2023.2.03 今のインフレは悪性インフレ 三橋貴明氏
現在のコストプッシュ型インフレへの対処法は財政拡大だ!【三橋TV 第660回】 2023.2.03
2:31~
インフレは2種類
「 悪性 (コストプッシュ型)インフレ」 ‥ 輸入物価↑ or 消費税↑による
三橋氏
さあ、というわけでですね、今日は第一回目のゲスト講師でお越しいただいた「藤井聡」先生が素晴らしい説明をしてて私感動した。
「コストプッシュ型インフレ」、まぁ藤井先生は「悪性インフレ」って言ってましたけど、同じね?基本的には。
「輸入物価上昇によるインフレ」、
もうひとつ言うとね、「消費税増税によるインフレ」、これって「国民の所得」増えん(増えない)のですよ。だから問題なのね。
で、何で増えてないか?っていうと「需要が増えてないから」なんですよ。
「所得=需要=生産」だから、これはあの絶対覆らないから。
だから我々は「支出も増えるんだけど、所得増えない」状況なんですよね。
それを「悪性インフレ」または「コストプッシュ型インフレ」と我々が呼んでいますね。
「 良性 (デマンドプル型)インフレ」 ‥ 需要の拡大による
じゃあ「良性インフレ」って何だ?と。(それは)「デマンドプル型インフレ」。
それは「需要が拡大していく形のインフレ」ですね。それ「国民の所得」絶対増えてるんですよ、日本国民の。
「所得=需要」になるから。
これ「区別した場合で」ですよ?
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 藤井先生
「良性インフレ」
「デマンドプル型インフレ」
(国民の所得が増えるインフレ)
「悪性インフレ」
「コストプッシュ型インフレ」
(国民の所得が増えないインフレ)
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
「今、デフレーションですよ」「需要不足ですよ〜」「デマンドプル型インフレに持っていきましょう〜」ということで我々は「財政拡大が必要です」って言ってましたけど、
じゃあ「コストプッシュ型インフレ」に対する、特に今の「輸入物価上昇」に起因する「コストプッシュ型インフレに対する対処法」って何なのか?と。
ここで「インフレ」って聞いた瞬間に、何も考えないで、おばかな人たちが「利上げだ〜」とかって言ってくるわけ。
高家氏
へぇ〜‥。
三橋氏
違うわ! 違うわ!「デマンドプル型インフレ」ならともかく‥。
何が必要か? どうすればいいのか?
高家氏
どうすればいいんですか?
三橋氏
それをね、(藤井先生は)見事に説明してる。
ということでですね、ちょっとですね、藤井さんの図をちょっとパクらせてもらってきたのも合わせてですね、ちょっと説明したいですね。
今の悪性インフレ、どうすればいい?
まず、「実体経済」っていうのは、こういう構造になってます。
※「GDP三面等価の原則」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「生産者」が「財」や「サービス」を「生産」して、お客さんが「消費」「投資」として「支出」をしてくれると「所得」になる、と。
このプロセス上「生産」「需要」「所得」は「必ずイコールですよ」と、
これを「GDP三面等価の原則」といいます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
※「輸入」は「GDPの控除項目」
とはいえ、
これ地球上では成り立つんだけど、「生産者」が外国の場合って、「所得」が増えるのは外国の方なんですよね。
つまり「輸入」です、と。「GDP」の統計もそうなってますからね。
「輸入」は「GDPの控除項目」です。
でも、我々(日本人)が「支出する」んですよね?
つまり、我々は「支出金額が増えるんだけど、所得が増えるのは外国の生産者でしょ?」っていうのがこれ問題でしょ?
「輸入物価上昇によるコストプッシュ型インフレ」が今、起きてます。
で、この図、シンプルすぎるんだけども、とりあえずまだ日本がこの状況にあると考えてください。
今の日本のインフレ・デフレギャップ
国内に限ると、「供給能力に対して需要が足りないデフレギャップ状態」です。
ちなみに「総需要」っていうのは「名目GDP」なんですけど、支出面で見るとこうですね。
「民間の消費」「政府の消費」「住宅投資」「企業設備投資」「公的固定資本形成」←「公共投資から用地費等を除いたもの」です。で、「純輸出」。
だから「輸入」が増えるとですね、この「純輸出」が下手したらマイナスになっちゃうんです。
「輸出よりも輸入が多い」場合は。
するとこれ(総需要(名目GDP))減るんですよね、これ誰でもわかりますよね。
だから「所得にならん」って言ってるわけです。
デフレギャップを埋める!
ちなみに政府が醤油とかあるいは公共投資増やすと、これ普通に上がるんで、当然「デフレギャップ」は埋まります。
あと「消費税の減税」とかすると、これ(総需要(名目GDP))が増えるんで、これ(デフレギャップ)が増えますよ、ということを私はですね、十数年間言い続けてきてまして、
たとえば、おなくなりになった安倍総理大臣とか、あと麻生太郎前財務大臣にもですね、説明してます、2012年。
「おお、なるほど。そうなんだ。政府はここ(デフレギャップ)を見ないんだな、」
「そうだ」、と。
その後の展開はもう説明いらないと思うんだけど。
(カメラをちらっと見る)
高家氏
はい。
今、日本は「デフレ」です!
三橋氏
で、「日本はデフレじゃな〜い」っていう人は、これ、説明してくれ、と。
(中略)
(中略)
6:02~
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