アンコール・ワットに行きたかった話
自閉症の息子と行くアウトドアを書いていますが、今回は自分の海外旅行の話です。
5年ほど前に仕事でカンボジアに複数回行く機会がありました。
行き先は首都のプノンペンです。
カンボジアと言えば、有名な観光地はアンコール・ワットです。
仕事で海外に行く際、予定通りにいかないことが多いので、たいてい5日の仕事なら2日ぐらい余裕を持って旅程を組みます。せっかくカンボジアに行けるので、仕事を早めに終わらせて、有名なアンコール・ワットを見に行ってやろうと目論んでいました。
通常、日本からアンコール・ワットへは、タイやベトナムを経由していくようで、首都のプノンペンに来る日本人は仕事かボランティアの人が多いようです。プノンペンからアンコールワットのあるシェムリアップは、320km離れているため、バスや船で行くと日帰りは不可能で、飛行機で行くにしてもタイトな日程になります。
1度目のカンボジア出張は、予想通り物事が進みませんでした。自由時間は、最終日の夜のフライトまでしかありません。そこで、アンコールワットは諦め、プノンペン近郊の寺院やポルポト派が大量処刑を行ったキリングフィールドに行きました。
観光地に着くやいなや花売りの子供たちの攻勢を受けます。「ブッダのために祈れ」とか「学校に行くためにお金が必要」とかいろいろ言われ、落ち着いて遺跡を見せてくれません。。こちらもいろいろ受け流したり反論したところ、最後は花を売ることに興味を失い、ヒマつぶしなのかぞろぞろついてきていろいろ話してくれました。
キリングフィールドでは、至るところに人骨があり足の踏み場にも困りました。
そして、2回目、3回目の出張でも、自分のミスや不具合などで、最終日まで余裕が持てず、いずれも帰国する夕方までの1日しか観光にあてる時間がありませんでした。
それでも、自転車に乗っていく現地ツアー参加したり、トゥールスレン虐殺博物館も見て回る事ができました。
3回目の出張の際に、1回目と同じ花売りの子がおり、お互い顔を覚えていて、思わず笑ってしまいました。
カンボジアの日中はとても暑く、日本のように働くことが難しい環境でしたが、夜に川べりで飲むビールは最高でした。
いつの日かアンコール・ワットに行ってみたいと思っています。