ラノベで育った私が「なろう系」が嫌いなわけ
はい過激なタイトルです。そして「気に食わないシリーズ第一弾」です。
ただの個人的な意見ですんで「なろう系」好きな人読まんでください。
さて、何故「なろう系」が嫌いか。これは端的に言って私が「おっさん」かつ「オールドタイプ」だからなんですね。
ではこれがどういうことかというと
1「おっさん」
私おっさんのサラリーマンなんすよ。まぁ暇ではない会社にいますが、死にたくないですしできれば人生を楽しみたいという思いが少なからずあります。
濁して言っていますがようは「死んで異世界に行く願望がない」ということになります。
糅てて加えて、異世界転生していきなりチヤホヤされて「本当は優秀だった俺を認めなかった世界が悪い」というような感じが受け入れられませんでした。
私、ラブコメ好きなんですが読んでいた当時「まぶらほ」という「ラブコメラノベ」への批判として「主人公が優しいだけの無能なのにモテていて意味不明」というのがありました。当時何とも思いませんでした。
2「オールドタイプ」
単純に今の流行りに対応できなくなった旧人類になったということかなと。
先程のラブコメ批判でも言えるのですが、受け入れられるられないが生理的なんですね。
生理的と言いつつ何が受け入れられないのか考えては見たんですね。何個か出します。
1「世界観がゲーム」
ぶっちゃけオンライゲーム(FF14)と国民的RPGの世界観。
現実世界でテキストウィンドウやスキルは出てこないし、目に見えてレベルは上がらないし勝手に下がることを痛感しているので受け入れられない。
あとは「ナーロッパ問題」もあります。かつて竜騎士07先生がどこかで(以下は私の意訳です)「ライトノベルのライトな部分とは設定をある程度共通化することで読者の負担を軽減するところなのではないか」とかなんとか言っていましたがまさに「なろう系」がこれです。一昔前の主人公の家が何故か両親とも不在で、幼なじみが朝起こしに来るのと同じです。学校は私立で席は一番後ろで……語り出すとキリがありません。要するに多くの部分を省略できるのです。
どれほどの人が「エルフ、ドワーフはトールキンの中つ国が元祖」「多く見られるエルフの容姿はロードス島戦記から変わっていないし日本独自(欧米では尖っているが短い)」ことを知っているでしょうか。まぁ知らんでもいいのですが。「ロードス島戦記」がどれだけ偉大であり、「ホビットの冒険」「指輪物語」がどれだけ素晴らしい作品か分かろうと言うものです。(私は「ホビットの冒険」しか読んだことないですが)
ハイファンタジーとかってタグに爆笑したのもいい思い出です。
とまぁ簡略化している訳でして、かつてのラノベが小説にしてマンガなら「なろう系」はもはやWikipediaです。
2「セカイ系の世界にどっぷりだった」
もうほんとに文化の違いです。「なろう系」は箱庭感が強く言うならば「個人的主観世界」とも言うべきどこまでも主人公の世界が広がっています。
・個人の行動が他者の世界に影響を及ぼす。
・個人の問題が世界の問題になる。
みたいなのにどっぷりだった私には、他者を拒絶し夢の揺籃にいるように思えてならないのです。(セカイ系の定義は正直よう知りません)
物語自体が夢なので都合のいい話である。個人的であること自体は否定出来ない部分はあります。
3「欲望に忠実すぎる」
「なろう系」の特徴のひとつに人気がPV(古い?)という形でハッキリわかり読者のコメントですぐに作品の反応が見れる→読者の反応から作品の方向性が決まる→人気になりやすいパターンができる。
オタク業界はエロゲなとでも言われましたが、人気があれば基本パクって同じもんが氾濫します。
エロゲでは学園モノが量産され〜と言った感じです。Fateが売れたもんで文章量めちゃくちゃ増えてそれが今のエロゲ業界の落日を産んだとか言ってるのを読んだこともあります。
「なろう系」って、読者の欲望(作者の欲望もかな?)が強いイメージがあって(私の偏見です)そう思って読むと……
異世界転生→今の周囲に不満があり自分ではどうにも出来ないと思っている。
世界観がゲーム→ゲームならクリアできると思っている。
努力しないでなんでも出来てチヤホヤされる→(恥ずかしい)
女の子とえっちする→まぁしたいのかな?正直世間で騒がれる性的搾取よりよっぽど酷いと思っていますがどうなんすかね?官能小説の方がまだ物語的に重要性がありますし……
そもそも男の考える悲劇が性的な物(レイプやNTR)に偏っていたり幸福が性的な物(彼女がいる)に偏っていたりするのが気に食わない所があって……これはまた別ですね。
とまぁ考えたんですがどれもよくわかりません!もう意味不明です!たどり着いた結論は生理的に無理なんか〜です。
私は生理的に無理でも世間では、ばかうけです。つまり私が時代遅れのオールドタイプであるというわけです。
はい。つらつらと書きましたがごめんなさい、私「なろう系」読んでいます。
「転スラ」は全部読みましたし、今は「出涸らし皇子」楽しく読んでますし他にも様々読んでます。「LV999の村人」は「輝光翼戦記天空のユミナ」を思い出し非常に楽しかったです。
ピッコマでは「崋山転生」「俺だけレベルアップな件」「盗掘王」などなど読んでいます。
正直楽しんでいる部分もあります。
最後に「なろう系」アンチなんですが、良いとこを言います。
途中で「Wikipedia」と書いたんですが、それも相まってストーリーを追うだけならヒジョーに簡単。サクサクです。忙しい中で消化するにはかなりいいです。
「消費コンテンツ」としての質が高いです。
なんなら最近アニメで「なろう系」多いですが、WEB版読めれば余裕で追えるので時短効果高いです。
しかしながら、最近では「なろう系」も変化しトラックに跳ねられるだけではなくなったりも?
また形を変えていくのかな?と思っています。
今後もおっさんのオールドタイプでロートルとしてオタク文化を見つめ続けて行けたらなって思ってます。
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