母親とアイスランドを旅行した話①
自閉症の息子とは全く関係ない海外旅行の話です。
私には、元養護学校の教員だった母親がいます。母親は、中学校の理科の免許状も持っており、天文や火山のような地学的な物が好きな人でした。私も幼い頃、星空観察に行ったり、化石採集に連れて行ってもらっていました。そんな影響もあったのかなかったのか、私も大学では似たような学問を専攻してしまいました。
そんな母親は、昔からアイスランドの「ギャオ」を見るのが夢だとよく言っていました。ギャオとは、通常海底にある大陸プレートの境目が地上に露出した珍しい地形です。
母親は、定年退職してから数年たっており、体力的にも最後のチャンスだから行きたいと言っていました。「親父と行けば?」と両親に言うと、父親は、まだ日本で行っていないところがあるから、、とかなんとか言っていました。また、私の祖母の介護があり、なかなか思い切れない状況でした。
これまで親孝行らしいことを全くしていなかったので、母親をエスコートして親孝行したことにしようと目論みました。いろいろハードルはありましたが、何かを犠牲にしないと一生行けないので、2018年の夏に行こうということになりました。
アイスランドまでは、通常コペンハーゲンのようなヨーロッパの都市を経由するのが一般的らしいのですが、安いチケットを選んだせいで、反対まわりのカナダ経由で行くことになりました。
しかも、羽田→バンクーバー→トロント→レイキャビック(アイスランド)と2回乗り換えが必要で、さらに、トロントでは市内を移動して別の空港で乗り換えるという事がチケット購入した後に判明しました。
アイスランドでは、6泊7日のセルフドライブツアーを申し込みました。レンタカーと適当な位置の宿泊施設があらかじめ決められ、あとは自由に見たいものを見られる、比較的に自由度が高いものです。
初めてカナダに入国しました。訪問国が一つ増えて良かったです。
トロント・ブルージェイズの本拠地
機上からは、グリーンランドも見ることができました。
無事アイスランドに到着して、レンタカーを借りました。左ハンドルで、ラウンドアバウトが多く、最初は慣れませんでした。何度か左車線に入ってしまいましたが、車が少ないのでしばらく気が付きません。
ほとんどの観光客が訪れるであろう「ブルーラグーン」という水着で入れる巨大な温泉があるのですが、母親と行ってもしょうがないのでパスしました。
アイスランドは、どこを切り取っても絶景でした。
首都のレイキャビックからそれほど遠くない場所に観光名所がそろった「ゴールデンサークル」があります。
有名な滝を見て、
最近勢いが衰えた間欠泉を見て、
母親の目的であるギャオを見に行きます。
満足して頂けたでしょうか。。
ユーラシアプレートと北米プレートを跨いだ!
と言っても、辺りは割れ目だらけです。
これは顕著な割れ目。
ランチは、だいたい2人で1人前の食事とコーヒーを頼むと十分な量でした。
これはエビのスープとサンドイッチのセット1人前。
宿泊は、ホテル、旅館、民宿、みたいな感じでバラエティー富んでいろいろ味わえました。
母子で旅行する人なんてほぼいないようで、前もってベッドをダブルからツインに変えてもらうのが面倒でした。
民宿タイプはこんな感じ。母親と同じ元先生が一人で切り盛りしていました。
アイスランド西部を後にし、南部の氷河を見に行きます。
(つづく)