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伝説のおじいちゃんブロガー「文文先生」

鈴木成文先生 と 11年分の「文文日記 日々是好日」

かつて、「文文先生」と学生たちに慕われた建築学の先生がおられました。
その先生は、今から27年前の1998年4月から2010年3月までのなんと11年間、毎日ブログを発信し続けました。その名も「文文日記 日々是好日」。
昭和2年生まれの先生は、70歳でブログを始め、2010年3月7日に急逝される前日まで、日記を発信し続けられた「おじいちゃんブロガー」です!

その発信者「文文先生」こそ、建築計画学で著名な東大名誉教授の鈴木成文先生。
東京大学工学部建築学科にて長い間教鞭をとられた後、神戸芸術工科大学の学長を務められた方。建築計画学という分野がご専門で、特に、住まい・住居についての研究者です。戦後の生活を少しでも人間らしいよりよきものにと設計に参画された公営住宅の標準型「51C」はダイニングキッチン付公営住宅の原型といわれます。
当時の日本には、ダイニングキッチンという言葉すらなかったのですから…。

毎日更新されたブログは、1年ごとに書籍化され、11冊が出版されました。
その日記には、季節ごとの先生の暮らしや、建物への思いが、書き記されており、そこには、まだ昭和の香りが色濃く残る、なんとも豊かな暮らしがありました。
それもそのはず。先生のお住まいは、明治から戦火をくぐり抜けて、住みつないでこられた文化財級の住まい! 東京都豊島区という場所にありながら!です。

そして私はというと、先生と暮らしを共にした「書生」の4代目。
先生との暮らし中で、えっ!そんなふうに暮らしているの!、こんなふうに毎日を楽しんでおられるのかぁと、様々な出来事に遭遇し、驚き、感動し、笑い、時には踊り!?、時々、日記に登場しています。「書生」とは、全くの赤の他人ですが、先生との暮らしの中で、モノやお金ではない、たくさんの宝物を頂きました。

そんな私も今は50代に!
先生のもとで建築を学んだ後、建築士として、建物や暮らしと向き合っています。
日本という国だからこそ育まれてきた住まい、暮らし方や、大切にしてきた文化、その後側にあるやさしさ、あたたかさを次なる人たちへつなげていきたい!
ということで、このnoteでは、そんな日々からずいぶん変容してきた社会の中で、もう一度、そんな暮らしの体験やエピソードを思い出して、書き残してみよう!、そして、今の時代の、私たちなりの暮らしの楽しみ方をみつけてみよう!という、書生たちのプロジェクトです。
興味をお持ちの方は、ぜひ、マガジンのぞいてみてくださいませ。(NAN)
https://note.com/bun_bun_family/m/m367ea7ef5de1

※ 鈴木成文先生のブログは、一年ごとに書籍化して販売されています。
  もし、興味を持たれた方は、ぜひ手に取ってみてくださいませ。


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