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I am NOT afraid.

はろーどうも、ぱやです。

18祭の率直な感想を書いていこうと思う。

初めに言っておくが、
「BUMP OF CHICKEN最高!」
「18祭最高!」
という気持ちで満たされてる人は
読まないでほしい。

おそらく少数派の意見だし…
あと、きっと読みにくい。
で?結局何が言いたかったの?
と思われるような気さえする。


とはいえ誤解がないように
前提として置いておくが、確かに最高だった。
若き18歳たちのそれぞれのストーリーも
グッとくるものばかりだったし、
パフォーマンスも最高だったし、
BUMP OF CHICKENも、
楽曲「窓の中から」も最高だった。
僕もテレビの前で番組開始15分から
泣きっぱなしだったほどによかった。

大人として今自分に何ができるんだろう、
とそればかり考えてしまったぐらい。

でもそれだけだったろうか。
ひとつだけ引っかかったことがあった。

それは
今回の18祭が
29歳の僕には刺さったけど
18歳〜20代前半の僕には恐らく
あまりピンとこなかっただろうということ

たぶん編集か人選のせいだと思うのだが
全体的に「キラキラしすぎ」だ。

もちろんコロナのせいできつい時代を
過ごすことを余儀なくされた18歳世代のことを
考えれば、「自分達は″不遇″ではない」という
メッセージが全面に込められていた
パフォーマンスは最高だった。
伝わった。痛いほどに伝わった。

それぞれが過ごしてきた時間。
それぞれにあった辛い過去。
そんな中でも、前を向いて、必死にもがいて、
夢に向かって、自分の持てる力を振り絞って、
痛みもあるだろうに必死に隠して、
キラキラと眩しいほどに輝いていた。

藤くんが彼らに対して
「杖になるような唄を作りたい」
と言っていた気持ちもわかる気がする。

大人になった僕だって彼らに対して
何かしてあげられることがないかって考えたし、
彼らの10年後の姿が自分なんだと思って、
だったらだせえ背中見せるわけにはいかない、
頑張ろう懸命に生きようって思えた。


でも、でも、出来過ぎだ。
あまりに1000人は立派過ぎた。
大人すぎた。
ぶっちゃけ自分の18歳世代と重ねた時に
こんな眩しすぎる姿を見てしまうと
正直遠すぎてピンとこなかったと思う。
なんなら辛くなっていただけかもしれない。

自分の18歳のときとか、
広く言えば学生だったときのことを
思い出したが、本当にこれに尽きる。

「何もできなかった」


ちなみに僕はすごく恵まれていた。

基本的にはゆるゆる過ごして
友達と普通に笑い合いながら
適度に成功して喜んで笑って
適度に失敗して落ち込んで

わりと平坦な道をずっと
一定のスピードで歩いてきた。

こんなに幸せなことはないと思う。
思い返せばずっと恵まれていたと思う。

でもそんな僕にも
こうだったらいいな、
こうなれたらいいのにな、
という夢物語みたいなものはあった。

周囲に打ち明けたこともあるけれど、
仲の良い友達からは批判もされたし、
知り合いからは笑われたし、
あるいは引かれたし、
家族からも否定されたし、
ぬくぬく生きていけば普通に幸せであることが
わかっていたからそれを捨てる覚悟も
周りを黙らせる強さも僕にはなかった。
抗ってひとりになってしまうのも
批判を喰らうこともすごく怖かった。

だから夢は夢のまま、
弱さと一緒に飼い慣らして
特に何かをするわけでもなく
むしろ極力何も起きないように
とことん周りに迎合して
波風立てないように愛想笑い浮かべて
甘い現実を惰性でだらだら生きてきた。

批判に歯向かう勇気がなくて
逆境を生きる勇気がなくて
ちょっとやいやい言われただけで
大切な大切な遠い遠い夢物語は
力を失ってしまった。
だから何もできなかったし
正しく言えば何もしなかった。

そんな自分が死ぬほど情けなかった。

だから正直言って
18歳、20代前半ぐらいの
僕に必要だったのは
杖でも盾でもなかったと思う。

今回引っ掛かってしまったのはそこだ。

「辛いことがあっても君ならできる!」
「みんながそばにいよ!」
「君はひとりじゃないよ!」

じゃなくて、


大人の言うことなんか全部、
周りからの批判も嘲笑も全部、
甘えたな自分も全部、
現状の全部をぶち破って、

「ガタガタうるせえ
お前らみてーなハナクソの
言うことなんか聞いてたまるか
やりたいこと好きなだけやってやる
何を言われようが絶対に抗ってやる
絶対にお前らのこと見返してやる
たったひとりになったって生き抜いてやる
自分は間違ってなんかないって言ってやる
今笑った奴ら全員覚悟しとけ」

きっと若き日の自分はそう言いたかった。
そんな歌が欲しかった。

※ちなみに今はこんな考え方じゃない。
色んなことに気がついて
ちゃんと一歩大人になって
周りにとてつもなく感謝しながら
これ以上ない幸せを噛み締めて生きてる。
けど長くなるからその話はまた今度。


18歳ってそういう奴も多いんじゃないかな。
がむしゃらに進みたいのに
臆病だから何もできなくて悔しくて。
少し勇気を出して動けば
今度は批判、罵倒、嘲笑。
もちろんそれをねじ伏せる力なんてない。
周りからの支えもなくて
たった一人で戦うしかない。

そんな時に「剣」になるような
そんな歌が、音楽が必要なやつだって
きっといるだろう。

怖くても大丈夫、より
怖くなんかねえぞ、が
しっくりくる奴だっているのさ
若き日の僕みたいにね。

そういう意味で2個前(?)の18祭の
[Alexandros]がすごく良かった。
たまたまテレビつけたらやってたぐらいの
ノリで観ただけだし、
「ドロスね〜、まあ一応観とくか〜
コピバンもやってるしな〜」
って思いながらボケっと見始めたのに
番組が終わる頃には心の中で大号泣。
(↑人と観てたからめちゃくちゃ我慢した)

うろ覚えなのが申し訳ないのだけれど
その時に出ていた子たちは
結構暗いエピソードも多くて
やりたいことある奴もない奴も
周りに受け入れられなくて
周りを受け入れることもできなくて
なんというか「孤独」で「臆病」で
それがどうしても悔しくて情けないのに
変われなくて苦しんでる。
僕にはそんな風に見えた。

そんなときに[Alexandros]が作ったのが
Philosophyという楽曲。

誰もが束になって 僕をどう批判したって
何事もない顔して 見返せばいいのさ
マイナスの感情は
マイナスで ×ればいいよ
僕は僕でしかない
Yes I know I'm right
(そう、僕は間違ってない)
Yes I know I'm right
(そうだ、わたしは正しいんだ)

I am NOT afraid
(僕は恐れない)
I am NOT afraid to say
(口に出す事を恐れない)
I got my soul I'm ready today
(“魂”が宿った今
僕は準備ができている)


[Alexandros] / Philosophyより

※( )内は和訳

BUMP OF CHICKENとは真逆だけど
まさに18歳にぴったりという感じだ。

今回番組に出ていた子たちに比べて
全然大人じゃないししっかりもしてない。
感情むき出しで、不器用にも程がある。
でもこういう諸刃の剣みたいな
不安定な強さがあったっていいと思う。

パフォーマンスの直後、
Vo./Gt.川上洋平は
泣きながら抱き合う
1000人の18歳たちに向かって

「お前ら最高だ!」

ってひとことそれだけ言ってのけた。

こんなにも不安定で
まだまだどうしようもなく
子どもな彼らを大人にすることなく、
まだそのままでいろ!
ずっとそのままでいろ!
って言っているように聞こえた。

18歳そこらの若造が
クソみたいな今の時代を生きるには
それぐらい尖っていたっていい。

そして本当にクソだったかどうかを
決めるのは10年後くらいでいい。
若い考えを改めるかどうかも
その時決めればいい。

僕ももっと早くにこの歌に出会いたかったな。
そしたらもっと違う人生だったかもしれない。

もちろんそれと引き換えに
幸せな時間があったことは確かだから
そういう意味では何一つ後悔はしていない。
僕は本当に幸せだったし、今も幸せだ。

でもそれはきっと少し大人になって
考え方が変わってきたから言えることであって、
あの日の僕はきっとそんな風に思えなかった。

今回の18祭で
「藤くんは誰も置き去りにしなかった!」
という意見も見られたけど
そうではないと個人的には思う。

というかいくら藤くんでも
そんな曲書けるわけない。
そもそもそんな音楽は
この世のどこにも存在しないと思う。
今回だって置いてけぼり食らった奴が絶対いる。

そいつらに言ってやりたいのは
ちゃんと違う音楽も聴けよということ。

必ずどっかの誰かは歌ってくれている、
だから這いつくばって生き抜いて
ちゃんと探し出せよな。

負けんじゃねえぞ
死ぬんじゃねえぞ

頑張れよ18歳
そして若造たち

頑張ろうな大人たち。


読んでくれてありがとう!

またね!


【今日の一曲】

Philosophy
[Alexandros]


Twitterのアイコンの元の写真出てきた笑

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