自閉症の息子の問題行動【ひっくり返し】
現在高1の息子には、小学校入学前の療育期間から顕著になった「ひっくり返し」という問題行動がありました。食事とか、コップとか、バケツとか、どういう理由か分かりませんが、サッとひっくり返すのです。
食事が気に入らないとかだったら分かりますが、特に前触れなくひっくり返すのです。
思い出に残っているものといえば、
・BBQに呼ばれて、どこかのお母さんが用意してくれた大根おろしをボールごとひっくり返す。
・サービスエリアのフードコートでラーメンをひっくり返す。
・帰省した際、家に入るなり祖父母が用意しているご馳走をひっくり返す。
・防波堤に散歩に行った際、釣り人の魚の入ったバケツをひっくり返す。
・熱いコーンスープを母親の顔にかける。
・ひっくり返したい息子とひっくり返されたくない母親がコップを握って力比べをする。
また、児童発達支援センターや小学校、放課後デイサービスでも散々ひっくり返していたようです。。
我が家では、食事は息子の手の届くところに置かず、一口づつ持っていったりしていました。外食はもちろんできないので、遠出するときは車の中で食べていました。
また、牛乳なんかを居間にこぼされると心が折れるので、一番ひどい時はお風呂で、その後は台所のシンクの前で飲ませるようになりました。ひと月ひっくり返しが無くても、油断していると、サッと手が伸びてきてひっくり返しをすることが何度もありました。
この永遠に続くと思われたひっくり返しも、小学校高学年になり多動が落ち着きはじめると、すっと無くなっていきました。息子が話せたら、説明責任を問いたいところですが、なかなか話してくれません。