2023.8.4 「消費税は預かり金」といってる弁護士がいる 三橋貴明氏
雑魚ビジネス呼ばわりされたので医療機関の「損税」について解説してみた【三橋TV 第738回】 2023.08.04
3:03~
「消費税」は「預かり金」では、ありません!
三橋氏
今日はね、「益税」の「逆」の話をしたいの。
高家氏
はい。
三橋氏
あれから未だに「インボイス制度導入反対派」に対して「益税は〜」とか「預り金をポッケナイナイ」とか言ってるおバカさんっているのかな、わかんないですけどね、わかんないんだけど、わかんないんだけど、私ね、すごい評価されたんですよ。
「預かり金はない」って言ってるじゃないですか?「預かり金」なんてないよ、「値付け」の問題だから。
そしたらね、なんかこの方、これブログ「7月22日」「はい、「消費税は預り金」説、崩壊」というブログでご紹介したんですけども、この藤吉というですね、弁護士の方。
高家氏
はい。
三橋氏
藤吉さん、弁護士であり、弁護士だと税理士登録できるから、税理士登録してるんでしょうけど、
この方がですね「インボイスの話になると「消費税は預かり金じゃない」って連呼するバカが一定程度出現しますが、なぜそのようなことが起きるのか分かりやすく解説してみました」という動画を上げてたんですけど、
それで「預り金はないって言ってる連中」ってことで、明らかに写真がガウス?かけてるんだけど、私と山本太郎さんなの。
高家氏
あぁ、そうだったんですか?
三橋氏
「この2人に代表されるような「預り金じゃない」って言ってる連中は 、雑魚ビジネスをしている」「バカを騙している」と、ご評価いただいたんでございますよ、はい。
高家氏
えぇ〜。
三橋氏
そしたらですね、コメント欄がですね、ものすごい正しい知識持った人たちが「うわーっ」て言って、大炎上しちゃったの。すごい勉強になりますよ、コメント欄。
「消費税は、預かり金」と言う弁護士がいる
高家氏
藤吉さんはどうしてその「預り金じゃない」って?
三橋氏
うん? なんか勘違いしてるんじゃない?鼻から。
「預かり金説」、「預かり金」だと思ってる、鼻から。
そうすると全部黒でしょ。
高家氏
それは動画でも説明されてるんですか?
三橋氏
してた、してた。そんなのコメント欄でボコボコにされてました。
で、私はですねこのエントリーで 取り上げたのはね、実はその「消費税」って、
「預かり金説によると」ですよ、
高家氏
はい。
三橋氏
(預かり金説なら)「消費者が負担してる」って事でしょ?
消費者が負担した、あの「預り金」とか「消費税を預かって」おいて、それを「納税してる」ということになっとるでしょ?
それが「預かり金説」でしょ?
高家氏
はい。
事業者の経営判断で勝手に上乗せしてるだけ(事業者の自由)レシートはレトリック(🧾)
三橋氏
実は、例えば「消費税の税率」が引き上げられても、普通の我々だったらですよ、
競争力があれば、それは「価格引き上げるだけ」なんですよ。
引き上げるだけなんだけど「それができない業種」ってのがあるんですよ、いくつも。
高家氏
いくつも?
消費税が引き上げられても、「保険適用サービス」は、価格上乗せできない
三橋氏
いくつも。代表がですね「医療サービス」です。
高家氏
ほぉ。
三橋氏
厳密には「公的保険を使った医療サービス」なんですけどね。
「自由診療分」は「消費税を乗っけられる」んですよね。
「消費税が値上げされます」「消費税率上げられました」「じゃあ値上げしたれー」と。まぁ「値付け」だけど、要は。
高家氏
あぁ〜。
三橋氏
それができるんだけど、「社会保険」あ、「健康保険」の対象も、ほとんどの診療そうでしょ。
それができないんですよ、できない。
高家氏
へぇ〜。
三橋氏
で、大変なことになってるんですよ、もうここで取り上げたんですけど。
要はこういうことね。
いつも使ってる図で説明しますね。
医療機関の「損益」
えっと基本的に「消費税」って「課税売上」から」課税仕入」を引いて、残りの「利益」「非課税仕入」に割る「110×10」もしくは 「÷11×10」でもいいんだけど、
はい、これは、要は「消費税」は「利益+非課税仕入÷11×1 」ですよ、と。これ計算されるじゃないですか。
高家氏
はい。
三橋氏
で、この「課税売上」の中に、ここ、ここ下見ると、これ「課税仕入れ」と「非課税仕入れ」でしょ?
「課税売上がある」ってことは?
「非課税売上がある」んですよ。
「売上」は「非課税売上」と「課税売上」の2種類
高家氏
あぁ〜。
三橋氏
それが代表的なのが、例えば「保険」であったり、あるいは「医療」であったり、あと「教育」とかもそうですね。
あと「金利」とかもそうかな?
高家氏
「生命保険」とか?
三橋氏
「生命保険」もそうです。
だから「生命保険」に入ってらっしゃって、「消費税率」が引き上げられても「保険料」変わらないでしょ?
高家氏
うぅ〜ん。
三橋氏
「医療」もそうなんですよ。
「医療」のレシートを見たことあるでしょう?
高家氏
はい。
「保険適用のサービス」 = 「非課税売上」= 消費税「なし」
三橋氏
病院行った時にもらえるレシートに「消費税」は「ゼロ」になってるか、もしくは書いてない。
高家氏
書いてない気がします。
三橋氏
書いてないです。
なぜなら「ない」から。「非課税売上」なんです。
知らなかったでしょ?
高家氏
知らなかったです。言われてみればそうだな、って。
三橋氏
そうでしょ?
問題なんです。
「課税売上が95%以上」だったら、仕入分すべて「課税仕入」にしても良い
「課税売上」が「95%以上」だったらですね、とりあえず全部仕入れ分は「課税仕入」にしていいですよ、ってことになっとるんですけども、
「課税売上が95%未満」なら、「課税売上の対応分」しか「課税仕入」に入れることができない
これ「課税売上が95%未満」の場合、仕入れ税額の「全額」ではなくて「課税売上に対応する部分」しか「課税仕入れに入れることができない」というですね、問題があるんだけど、
何言ってるかわかんなかったでしょ?
高家氏
はい。
三橋氏
すいません、自分で説明してて「これじゃあ、わかんないな」と。
高家氏
どういうことですか?
三橋氏
こういうことです。
売上(2種類)
①. 非課税売上 = 保険診療
つまり、お医者さんって病院行ってるでしょ?
「病院」って「保険診療」ってここ(非課税売上)なんですよね、非課税売上なんです。
で、「自由診療」とかはこっち(課税売上)ですね。
②. 課税売上 = 自由診療(ホワイトニング等)
高家氏
歯医者さんでいったら「ホワイトニング」とか?
三橋氏
「ホワイトニング」は「課税売上」。保険適用できないの。「矯正」もこっち(課税売上)じゃないかな?
「病院」は、大体「非課税売上」が圧倒的に多い
で、問題はですね、ほとんどの病院ってこっち(非課税売上)が圧倒的に多いですよね、「保険適用分」が。
普通の病院は、自由診療(ホワイトニング等)が95〜100%の売上割合になることはない
それでね、「課税売上」これが「95% 未満」の場合、もう10%ぐらいだろうから、もう余裕で「未満」ですよね。
なので「課税売上(消費税免除)」がどんなにあったとしても、「利益+非課税仕入÷11×1 」にならない
その場合、「仕入税額の全額」、例えば「課税仕入」が、
本当は「こんなに」あったとしてもですね、
この「課税売上に対応した」場合、この場合だと「10%」。
「10%」しか「課税仕入」に入れられないんです。
つまり「非課税仕入」がグワッと広がるという、「インボイスで起きる」ことです。
これが「もう起きてる」んですよ。
わかった?
高家氏
なんとなく。
三橋氏
もう一回言うね。このパターンね、これわかりやすいからみんな、この例で説明するんだけど、
要は「病院」の「売り上げ」のうちの「90%」が「保険診療」です、と、「非課税売上」です。
「10%」は「自由診療」で「課税売上」です。
その時に、本来「課税仕入れ」がありました、
この「課税仕入れ」って何かというと、例えば「医療機器を買いました」とか「薬を買いました」、要は「医療サービスを提供するための仕入れ」、あるじゃないですか。
高家氏
はい。
三橋氏
それは普通に消費税分値上げされてるわけでしょ、当たり前ですけど。
だからそれは「課税仕入」ってことに なるんだけど、
本来だったら、本来だったらですよ、例えば 簡単だから、これは例えば「100」にしましょう。
「100」の「課税仕入」がありました、×○×○に。
医療器具を買いました」とか「聴診器買いました」とか、色々買うわけですよね。
高家氏
はい。
三橋氏
で、それを「課税仕入れです」ってことで
「課税売上」から引いて、
ここで
消費税計算すればいいだけなんだけど、それができないです。
高家氏
どうして?
三橋氏
だから「非課税売上」だから、「保険診療」は。
「課税売上」じゃないの、「保険診療」っていうのは。
で、どうなるかというとこれ(課税仕入)が、まあ例えば「100万円でした」と、「100万円でした」と。
で、ここでどうなるかというと、10(%)になっちゃう。
なぜかというと「売上全体」のうちの「課税売上は「10%」しかないから、
「課税仕入」についても「10%しか認めない」ってことになっちゃう。
高家氏
えぇ〜。
三橋氏
おお、やっと分かったか。
これ大変な話なの。
「非課税仕入」が「ぐわ〜」って
こっち来るわけですよ。
すると、これで
計算されちゃうから、当然、「消費税」は「激増」します。はい。
そういうことになってる。
ここで聞きたいんだけど、これ「預かり金」? 関係ないよね、どう考えたって。
皆さん知ってました?これ、この話。
高家氏
知らなかったです。
三橋氏
あのね、「消費税」が「税率引き上げ」の議論がある時に、必ず「医師会」とかその「病院関係者」が悲鳴をあげるんですよ。
だって、こんな仕組みになってんだもん、きつすぎますよね。
そう、だから全然「預かってない」んだよ。
だって基本的には「保険」って「点数」でしょ、「点数」で決まってるから、例えば「消費税が税率引き上げられました」って言ったら、「あ、そこに上乗せして、10%」(って)「できないん」ですよ。
高家氏
う〜ん。
三橋氏
つまり、「預かり金説」が、「正しかったとして」ですよ?
「預かれない」の、お医者さんは。
この時点で崩壊、「預かり金説」は。
高家氏
はい。
三橋氏
一応ね、その「厚生労働省」は、その「保険の点数」についてね、つまりここ(非課税売上)の部分について、
「消費税」が値上がりされた時に、「ちょびっとだけ」点数を増やしてくれるんですよ。
(でも)全然足りてませんからね、全然。
だって、そんなこと(いいこと)やるわけないじゃん、緊縮財政なんだから。
高家氏
はい。
三橋氏
というわけで、要はお医者さんは「消費税率が、引き上げられる」度にですね、ここの 「 利益 + 非課税仕入 」の部分が、他の人より大きく なっちゃってるところに、この「パーセンテージ」がドーンて乗ってくることになる。
高家氏
ふぅ〜ん。
三橋氏
これを「損税」と言います。
高家氏
「損税」?
三橋氏
まぁ厳密には「控除対象外消費税問題」って言うんですけどね。
この「損税」問題がある時点で、「預かり金」説は「崩壊」なんですわ。
だってお医者さん、「預かってない」んだもん。
高家氏
「預かって」たら、そんな問題起きるはずが‥、
三橋氏
「起きるはずがない」じゃないですか。
という問題があるんですよね。歪んでるでしょう?「消費税」って。
他もそうなのよ、結構あるからね。「非課税売上」って。まぁ「製品」だったら「製品サービス」ですよね。
高家氏
例えば?
三橋氏
だから「教育」とかさ「保険」もそうだし、そういうものがある時点で、もう「完全崩壊」ですよ、「預かり金説」。鼻から違うんです。
ただの×○×○だけどね。
つまりお医者さんは、どういうことかというと、普通我々だったらですよ、
「消費者相手にしてます」と。で「製品売ってました」「消費税率引き上げられました」、
そしたら「まぁ値上げしよう」「みんなやってるからあげよう」って、できるわけだけど、「お医者さん」は「値上げを禁じられてる」わけですよ 。
それでもこの「 利益 + 非課税仕入 」のところに掛かる「消費税」を「払わざるを得ない」ってことだから「全負担」ですよ、その分「増えた分」って。
高家氏
う〜ん。
三橋氏
とういう状況になっとるわけですよ。
だからまあ他に諸々ね、そのさっきの藤吉さんだっけに対して、ものすごい批判がいってた、間違ってるから、内容が。
でも、それ以前の話として、これ知っとるのかな?と思ってね、
(預かり金説で言えば)「預かってないんだけど、消費税を払わされてる人がいる」んだぜ。
高家氏
‥知らない?
三橋氏
知らないと思う。知らないと思うわけです。
だから「益税はない」よ。でも「損税は、本当にある」んですよ、これが、面白いでしょう。
だからね、結局、なんかいろいろなところに歪みが出てるわけですよ。
「財務省」っておかしいよね、例えば「消費税」がね、「税率引き上げられた時」に、その分は「消費者」に「価格を引き上げること」によって、「消費者に負担がいくよう」に何か「予定されてます」みたいな説明するじゃないですか。
高家氏
うんうんうん。
三橋氏
いや「予定されてる」も何もね、もう全然できないんだけど「病院」って。
それで「消費税が上がった分だけ、もうひたすら負担が増えていく」ってことで、下手したらこの問題で潰れる病院とか出てきちゃうわけですよね。
「消費税」って、きついから、本当に。
そうするとどうなんですかね、まあ「自己責任」、なんですかね?
高家氏
ねぇ?
三橋氏
だっておかしくないですか。
「消費税」が税率引き上げられたら「値上げすりゃあいいんだよ」、その「できないやつ」は、「自己責任なんだよっ」、「弱い企業だから」、
とか言ってる人たちは、「病院」に対して「何を言うのかな?」って思うんですけどね、いかがですか?
高家氏
う〜ん。どうなんですかね?
三橋氏
うん、まあ要は、鼻から「預かり金です」っていうような「固定観念」があるから、変な歪んだ説明になっ ゃってるんだけど、
その本質から考えてみ たらですよ、「そもそも預り金なんかない」し、「消費税率が引き上げられた」ら「価格上がりました」って、それ「値上げしただけじゃねぇか」ってだけの話だし、
実際「消費税」っていうのは「課税売上」から「課税仕入」を引いて、そこにかかってる税金だから、完全な「付加価値税」なんですよ。
うん。
三橋氏
だから我々は、「付加価値」すなわち「GDP」を稼いで、稼げば、稼ぐほど「税金を取られていく」と。
「罰金」だね、「罰金」を取られていく。
「経済成長」しなくなって、当然だよね。
高家氏
う〜ん。
三橋氏
だって「経済成長したら、罰金取ります」って言われてるんだから。
ここ( 利益 + 非課税仕入 )、あれですからね、
ここ( 利益 + 非課税仕入 )がまさにあれですからね、えっと、「企業の付加価値」だから。
これ「( 利益 + 非課税仕入 )の合計」が「GDP」だから。
高家氏
あぁ〜。
三橋氏
ここ( 利益 + 非課税仕入)の、に、対する罰金をどんどんどんどん増やされてる。
もう一つ言っておくと、「上場企業」なんかは、「これ(利益)を削ること」を許されないわけですよ。
高家氏
どうしてですか?
三橋氏
だって「株主」が怒るじゃないですか。「配当金、出さない気か!」みたいな感じで。
するとここ(非課税仕入)削るしかないよね、ほとんど「人件費」ですけどね。
「人件費削る」みたいなのとか、ものすごい色んなところに歪みが出てて、お医者さんはお医者さんで、病院は病院で、「消費税率引き上げ」の度に反対の声、出すんですよ。
高家氏
はい。
三橋氏
それこそ、前回の話じゃないんだけど、そのお医者さんの中間組織である「医師会」を中心に、頑張って反対するんですけども、容赦なく やられます。
高家氏
そしたら医療機関はどうするんですか?
三橋氏
潰れるしかないよね、最後。
あるいは、「医療サービスの品質が下がっていく」よね、「じゃあ、誰が困るんですか?」「病院』ですか?「財務省」ですか?
高家氏
私たち?
三橋氏
「国民」ですよ、「国民」。
結局のところ、なんか「貧すれば貪する」という日本のことわざが示しますように、その「金銭的に追い詰められれば、追い詰められるほど、競争が激化して、品質が改善する」なんてことは、絶対ありえなくて、どんどんどんどん悪化していくだけなんですよね。
では「品質を高めていくには、どうしたらいいんですか?」
つまり「余裕」を持たせなくちゃいけないんですよ。
それは「金銭的」な面も含めてですよ。
高家さん、なんかやっぱりこうカツカツになんか厳しい生活を送っている男ってやっぱ余裕なくなっちゃいますよね?
高家氏
う〜ん。
三橋氏
これ別に批判したいわけじゃないんだけど、現実そうなっちゃいますよ。
高家氏
うん、なっちゃうと思います。
三橋氏
いろいろご経験されてるのかもしれませんけど、
高家氏
カツカツの?(笑)
三橋氏
カツカツの、とか、ともかく大変でしょやっぱり。「生きていくだけで精一杯」ですよ、ということになっちゃうから、
それでその例えば「人生」のね「品質を高めましょう」と言われたって、できっこないよね。
これはあらゆるその産業とか事業も同じであって、「余裕」があって、初めて例えば「安全性」とかですね、あるいは「非常事態に対する、備え」とかができるんですよね。
「運送サービス」なんかもそうでしょ、例えば「車」とかね「ドライバー」を「余らせとく」。
本来そうするべきでしょ?
高家氏
はい。
三橋氏
いざ誰かが「すいません、今日、ちょっと熱が出て」っ言ったら、ちょっと借りて来てくれる、「デスパッチ」してみたいなことができるというわけなんだけど、普通に平時で何事も起きてない時は「余っちゃってる」んで
いわゆるこういうのを、日本の過去の社会では「無駄」と
高家氏
で、削ってきちゃったから?
三橋氏
削ってきたわけなんですよね。
そうすると、どんどん余裕がなくなってって「品質は悪化していく」一方ですよ。
逆だな、「余裕がないから」そう「削らざるを得ない」ってことで、「品質が悪化」してたんですよね。
こういうのの繰り返しですよ。
だから、病院だって「カツカツにこう締め上げれば、市場競争によって品質が上がってくる」なんて「あり得ないだろう」と、「あり得ないだろう」と。
それでもなんか、だから「医療機関」だけ「公的保険」の問題があるから、かなり過酷な、もうすでにだから「インボイス導入されている」ようなもんだよね。
高家氏
あぁ。
三橋氏
過酷な状況に追い込まれているわけなん ですが、こういうのは国民は 興味示さないですよね。
「知らないから」ってのもあるんだけど、「他人事だと思ってる」のかしら?
高家氏
どうなんですかね?
三橋氏
でも次、「個人事業主」さん、行きまっせ。
はい。
三橋氏
あるいは「個人事業主」さんが、きちんと「消費税」を、「課税事業者」になって「消費税分、値上げしました」ってなったら、
そしたら最終的には、「消費者に行きまっせー」みたいな形で、「無関係ではいられない」というのが、この問題なんですよね。
だから「消費税」ってね、なんかある意味「試金石?」だと思ってて、なんて言うんだろう、なんか「一見平等」なんですよ。
高家氏
うん。
三橋氏
だからもちろん「誤解」だけど、「我々が、消費する度に、10%の税金を支払ってる」と、「全員同じじゃないか」と、
だから「平等で、公正だ」っていうイメージになってるじゃないですか?
高家氏
う〜ん、「イメージ」は。
三橋氏
「イメージ」は。
ただ実際「中身」はめちゃめちゃ歪みがあって、そもそも「預り金」じゃねえし、「消費税分、上乗せして売ってる」やつなんかいないし、
「単に値上げしてるだけ」なんだけど、こんなもんは。
というようなことがわかっていくと。
そして例えば「医師会」や「医療機関」であったりとかね、もうすでに「医療機関」、悲惨な目にあってますけど、
さらには「インボイス導入」によって「免税事業者」とかが「このままだと厳しい状況に追い込まれる」ことになる時に、
「さあどうする?」と。
「この程度の消費税で潰れる医療機関なんて、自己責任じゃね?」とか、
「そもそも課税売上1000万円 以下っていうのが、ビジネスでやる意味ねぇじゃねえか」みたいな形で攻撃するか、
もしくは「鼻から間違ってんだから、みんなを守るために消費税はやめようじゃないか」っていう形で主張するか、
っていうのが、分かれるわけです。
高家氏
ほぅ。
三橋氏
はい、どうですか?
その時に何でしょうね、まああえて言うけど、この男性ってのはね、特に「男性の言論人」ですね、「器量を問われるんだな」と。
「お前は結局、日本国民のこと真剣に考えてるのかどうか」、あるいは「自分は絶対間違ってない病」ってのにかかっちゃってて、
それで「消費税は、預かり金です」って1回言っちゃってるから、私なんか言ってたけどね、それをちゃんと「訂正できない」のか。
「間違えてました」でいいじゃん。どうせ大蔵省に日本人「30年以上」騙されてきたんだから。
という形で、「割り切って正しいこと言って、日本国民すべてを救いましょう」ってやろうということですね。
どっちがいいですかという話なんですよね? どうですか、高家さん。
高家氏
そりゃあ、後者の方がいいですよ。
三橋氏
それ、後者の方がいいですよ、私もそうですよ。
だってね、絶対だから、例えばまあ「医師会」も「医者」でも「なんか、あいつら稼いでるからいいんだよ」とかね、
「課税売上1000万円以下の事業者なんて、そもそもビジネスやる資格ねえんだよ」とか言ってたら、絶対次攻撃こっちに来る(「次はお前だ」by Z)から。
舐めるんじゃねえぞ、日本政府を、と。
ということで ございますので、ぜひちょっと今日のね、「損税」、知らなかったでしょ?
高家氏
知らなかったです。
三橋氏
これだから、消費税の導入の度に結構問題提起はするんだけど、すぐ立ち消えちゃうんだよね、政治力が弱い。
あと「保険」、要は「医療サービスには消費税が乗っかる」っていうのに多分「患者さんたちは耐えられない」と、
そこを、踏み切ることができないでしょ? 日本政府は。
高家氏
ふぅ〜ん。
三橋氏
だって別に、そのまま乗っけりゃいいだけだもん。
「保険点数を1.1倍にしました」で済むんだけど、「10%増税」したら。それが多分できないんですよ、影響「でかすぎる」から。
「じゃあ、誰にババを引かせようか?」 (それは)「病院」(に・・・)。
高家氏
えぇ〜。
三橋氏
ってやってるわけだから、こんな「バカげた制度」さっさとやめようぜ、というような声をですね、出していただければと思います。
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