その傷はいつか怒りになる。
思い出すだけで、涙が出てくる。そんな経験を大人は皆持っているのでしょうか。
インサイドヘッドを見て、カナシミとイカリは本当に別の人格なのかどうか、という疑問を持ちました。
私の過去のカナシミは、今は怒りになっています。
お酒を飲むといつも殴って泣くと暗闇に閉じ込める父親、それを見て止めもせず父が寝た後にごめんねと優しくなる母親。
体操服を隠したり、嘘の出来事を先生にちくったり、仲間はずれしたりしてきた同級生。
会うたびにまた太った?と聞いてきた祖母。
痩せた時だけ告白してくれたり、デートに誘ってくれた男たち。
私が探し「今度ここにデート行きたい」と言った店に別の女を連れて行ったあの時の彼氏。
私のヘルプや疑問を全部無視した後に、性格を否定した前職の上司。
理不尽に怒鳴ってきた前職の客。
もう、許してるしなんの咎みもないけど、
確かに当時はすごく悲しくて傷ついてたはずなのに、今たまに思い出して湧いてくる感情はカナシミじゃなくて、怒りなんだよね。
なんでなんだろうね。
悲しいは悲しいままで受け入れるとハートがもたないから、「私を傷つけたあいつが悪い」と他責にすることで自分で自分を守ってるのかな?
傷ついた分だけ強くなるは嘘で、
傷ついた分だけ弱気になって、もう一度同じ傷を負わないようにするが本当だと思う。
傷ついた分だけ優しくなれるは、本当だと思う。
でも、自分が傷ついた分、他人も傷つけていいだろうと思ってる人がいることも本当だと思う。
東京の電車に乗ってるこの人たちは、たくさん傷ついて、泣き疲れて怒り疲れて、諦めて今を生きてるんだろうな。
それか、なんにも考えず生きてきた人もいるのな。^_^
こんなに被害者ぶってますけど、私も意図せず人を傷つけたり、
なんなら意図して人を傷つけたことがあるので。
私も誰かの怒りになっているんだろうな。
今もあの子は私に怒ってるのかな。
私みたいにもうどうでも良くなってるのかな。
まあ、もう、どうでもいいかっ。