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言葉にまつわる好きな漫画

言葉に関して描かれた作品は読んでいて面白いなぁ、と改めて思いまして、
何点かおすすめをご紹介いたします。

①あかぼし俳句帖

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2015年〜2017年にビッグコミックスで連載されていた漫画です。
全6巻。
かつてはバリバリ働いていたけれど、今は窓際族のサラリーマン赤星さんが俳句と出会って、のめり込み、成長していくお話です。
原作者の有間しのぶさんは今池脇千鶴さん主演の『その女ジルバ』の作者さん。今作は作画は奥山直さんが担当されています。

この作品はめちゃくちゃ面白くて、読んだ人は絶対俳句を詠みだすという(笑)、そんな漫画です。途中、『美味しんぼ』的な親子確執話も出てきますが、5巻くらいで打ち切りが決まったのか、それはどこかに消えて、悲しいかな6巻で終了…。
俳句素人の私にはすごく勉強になることも多く、小説を書く上でもやはり俳句はすごく勉強になる。最強の推敲と言っても過言ではない…。
この漫画に出てきた『どれもただ言葉のアートビール干す』って句がいいですね!

②どうらく息子

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これはビッグコミックオリジナルで2010年〜2017年に連載されていた落語漫画。尾瀬あきら先生の漫画で、全18巻。

落語も大変勉強になりますね。正直、小説を書く上で落語は必須科目だろうなぁと感じ入ります。
お話は26歳で保育の仕事から惚れ込んだ落語家の弟子になってから徒然の〜って漫画ですが、落語の演目を物語ともリンクさせていて、読みやすいし面白いです。落語界厳しい〜ってことが多くて、やはり識らない世界を識ることの出来る漫画は良いですね。
7巻くらいからアウトロー的落語家キャラが主役になる感じですが(笑)
絵も日本情緒に溢れていて、時々読み返します。

③Change!

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大好きな曽田正人先生の漫画。
2017年〜2019年に月間少年マガジンにて連載。全6巻。これも悲しいかな、打ち切りでしょうか…。

女子高生のお嬢様、去年栞(こぞのしおり/MCしおりん)が、日本語ラップの世界に入って、そこでまぁ様々な人達とラップバトルをするというお話あんですが…。
ラップも言葉は重要ですよね。どれだけ語彙があるのか、それをカスタマイズ、編集するセンスが問われる。てか即興ってどんだけ頭の回転を必要とされるのと、読んでいて思わされた次第。
私は完全に門外漢なので、作中のラップが上手いのかどうかわかりませんが、リリックを繰り出すシーンは流れるようで毎回カタルシスがあってよかったです。
それなのに打ち切り…。哀しい。

主人公の栞の名前が伏線になっていて、6巻で気持ちよくそれが回収される。
栞は和歌にも精通していて、和歌もラップみたいだなぁという作中の話には膝を打つばかり。キャラクターもいいし、もっと売れてもいいのになっと。

と、個人的に好きな、言葉にまつわる漫画でした。
もう完結済みですので、おすすめでございます。


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