ヒバリ4. 「自粛は無意味」 活動制限を厳しくするほど感染者が多くなります 武田邦彦氏
4回目 「自粛は無意味だった」 2020.8.4
4月のコロナと、7月のコロナの質が違う。PCR検査が間違っていなかったら、コロナは弱毒化しているということ。
最初は「こう対策すればいい」と思っていたものが違ってくることがある。
私も長らく研究者生活を送ってきたが、ポンコツ研究者ほど、最初にたてた予測がそのようにいかないと腹をたてる。だから、実験や調査などをするのに。それは自分の考えに間違いがあるかもしれないと思うからこそ、対策や実験やをするわけで、結果は違った方がいいのである。
コロナは対策をすればするほど死亡する
この調査では、『対策を厳しくとればとるほど死亡者が多くなる国が多くなった』という結果である。
これは、本当は逆になる(対策を厳しくするほど、死亡者が少なくなる)つもりで行ったであろう調査である。
グラフでは(対策を厳しくするほど、死亡者が少なくなるという)右肩下がりになると思っていたが、右肩上がり(のみ、ではないが右肩上がりの三角形)となっている。
インフルエンザは、空気感染が主である。
飛行機の中で乗客が前向きにつまっていて、ほとんど動かなかったら、(30人くらいは)うつる。
コロナは、接触感染である。ホテルに泊まったとして、相互には接触していないくても、掃除のおばさんが同じなら介して全部の部屋にうつることがある。
普通のコロナは接触感染だが、しかし今回は新型なのでわからない部分がある。
『コロナ』という特性上は、そうである。
自主規制・行動規制は意味がない
4月に日本がやった、自主規制・行動規制で「外に出るな」としたことはおそらく何の意味もなかった。
もし自主規制が意味があったら、フランスやイタリアにあんなに感染者が出ることはない。
フランスやイタリアはものすごく規制が厳しくてほとんど誰にも接触できない状態だった。
蜜は関係ない
日本は人口密度が多い。電車通勤を日本ぐらいやってる国はない。
ほとんどが自動車通勤である。まれに電車通勤してる人もいる、というぐらい。
私は欧米が長かったが、みんなほとんど自動車通勤だった。
さらに欧米の事務所ではあるが、個室の時もあるし、離ればなれになっていることが多い。
日本みたいに机と机が面と向かってくっついているということはまずない。
人口密度が多く、電車通勤も多く、事務所も密接している日本でこれだけコロナの死亡者が少ない、というのはどういうことか。
「ヒバリ」として考える
ヒバリでなかったら、私は政府に「だから早く感染経路を明らかにしてくれ」と言っていた。
しかしヒバリ(自分たちだけが幸せであればいい)としての発言をするとすると、
「空気感染でも、飛沫感染でもない。マスクは基本的に必要ない。今のコロナが、今までのコロナと同じ(人工的でない)なら、外にでたらモノに触っちゃいけない。トイレに行くことも危険。」
ということになる。
※もちろんトイレは行きたくなることはあるので、アルコールを十分にするなどして気をつける。
オックスフォード大学研究チームによる 「活動制限と人口比の死亡者数の関係」
横軸 → 対策の強さ 縦軸 → 人口100人あたりの死亡者数。
100万人あたりの死亡者数
ドイツ 100人 (ヨーロッパで一番少なかったと言われる)
アメリカ 300人
フランス 400人
イギリス・イタリア 550人 (結構ダメージがあった)
スペイン 650人 (ヨーロッパでワースト1)
日本 0人(ほぼ)
※ 死亡者数が、人口あたりになっているので、(どこかのテレビと違い)きちんとしてる。