20章 バンド!!!
ライブも終わり打ち上げに来ていた。
居酒屋の座敷で、ライブでドラムがうまく出来なかった事に悔やんでいると隣にミキが来た。
おつかれ!
めちゃ楽しかった!
ブル緊張してんの伝わり過ぎてこっちも緊張したわwww
でも練習の成果出てたんじゃない?
1週間でしょ?
うん。。。
正直やっちゃった感しかない。。。
でも、何か楽しかったのは楽しかったんだよね!何て言うか。。。いつもライブしてる側の人にのってる側じゃん?
それが、こっちの音にのってもらってるの何か不思議な気分だったけど楽しかった!
次はもっとうまくなってライブしたいなぁ。。。
頑張んなよwww
でも今日来て良かったよ。
誘ってくれてありがと!
あのさ、ちょっとコンビニ行かない?
タバコないし。
散歩しよ〜ぜ
いいよ!
ミキを外に呼び出してコンビニまで歩いた。
あのさぁ。。。
うん、え?何??
いや。。。何て言うか。。。
俺らさぁ。。。
wwwww
うんwww
俺らさぁwwww
頑張れ頑張れーwwww
おい。。。
バカにすんな!
俺さ、ミキの事好きでさ。
シンゴとかと4人で呑む様になってからあいつらは2人で呑んで俺らは2人でって分かれて呑む事多いじゃん?
そんで話する度に好きでさ。
うん。
あたしも好きだよ。
。。。
付き合ってほしい。
うん。
ありがと
ありがとう??
いや、ブル絶対言ってこないと思ったしウチもそーゆーの言えない奴だからさw
多分付き合ったりとかないかな〜?ってww
だから。ありがと!
そして付き合う事になった
でも、特に仲は良かったしそこまでの変化はなかった。
言えば連絡の頻度は増えたくらいだ。
デートと言うデートはした事がない。
特にそれ以上もなければそれ以下でもない関係だ。
数ヶ月が経ち西口先輩に外食に誘われた。外食を誘って来るなんて初めてだ。
ファミレスだっただろうか。。。ちょっと覚えていないが、手頃に入れるお店だった事に間違いはない。
適当に食べる物を注文すると西口先輩が切り出した。
ブルさぁ、ドラムどぉ??
まだ練習とかしてる??
はい!毎週土曜日の夜に木村さんに教えてもらってますよ!
俺、団地だから家で出来ないのが残念なんですけどね〜
そっか。
ちょっとさぁ。。。
バンド一緒に組まない?
それを言われた時はそこまでビックリはしなかった。
何故なら以前に1週間だけではあるが、組んだ事もあったからだ。
はい!めちゃ嬉しいっす!
でもやるならライブ出たいなぁw
まぁ先輩はメインのバンドがあるしなかなか出れないっすよね。。。
いや、バンド辞めるつもりでお前にお願いに来た。
え?
辞めるって。。。
そんで新しいバンドのメンバーに俺って事ですか?
うん。
楽しくねーのよ。今のバンド。
そりゃ今のバンド3年近くやってるし、皆技術的には問題ないのよ。
ただ、ドラムのたかしとベースのしょうたが仲悪いのもずっとダルいし。
しょうたの酒癖の悪さも酷いしさ。
色々考えた結果、バンドはやりてー。
でも楽しくないと嫌だ。
ブル、ドラム出来る。
バンド組まない理由がない。
こんな感じww
本当に俺でいいんですか?
全然下手くそだし。。。
でも、こんな嬉しい話ないんでやりたいです。
よろしくお願いします!
よーし!決まりだな!
サンキュー!
んで、ベースは誰がやるんですか?
そぅそぅ、その事なんだけどさ。
モキチどぉ??
えーーーー?
モキチっすか?
何でモキチなんすか?ww
いや、あいつ前にバンドやりたいって俺に話して来た事あってさ。
めちゃくちゃ意外だった。
モキチは俺の同級生だ。
バイト先も一緒で仲は凄くいい。
ただ、自己主張が無く何を考えてるのかわかりにくい奴だ。
だから意外だった。
バンドをやりたいなんてモキチが口にするのは本当に驚きだった。
そんで考えててさ。
俺はさ、バンドに厳しさとかめんどくせー物1個もいらねーんだよね。
別にプロとか目指してる訳じゃねーしさ。
でも、お前もモキチも下手くそじゃん?
はい。
でも、お前は別にこっちが煽らなくても頑張るの知ってるしさ。
モキチはまだわからないけど、何かバンドやりたいって言ってたしお前と仲良いし俺も嫌いじゃないし、とりあえずいいかなって!
西口先輩らしい考え方だ。
単純だが、ちゃんと理由があるのだ。それにしっかり見てくれているのがわかる。
わかりました!
そんでモキチにはなんて言ったんですか?俺今日会ったけど何もあいつ言って来なかったっすよ?
あ、まだ何も言ってねーよ。
へ?何も。。。ですか?
いやwモキチ入る前提の話すぎたんでww
あーw
まぁ話せばのるべw
明日、学校で話そーぜ!
了解しました!
そんなこんなで、新しいバンドの始まりである!