2024.03.08 20年で、株主配当金が7倍に!!?? 三橋貴明氏
上場企業が過去最高益!その裏事情とは?〜配当金が20年で7倍になったカラクリ [三橋TV第831回] 2024.03.08
7:34〜
三橋氏
で、なんでこんなことしてるかというと、
高家氏
はい。
三橋氏
ま、ここのためでしょうね?
高家氏
配当金?
三橋氏
「配当金」。
はい、これがですね「日本の人件費・配当金の推移」で「1990年」を「1」としてます。
これ「青いやつ」って、これ「1」の線じゃないんだよね、「人件費」です。
高家氏
人件費?
三橋氏
「人件費」は「90年」と比べて、
「合計」が「1.3倍」ぐらいか、多分、にしかなってない、変わってません。
ちなみに「人件費」って、えぇ「役員給与・賞与」と「従業員給与・賞与」と「福利厚生費」の「合計」です。
一般的にこれで取ります。
えぇ〜、出所は「財務省」の「法人企業統計」だから、誰が作っても同じ図になります。
で、「配当金」。
すごいですね、「小泉政権」が始まって以降ですね、
ボォォぉぉっと 増えてきまして、
「7倍強」、すごいですね。
高家氏
はい。
三橋氏
つまり、もうここから違う国だよね、これ。
高家氏
うん。
三橋氏
という状況になっちゃったんです。
これが「株主資本主義の脅威」なんですよ。
高家氏
う〜ん。
三橋氏
つまり、あのもちろんですよ、「売上が増えてま〜す」「粗利益も増えてま〜す」、粗利益が増えてる」ってことは「GDPが、ガンガン成長してま〜す」、
「それで、最終的に純利益が増えました〜」、「じゃあ、配当金も増やしましょう」
これはいいですよ?
高家氏
うん。そういうんじゃないんですね?
三橋氏
じゃないんです。
高家氏
こっち(従業員さん側)から、なんですね?
三橋氏
はい、つまり(働いている人の給料から)奪ってるんですよ。
高家氏
はい。
三橋氏
あの、例えば「仕入れ先の所得」であったり、あるいは「従業員さんの給料」であったりってものを奪って、それで「純利益」を拡大して、「それが、配当金を増やしてきた」ということに成らざるを得ないです。
だから、別にあれですよ、私、「人件費」がこのぐらいのペースで増えてて、今なんか「(人件費が)4倍になりました」とか言ったら、まぁ(配当金が7倍近くになっても)ここまで、目くじらを立てる気もないですよ。
でも、(人件費「1.3」倍なのに)「これ(7倍)は、ねえんじゃねえの」と、
高家氏
はい。
三橋氏
「これは、ねえんじゃねえの」ということなんですね。
で、これ、でも「こうするべきだ」っていうような発想で、「小泉政権」期には「改革」が行われたわけなんですよね。
高家氏
なんで、そんな発想が生まれたんですか?
三橋氏
つまりね、結局ね、「バブル」が崩壊して「今までのなんか、古くさい日本の経営モデルはダメだ〜」みたいな話になって「株主の力」がだんだん強くなるような構造改革が行われてきた。
高家氏
う〜ん。
三橋氏
はい、「コーポレートガバナンス」だとかですね、「株主代表訴訟」とかね、そういうのができるようになりました、ってなると「株主」の声が大きくなる、
高家氏
うん、うん。
三橋氏
となると、「配当金を、できるだけ膨らませろ」「そのためには、純利益をでかくしろ」と 。
そのためには「法人税を下げさせろ」とかですね、「経団連」やってますけど、相変わらず。
さらには「人件費を抑制しろ」と、
今までの「固定費」の「人件費」を「変動費にしろ」と、
高家氏
うん。
三橋氏
「派遣にする」とか、あるいはあの(人件費は)「業務委託契約」にするとか。
それで「仕入れ先を叩け」ということが「(それが)善なんです」ってことになったの。
高家氏
ほぅぅ。
三橋氏
「カルロス・ゴーン」なんて、その「コストカット」で、あの、なんか褒められたんですよ。
高家氏
うん、うん。
三橋氏
「コストカッター」「素晴らしい〜」みたいな。
高家氏
はい。
三橋氏
その挙げ句、こうですけど、まぁ確かに「株主にとっては」素晴らしい経営者だったんだろうなぁと思う。
高家氏
ああ、「株主にとっては」・・・ですね?
三橋氏
ということなんですね。
続きはYOuTubeで確認🐈
https://youtu.be/OiTgkkKnjPo?