自閉症の息子と2人でキャンプ【2泊目】
2019年1月の話
はじめての父子キャンプの成功!?で気を良くした私は、2回目のキャンプにチャレンジすることにしました。今回は正月休みです。冬は寒いから止めておこうかなと思いましたが、迷ったらやるという信念を妻に告げて父子キャンプ2回目にして、冬キャンプを決行することにしました。
この頃は息子のテンションが高い時期でした。息子に、「キャンプ行く?」と聞くと「キャンプ行く!」と答え、「寒いけど大丈夫?」と聞くと、「寒いけど大丈夫!」とのこと。自閉っ子特有のオウム返しをしているだけですが、とりあえず本人の了解も取れました。
温かいイメージのある、房総とか伊豆とかがいいかな~って感じでキャンプ場を探しました。
房総半島の真ん中ぐらいに「イレブンオートキャンプパーク」というキャンプ場があり、大きなトランポリンで遊べるようです。自閉っ子はトランポリン好きが多く、息子も大好きです。私も大好きです。ここの電源無しサイトを予約しました。
昼過ぎに自宅を出発。
東京湾アクアラインを通って、房総半島へ向かいました。
息子は、高速道路もトンネルも大好きなので、ご機嫌でした。
キャンプ場に着いて、受付をしました。
電源付きサイトは、何組かのファミリーがいましたが、真冬に電源無しサイトに来るような人はいないようで、どこでも選び放題でした。
とりあえず、周りから離れたところにテントを張って、トランポリンを借りました。20分100円です。
寒いなか、体が温まる程度にはしゃいでいました。私も跳ねたかったですが、ちょっと恥ずかしいので止めておきました。。
夕食のメニューは、ハンバーグと餃子のスープです。
ハンバーグが息子に好評で、以後、キャンプで何食べたいと聞くと「ハンバーグ!」というようになりました。
夕食後は急激に寒くなってきましたので、キャンプ場に備わっているシャワーを浴びにいきました。お互い寒いので、シャワーヘッドを奪い合って温まりました。
シャワーの後は、私が持っている高級なインナーを着せて、フリースも着せて、ネックウォーマーと帽子もかぶせて、最後に安いカッパを着せました。
シャワーの後は体が湯冷めしてきます。
息子は、アイフォンで過去に撮影した写真を見るのが好きなので、ずっと触っています。寒いので、手袋をさせようとしましたが、アイフォンが上手く触れないようで、頑なに手袋を拒否します。人差し指だけを切った手袋も「いらんの!」と言われました。
自閉症の子の中には暑さ寒さに鈍感な子がいるようで、うちの息子も大人ほど暑がったり寒がったりしません。感じない分、保護者が気を遣う必要がありますが、、
お前、手、寒くないんか? 指、凍るぞ!!
21時前には、寒すぎて、テントに入りました。
息子にはマイナス10度ぐらいまでいける寝袋をあてがい、私は、化繊の3シーズン用の寝袋を使いました。インナーも息子に与えたので、息子は寒いと言わずに寝袋にくるまっていましたが、私は、安い寝袋で、子供の温もりももらえず、一晩中凍えていました。この日の最低気温はマイナス2度でした。。
私は、雪山でキャンプしたり、マイナス20度で作業したこともあるので、千葉の真冬ぐらい楽勝だと完全にナメていました。
早く寝すぎたので、息子も朝4時ぐらいに起きようとしますが、何度も、まだ寝ておいてと伝えました。
朝日が射してきて、ようやく温かくなり、外に出て火をおこしました。
朝食は、ベーコンとアスパラを焼いたものと、ラーメンで簡単に済ませました。
早めに撤収したので、キャンプ場の方に「もう帰るのですか?」と言われましたが、これ以上は寒いので、早く車に乗って温まりたかったのです。
帰路、海ほたるまで戻ってくると、今朝の寒さが嘘のようで、遠くに富士山を望む気持ちの良い穏やかな晴天になっていました。息子も、機嫌が良く、キャンプ2泊目にして、「また行く!」と言っていました。いろいろな寒さ対策をして、また冬キャンプをしようと思いました。