30年前の日本での”常識”でも、動物性油脂は血管を詰まらせるので良くない。植物油が良いと盛んに宣伝されていたし(今も宣伝されている)。トランス脂肪酸も同様でバターよりも植物性油脂で作られるマーガリンが身体によいと宣伝されていた。イースト菌については天然酵母パンが増えてきてはいるものの、ネットで調べてみると今も、イースト菌が身体に悪いというのは誤解ですという反論記事が多く出ている(いろいろな意見があること自体は良いことだと思っています。が、、。)
常識が変わってゆくことの理由が、研究の結果間違っていたことが分かった、ということであればまだ納得できるのですが、もしも商業主義的な理由であったり、政治的な理由であったりで”常識”がかわるとしたら私たちはいったいなにを信じればよいのでしょう?という話になってしまいますね。
結局は長い時間をかけて実証されてきた実績や、自分の身体や心がうれしく感じるか、という体感でしか、良いものと悪いものを見極めることができないのでしょうかね。
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