人材育成とか教育で思うこと。
後輩の指導、育成をする立場になって思ったことです。
正直、上手くいってません。理由は、相手の問題(主にやる気や興味)と私を含めた人間の指導力です。
そんなことをぼんやり考えていたら、その昔声優ラジオの番組で「人気声優育成しよう!」みたいなのがあったのを思い出しました(うろ覚えです)
しかしかながら、ガチの売れっ子の人がサポートしているのに芽が出た(結果を出した)のは私が知っている限り1人だけでした。その結果が出たというのもプロデュース?指導?していた人を超えるほどではなかったと記憶してます。(批判するつもりは毛頭ないですし、そもそも声優業界も相当の戦場であり芽が出るなんてのはかなり低い確率です)
これまたぼんやり考えると、我々経験を積んだ人間ってのは後輩、後進に対して親切心で「こんな苦労、あんな苦労があって」とか「そんな甘い覚悟じゃやってけねー」とか言ってしまいがちですよね。
これがイケナイんじゃないかなと。
何がだめかというと、恐らく成功してる人のパターンというのは
1.軽い気持ちでも重い覚悟でもとにかく業界に飛び込む→2.やってみる→3.壁にぶち当たる→4.工夫する→5.乗り越えるor立ち止まる
以降は2より先の段階を繰り返すんだとおもいます。
一方で、伸びない人ってのは先輩やらがついてます。
この先輩が指導し始めると
1.スタートラインまで引っ張られる→2.やらされる→3.壁にぶち当たる→3.壁にぶち当たる→4.工夫するor答えを教えてもらう→5.乗り越えるor怒られる
となにやら違う感じになるんだと思うんですよね。
この5の段階で「やる気がない」とか「気合いが足りない」とか「自分なら〜」といいだすのが指導者というものです。(少なくとも私の知ってる人はみんなそうでした)
無駄になるかもしれないけど、手を出さず見届けるのが本当は大事なのかなと思ったりしました。
助けてしまったり、守ったりすると
結局モラトリアムというか。そもそもスタートラインまで引っ張っているパターンがすごく多いと感じます。
推理小説で学んだことですが、人間は誰かに提示された証拠は疑うくせに、自分で手に入れた証拠は固く信じるみたいなんですよね。
それと同じで、どんな無様な道でもどんな始まり方でも自分で始めたことならいい経験になるんでないかなと。
と、ここまでで書き始めた当初とは実は言いたいことは違っています。(なんじゃそりゃ)
本当にいいたかったことは
「苦労した経験を元に指導すると、自分の苦労を教えてしまう」ということなんですよ。
「やってみよう!」と思ってる人に「いや、あれはこうこう危険だ」とか「こうこうこうで上手くいかない」みたいなこと言っちゃった経験ってあると思うんです。
でも、それって諦めたり妥協したりした経験を、まだ何も経験していない人に植え付けてしまっているんしゃないかなと。
そうして、なにもしていないのに苦労する知識だけがある人が出来上がって、何もしないうちから限界とか辛さを頭の片隅で考え始めるんじゃないかなと。
なにもやってみない頭でっかちな苦労人が増えるのはそんな理由なのかなぁと想像したという話です。
最初から苦労が頭の隅にあるのになんでそんなことしたがるのか不思議ですよね。
今の日本社会で労働は「悪」、「働いたら負け」も同じような感じなんじゃないかなと……
成功者と呼ばれる人達はあんまりこういう指導を受けてきてないんじゃないかと思います。
昔から貴族と平民、富裕層と貧困層では教育の質が違っていましたが、それは程度の差はあれ今も変わらないと思います。
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