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2023.5.19 「消費税」はファンタジー 三橋貴明氏 安藤裕氏

過酷で残酷な消費税 赤字企業は借金して払えっ!【三橋TV 第705回 ゲスト講師 安藤裕】 2023.05.19

https://youtu.be/cOLxbptcj_k

2:51~


「消費税」に抱いている「ファンタジー」とは?


三橋氏

というわけで、今日もですね、安藤先生にこの「消費税の本質」についていろいろ伺いたいんです。

安藤氏
はい。

三橋氏
「消費税とインボイス制度」というテーマでお話を伺います。

安藤氏
はい。

で、これね、これもよく僕、街宣の時に言ってるんですけれどもね、最近街宣を超党派で「インボイス反対」街宣をやらせていただいてますけども、そこで必ずこのスライド見せてます。

で、多くの国民が「消費税」に対して抱いている「幻想・ファンタジー」ですね、
で、「消費税」っていうのはまさに「ファンタジーの世界でないと、成り立たない税金である」ということなんですね。

「世の中の価格は、適正に付けられている」という幻想


「どういうファンタジーであるか?」
というと、これです。

「全ての取引」はですよ、「すべての取引は、「適正な経費原価」に、「適正な利潤適正な利益」が乗っけられて、「適正な販売価格、売価が設定」されてます」と。

その「適正な売価」にさらに「10%の消費税」が乗せられて、「適正な販売価格が決められてるんですよ」と。
「こういう世の中で、この取引が行われてるんだ」と、そういう「前提」で、みんな「消費税」をとらえてるんですよ。

高家氏
確かに。

安藤氏
でもこういう世の中が成り立ってたら、「赤字企業」は存在しないですよね。

三橋氏
そうですね、「乗っければいい」だけだからね。

高家氏
そっか。

安藤氏
だって「適正な利益」は、みんな乗っけられてるんだから「赤字企業は存在しない」し、
「適正な経費原価」が、全部払われてるんだから、「低賃金労働者も存在しない」ですよ。

高家氏
確かに。

それだったら、「素敵な世の中」ではある


安藤氏

(そうであれば)「素敵な世の中」ですよね、こんな世の中だったら。
「消費税」乗っけてても「OK」ですよね、これだったらOKだけど、でも今の日本そんなうまくいってないじゃないですか。

「赤字企業」もありますよ、と。で、「低賃金労働者」がいっぱいいて、みんな「貧困」で苦しんでますよ、と。

だから「適正な経費原価」も成り立ってないし、「適正な利益」も成り立ってないんですよ。
ここが成り立ってないのに、そこに「上乗せ」して、「消費税」払って、「消費税」を乗っけて、商売してるなんて、そもそも「成り立ってない」じゃないですか。
でも「これが成り立ってる」っていう「前提」のもとに、「消費税の物語」は組み立てられてるんですよね。

三橋氏
先生、経済学の前提に「セイの法則」ってあるじゃ ないですか。
要は「生産したものは、必ず売れます」っていうノリになってんだけど、これ「近い」ですよね。

安藤氏
近い。

「セイの法則」は、「需要が拡大し続けている」が前提の机上のもの


三橋氏

「必ず、利益は適正に乗っけられます」と。

安藤氏
そう。

三橋氏
「そんなバカな」と。

高家氏
買ってもらえなくなっちゃう。

三橋氏
そう。
「需要が無限大」「前提」になってる。

安藤氏
そう。そうなんです。

で、しかもですよ、これあの例えば「輸出免税」とかあるじゃないですか。
「輸出免税してる会社」も、これが成り立ってて、で、「適正な売価」があって、それにさらに「消費税」を乗っけて、「国内」だったら売るんだけど、

「輸出免除」の場合は、これ(10%消費税)が乗せられないので、「還付しますよ」って流れになってるんだけど、

「輸出企業」には、「還付」がある


でも「輸出企業」って、めちゃめちゃ儲かってる企業とかあるじゃないですか。

三橋氏
はい。

安藤氏
で、それって別にこれの「還付」がなくたって儲かってるんですよ。

ということは、ここ(適正な利潤)が「適正な利益」っていうのが、ものすごくデカかったりするんですよね。
だから「適正な利益」をでかくても、買ってくれるお客さんがいれば、それは「適正な価格」なんですよ。

三橋氏
そりゃ、そうですね

安藤氏
だからこ、「市場原理」なので、「適正な価格」というのは「買ってくれる価格」なんです。

だからこの「適正な経費」とか「原価」とか、「適正な利益」とかは関係なくて、「取引が成立した価格」が「適正な価格」なんですよ。

高家氏
うん、確かに。

三橋氏
そうじゃないと「取引成立」しないもんね。

高家氏
はい。

安藤氏
だから「売り手」「これで売りますよ」と、で、「買い手」「この値段で買いますよ」「合意した値段」が、それが「市場価格」で「適正な価格」なので、ここは関係ないですね、「適正な経費原価」とか「利益」とか「消費税」とか、「関係ない」ですよね。

私たちの「無意識」に刷り込まれている「幻想」


だからこのまずこれが「消費税」がなんとなく、「世の中で理解されてる」時の、「なんとなく、みんなが抱いているイメージ」だけれども、
これがそもそも「成り立ってない」っていうことをまず押さえていただきたいですね。

はい、次お願いします。

で、これがね結構ね、乗り越えられない人が多いと思うんですよ、イメージとして。

これも「裁判」の時に「財務省」が「主張していた内容」なんですけども、

「事業者が取引の相手方から周知する消費税相当額は、あくまでも当該取引において提供する物品アイテムの対価の一部である」と。

だから「預り金としてもらってるんじゃないんですよ」と、「価格なんですよ」と、「価格の一部なんですよ」って言ってるんですけど、ちょっとイメージ湧きにくくないですか、これ。湧きにくいですよね。

でもこれは本当に、言ってることは正しくて、要するに例えば「110円でコンビニで、水買いました」と。
「レシートに100円+ 10円消費税」って書いてありますよと。
「110円払いましたよ」って。

で、そうすると「消費者」の人は「10円消費税払った」ようにイメージしてるけど、それは別に「消費税」払ってるんじゃないんだと、
「110円という水なんだ」と、それを言ってるんだけど、

「消費税額は〜」と、「消費税相当額は〜」は大きく違う


三橋氏

先生、これね、「消費税相当額は」ってなってるじゃないですか。当時の「大蔵省」の主張でしょうけど。
「消費税額は」じゃないんですよね。

安藤氏
そうですね。

高家氏
あ、「相当額は」ってなってる。

三橋氏
「相当額は」って言ってるわけだから、今の話じゃないですか。

安藤氏
そう、だからもうこれが「正しい説明」なんだけど、でもみんな「消費税は「別に」払ってるもんだ」っていうになってるじゃないですか。

高家氏
うん、わかります。

安藤氏
ね。なので、この「物品と役務の対価の一部」、「ただの「物価」なんだよ」って言っても、「なんか、なんかよくわからない」みたいな、

三橋氏
もちろん「レシート」が正しいんだったら、ここ「消費税額は」になるはずですよね、もちろん。
(消費税が)「間接税だ」っつーんなら。

(※「消費税」「事業者」に課せられた「直接税」です)

安藤氏
うんうん。
しかも、「対価の一部である」という話にはならないです。

三橋氏
ならないですね、ならないですね。

安藤氏
「対価の一部ではない」にならなきゃいけないんだけれども、「対価の一部である」ってなってるわけだから「110円」っていうのは、「単にこの水が110円っていうだけ」っていう話なんですよね。
ここが多分ね、なかなかこう理解をしていくのに時間がかかるというか、イメージが湧きにくいところだと思うんですよね。

「消費者」は「最終価格」しか関係ないのに、内税レシートで刷り込まれている


でもこの文章が実は結構大事。 この「概念」が大事なんですね、この「消費税」を「ちゃんと理解しよう」と思うと、なかなかわかりにくいでしょ。

三橋氏
わかりにくい。でもやっぱ「レシート」見ちゃうからでしょ。
あれでしょ、例えば「110円の水買いました」と、で、「10円が消費税額です」って書いてある。

高家氏
ああ、下の方に。

三橋氏
あれ「全然関係ない」んで、「消費税」って「期末」になって締めないと、「課税仕入れ」「いくらなんか?」「合計」しないとわかんないから、関係ないですよ、「レシート」に乗ってるの。

高家氏
えっ、昔って「税込み」で表示されてませんでした?「別」だったんですか、今みたいに。
なんかスーパーとか行っても、今ってなんかこう「価格の下」になんか「かっこ」で「税込」で書いてるじゃないですか。
「表示」とかもそうだし。

三橋氏
あったと思うけどな。逆に「表示」の方がなくなったんじゃない?

高家氏
表示?

三橋氏
「税抜」「税込」、あれ、どうせ「いらん」ですよね、どうせ関係ないから、所詮「対価」だから。

安藤氏
そうなんですよ。
だから「レシート」にこれ書かせるっていう風にしてる時点で、あたかもこう「消費者が、消費税を負担してる」みたいに、もう買い物する度に「錯覚」させられるわけですよね。

高家氏
します。

レシートに、「内税の消費税」書くなら、他にも「売上原価」「課税仕入れ」「固定資産税」‥書かないのなんで?


三橋氏

だってあれですよね。「110円の価格」「10円が消費税」だと、「消費税」高すぎですよね?

安藤氏
そう、そう、そう。

三橋氏
めちゃめちゃ高くなる。
売り上げに対して「どんだけ掛かってるんだよ」って話になっちゃうから、

安藤氏
だからあの「110円」っていう「レシート」に(消費税)書くんだったら、全部「内訳」を書かれちゃダメなんですよ。

高家氏
あぁ、なるほど。

三橋氏 
「売上原価」から「課税仕入れ」から全部書く。

安藤氏
給料いくら払いました」、「固定資産税」がいくらです、「法人税」まで書かなきゃいけない。
それ全部書いてたら、「レシート」の内訳としては正しいけど、
「110円のうち、10円が消費税」って、「そんなはずないだろう」っていう話ですよね。

ということで、これを乗り越えるのが多分ね、一番難しいとこじゃないかなって思ってます。








続きはYouTubeで確認 🐾

https://youtu.be/cOLxbptcj_k


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