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ホワイトSES?ブラックSES?優良SESの見分け方を徹底解説!

こんにちは、ブルベース採用担当の山村です!
今回は「闇だ」「ブラックだ」と言われがちな『SES』について、ホワイトSESとブラックSESの見分け方を徹底解説していきます!
では本編に移りましょう!


1.SESは闇だと言われてしまうワケ

|①下請けのため利益が薄く待遇が悪い


上記のように上から下へピラミッド構造になっており、一番上がエンド顧客からシステム開発を受注する「元請け」

そこから、下に「一次請け」「二次請け」「三次請け」となっていきます。
それぞれの上位層の会社から、システム開発を依頼され受注するという流れですね。
このように、何層にも渡って派遣や請負がおこなわれているのが「多重派遣・多重下請け」の実態です。

基本的に一次請けの企業が上流工程を担当して、下流工程についてはその下に丸投げというパターンが一般的です。

これによって、一次請けが一番儲かり、三次請けや四次請けの会社は、微々たる金額しかもらう事ができないという事態が発生しています。

|②スキルアップしにくい会社がある

SES企業では簡単な作業ばかりでエンジニアのスキルアップに繋がらず、成長の機会が少ない会社も見られます。
そのように、給料や福利厚生などだけではなく、能力開発やキャリア面でブラックとされる職場も存在するんです。

本人の希望よりも稼働率や現場に入ることを優先する傾向にあるため、システム監視やテストなど誰でもできる単純作業にまわされるケースが多いことも事実です。

|③長時間労働やパワハラでイメージが悪い

中小企業の多いSES業界では、ごく少数ですが休日出勤やサービス残業を強要する会社もあります。

なかには社員を恫喝してパワハラをおこなったり、経歴書を偽造したり、長時間労働が常態化している職場もあります。
そのようなイメージから、ひと昔前のIT企業のようにブラックな印象を持つ方が多くなってしまっているんです。

|④客先常駐の環境がきつい

SESではプロジェクトが切り替わる度に、常駐先が変更になります。
人間関係を1から作る必要がありますし、通勤する場所も変更になるため、ストレスを感じることも。
クライアントの社員に囲まれて仕事をするので、気を使いますし、待遇の差を感じたり、自社への帰属意識が薄まることもあるんです。

また納期がタイトで長期労働を求められたり、職場の人間関係が円滑でないといった問題が発生する場合もあります。
客先常駐は当たり外れが大きく、現場によっては仕事をしたくないと感じるエンジニアも少なくありません。


2.ホワイトなSES企業は存在する?

|SESでもホワイトな優良企業はある

結論、SESの勤務形態のなかでもホワイトな会社は存在します!
上場企業の子会社や大手SESではコンプライアンスが求められますし、エンジニア出身の社長が経営するSES企業などは、技術者の目線で運営しているため優良な職場もあると言われています。

その他、他社にはない福利厚生で社員の働きやすさを追求したり、還元率を上げたりとオリジナリティを持ったやり方でホワイトSESを実現している企業は多くあります。


3.ホワイトな優良SESの条件

ここからは、ホワイトな優良SES企業の条件を解説していきます!

|①残業時間が少ない

優良SESは残業が少なく、ワークライフバランスに優れています。
ブラックな印象のあるSES業界ですが、クライアントとの契約や法令を順守する企業も多くあるのです。
SESでは準委託契約と呼ばれる契約形態で技術者を派遣し、提供した労働力の対価としてクライアントから報酬をもらいます。

そのため、プロジェクトの納期や品質に関しては責任を負いません。
派遣先でエンジニアが稼働しただけ費用が請求されるため、基本的に無理な働き方を要求するクライアントもそう多くはないのです。
予算も決まっていますし、契約で決められた以上の時間を働かせることは難しいでしょう。

|② 給料とボーナスが多い

ホワイトSESの条件として給料が良いことが挙げられます。
ボーナスがきちんと出て残業代や交通費が満額支給されることがポイントです。
SESのなかでも資金力がある大手企業は、福利厚生が充実していて待遇がよい傾向にあります。
資本金や従業員数がある程度の規模に達していれば、それだけ継続的に利益をだしている会社と判断できるということですね。

また中小のSESでもエンジニアを大切にしている会社は、給料やボーナスが多い傾向にあります。
エンジニアの離職率が低く、技術力が高ければ、エンドユーザーに近いところで仕事ができます。
商流もそれなりに浅く、元請けやプライムベンダーと取引することも多いでしょう。

|③研修や教育制度が整っている

ホワイトな優良SESは給料やボーナスの金額が高いだけでなく、新入社員や中途入社からの教育制度が充実していたり、技術に関するイベント参加費や研修費用を負担してくれたりするところも多いです。

社員が働きやすい環境を作るために、書籍の購入補助や資格取得の費用などにしっかり予算を取ってくれる会社もあります。
特に未経験でIT業界を目指す際は、研修制度が整っている会社を選ぶと良いでしょう。

|④技術力がある

SESでもスキルアップや能力開発につながる企業はあります。
そのような優良SES企業では客先にエンジニアを派遣するだけでなく、自社開発や受託開発を手掛けており、技術力のある社員が所属していることも多いです。
SESエンジニアは契約中のプロジェクトが終了すれば、次の仕事に移ります。
マネジメントやリーダーなどを任される職場もありますし、プロジェクトごとに異なる種類の技術を経験できれば、幅広いスキルが身に付けられます。

得意な領域を持つ企業では、専門性の高い技術を必要とする仕事が回ってくる可能性もあります。
そのため、SES企業で働く際は、どのような技術要素を使ったプロジェクトに関われるのかをあらかじめ確認することが非常に大切です。

|⑤営業力がある

エンジニアがどのような案件に就くことができるかは、その企業がどんな案件を営業で取ってくるかにかかっています。

すなわち企業がどれだけ営業に力を入れているのか、そしてどんな案件を保有しているのかでSESエンジニアへの待遇が変わってくるんです。

「元請け案件」や「一次請け案件」を多数保有している企業は比較的案件を選べたり待遇が良かったりとホワイトSESと言えるでしょう。


4.ブラックなSES企業の特徴

|①社員の80%以上が20代

社員の80%以上が20代の若手の企業だと「社員が定着していない」、「人が辞めている」可能性があります。

設立して間もない会社なら可能性はありますが、社員数が50名以上の会社で20代が8割だと人が辞めている可能性は大です。

また、安く使える未経験の若い人材だけを集めている可能性もあります。
そのような企業は技術力が未熟で、スキルアップできる機会も少ないでしょう。

|②人事評価の基準がない、あいまい

・昇給・賞与の決め方は?
・評価面談・フィードバックの方法は?
・評価者・評価フローは?
・年齢別のキャリアパスは?
・昇進の条件は?
上記の質問をして明確に答えられない会社は、ブラックSESである可能性があります。

適当なプロジェクトに入れられてしまい、「あとは頑張ってね」と放置されるなんてことも。
客先常駐で働くSESは評価体制を作るのがむずかしいのは事実ですが、社員のことを考えているホワイトSESならしっかりとした評価制度を導入しています。

|③四次請け、五次請け等の下請けが多い

商流が深いと、間の会社に利益を抜かれるため結果的にエンジニアの給料が低くなってしまったり、上の会社のいいなりで希望が通らなかったりとブラックSESである可能性があります。

また上流工程の仕事ができず、スキルアップできないことにも繋がります。

そうなると仕事に対するモチベーションも出づらく、長い間その企業に在籍することはないでしょう。

|④事業がSESだけ

・いろいろな人と仕事をしたい!→SES・客先常駐
・新しいサービスの開発をしたい!→自社サービス・自社開発
・チームのマネジメントがしたい!→受託・請負

上記のようにSES以外の事業を展開していれば、エンジニアの希望にあわせた働き方が可能です。


5.ホワイトで優良なSES企業の見分け方

ここまでホワイトSES企業、ブラックSES企業の特徴をご紹介してきましたが、
ここからは事前にSES企業がホワイトかブラックかを見分けるにはどのようなポイントをチェックすれば良いのかを解説していきます!

|①取引先を確認する

そのSES企業が優良企業かどうかを見分けるうえで「収益性」が重要です。
まずは、SES企業の取引先やメインの商流について確認しましょう!

◆ユーザー企業との直接取引があるか?
採用の選考を受ける際に、応募先のSES企業がエンドユーザー企業と直接取引しているかも確認したいポイントです。
商流が深く下請けばかりの会社より、エンドユーザー企業をクライアントに持っている会社の方が担当できる業務内容が幅広く給与も高いことが多いです。

◆元請け企業との取引があるか?
ユーザー企業との直節取引はなくとも、大手SIerなどの元請け企業と取引があるかも重要な判断材料です。
エンドユーザー企業から発注をうけた元請企業と取引があるSES企業なら、商流が浅い仕事が多いという一つの指標となるでしょう。
逆に、同業者であるSES企業との取引ばかりだと間に入る企業が多く、利益が少ない仕事のみ扱っている可能性が高いと言えます。

|②エンジニアの待遇を確認する

実際に働くSESエンジニアの待遇を確認することも重要です。
ここでは、どういった点に注目したらいいか見ていきましょう。

◆残業代・交通費の支給
エンジニアに残業代・交通費をちゃんと支給しているか確認しましょう。
社員として雇用されて働く以上、残業代や交通費が支給されるのは当たり前のことに思えますが、中には全額支払われないケースもあります。

またSES企業がクライアントの顔色を伺い、エンジニアにサービス残業を求めることもあります。
他にも交通費の上限金額が決められており、全額支給しないSES企業もあります。

◆評価・昇給の公平性
ホワイトなSES企業は評価や昇給の指標が公正です。
そのためSES企業での面接では評価制度の内容やエンジニアの給与体系、昇給の回数について確認することが大切です。

面接時に明確に回答してもらえなかったり、入社して数年経っても昇給しない場合は社員を正当に評価してくれない企業だと考えられます。
スキルアップの仕組みが機能しておらず、成長を見込めない職場である可能性も高いと言えます。

◆社員の定着率
社員の定着率も入社前に確認するポイントの一つです。
離職率が低く、社員が定着しているということは働きやすい職場で満足度が高いと考えられます。

企業側に質問して定着率について明確な回答を得られない場合は、社員の平均年齢について聞いてみましょう。
若手社員とベテラン社員がバランス良く活躍している企業は、平均年齢が高くなる傾向にあります。

|③技術力を確認する

しっかりとスキルアップできる会社かどうかを見分ける場合には、技術力を確認することも大切です。

◆自社開発の売れ行きや運用体制
そのSES企業が自社で開発した製品があるようなら、売れ行きや成長性、開発体制を確認しましょう。
少人数でも専門の開発チームが社内におり、継続して開発を続けているなら最低限の技術力があると判断できます。

また自社開発は人件費や広告費といったコストがかかる事業です。
自社開発にコストをかけられるということは、開発に投資できる余裕がある企業だと考えることもできます。

◆SESと自社開発の比率
会社の売上におけるSESと自社開発の比率も重要な指標となります。
自社開発をしている企業は技術力がある可能性が高いですが、単に自社開発を行っているかどうかだけでなく、SESと自社開発の比率もしっかり確認しておきましょう。

エンドユーザー企業や元請企業と契約するには技術力があると示せる自社開発の実績が重要ですが、SES業務と自社開発の比率がどちらかに傾きすぎていないかは確認しておきたいポイントと言えます。


最後まで読んでいただきありがとうございます!
いかがだったでしょうか?
ホワイトSESとブラックSESの違い、そして見分け方をご理解いただけたでしょうか?

え?ブルベースはどうなのか?
その詳細は面談の際にお話ししましょう!笑

ブルベース社員一同、エントリーお待ちしております!