自閉症の息子の証明写真
息子の療育手帳の更新時期になり、これに伴い、証明写真が必要になった。
息子が生まれて以来、沢山の写真を撮影してきた。私のイメージでは、息子は積極的すぎるコミュニケーションをとり、笑顔でいることが多い。
ところが、証明写真となると話は変わる。そもそもカメラを見てくれず、目線は斜め上の方。顔がこわばり作り笑顔ができない。顔が傾くので真っ直ぐにしてもらう。
そんなことをしているうちに、息子は犯罪者のような目つきになり、証明写真として妻のOKがでない。。
自宅での撮影は無理と判断し、いつもの公園を散歩中に機嫌の良い写真を撮ることにした。もちろん、プロに頼んだり、証明写真機は、お金を捨てるだけなので、1ミリも思い浮かばない。
公園では、妻と手繋ぎしながら歩いているところを、私が先回りして、撮影を試みる。機嫌が良いところから、こちらを一瞥してくれる瞬間が狙い目だ。
100回以上シャッターを切っただろうか。撮影会(散歩)が終了し、これ以上無理と判断。この中から選ぶこととした。
夫婦で写真を選んでいるうちに、どうでも良くなってきた。息子が可愛いことに変わりはない。
そういえば、4年前の証明写真も撮影した時は気に入らなかったが、今見返すと幼い分可愛く思える。何年後かに見返すと、あの時は可愛かったなあとなるのだろう。
トップ画は、散歩中に撮影したコスモスです。