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【保護猫TNR】保護猫活動のモノ・カネ・ジカン①

ド素人の私が保護猫活動を調べていくうちにぶち当たった
行政の壁。
物と時間の壁。
そして、お金の壁。
一つ一つを数字に変えてお話できればと思います。

さて、もしここが首都圏なら保護団体やNPOも個人ボランティアさんも数多く存在しています。
猫がたくさん増えても、きっとどこかの誰かが何とかしてくれるのだろう~。

私も地域の方もどこかそんな人任せな気持ちでいたのかもしれません。

今回はモノ・カネ・ジカンの本題に入る前に知っておいてほしいTNR活動の助成制度のお話をします。
なぜこの話をするかというと、活動の中で最も費用が可視化(領収書が発行)される部分だからです。
今回はTNRのN(不妊手術をする)の部分をお手伝いしてくれる制度であり、T(捕まえる)に関しては行政からお手伝いいただけることはないようですので悪しからず。

TNRは、Trap(捕まえる)、Neuter(不妊手術を行う)、Return(元の場所に戻す)の頭文字をとった言葉です。

わたししらべ 2024年12月1日


行政として大きいのは、埼玉県ですがこちらはデメリット①にもある通り、手続きが複雑で難しいです。そして事前申請に2~4週間が必要であり、予算に達していた場合は締め切りされてしまうのです。また5,000円補助金を頂いても負担金額は30万超えと大きく今回利用する助成金からは候補から一旦外しました。

②の動物基金。術前術後の報告スキームは県と大差ないようにみえますが、なんといっても無料です。補助金と異なり一時的に立て替える必要もなくチケットで手術を受けることができるのです。ただし、事前にどうぶつ基金のボランティアとして登録する必要がありますが、現在は制限されており、個人ボランティアさんはTNR活動の登録ができません。
しかし③の団体さんなら新規に応募もでき、このチケットを利用して無料で不妊手術が行えるというもの。しかし団体にも利用方法にも条件がございます。その団体がNPOなどの非営利団体や自治会以上の団体である必要があり、さらに、その団体の所属する町で保護された猫にのみ適用できるというルールがありました。
これについて、横瀬町にそのような団体もなく個人での申し込みもできないため候補からは除外となりました。

次いで、埼玉県横瀬町は助成金がございませんので、町からの援助というものはございません。しかしながら、お隣の秩父市④では僅かではありますが助成制度がございました。
手続き自体①②と大差ありませんが、実質負担額が7,000円、これを提携病院にてお支払いするだけでいいとのこと。※助成金は病院側が受け取るシステムのようです。
これはシームレスで便利だなと思いましたが、秩父市に住民票がないと申請ができないこと、年間3頭までと上限数があることから今回の候補からは外れました。

さて、こうしてみると、埼玉県のだけでも使った方がいいのでは?
と思えますよね。でも補助金を使っても最低必要金額は30万です。
これをたった50世帯にも満たない住民だけで負担するのって大変なことですし全員に活動の理解を得られる自身がありません。
それに私個人で申請受理を待っていたらTNRできるのは来年2025年です。
1月になると猫の恋の季節がきてしまう(年間数回もある厄介な季節です)
さらに猫が数頭増えてしまうのです。
また妊婦や産後の猫は警戒心も強くなかなか捕獲しにくくなるとのこと。
また今回ご協力をいただけるAさんたちはプロとも呼べる猫ボランティアさんたちは都会の方ですので車のタイヤをスタッドレスに履き替えませんので、凍結や積雪のある秩父へは車で来ることも難しくなってしまいます。
なんとしても年内にやるしかない!
そうスケジュールを立てている私たちに一筋の光がさしました。
この地域猫を助けたいと思う気持ちは私たちボランティア住民だけでなく獣医さんにもいらっしゃったのです。

前回お話したAさんから、この状況を打破すべく地域猫問題に熱い思いをもった獣医さんを紹介していただくことになります。
東京立川の先生になりますが、TNR活動で保護した飼い主のいない猫にはオスメス関係なく5,000円で不妊手術をしてくれるというではないですか!
※ただし捕獲器で怪我した猫や、リターンまでに必要な治療費や抗生物質の注射の費用は別です。

これなら助成金で基本的な料金は捻出できる!
先生が神様のように思えたのは言うまでもありません。

そうしてご紹介された先生とAさんOさんとで決めた募金金額120,000円、最低捕獲目標13匹を目標に11月より私たち素人ボランティアOさんと私はAさんご指導の下、活動を開始したのでした。
※募金金額には下記を含みます。
①保護時に怪我をしている猫の治療費
②怪我や病気で保護継続する猫は、リターンできませんので譲渡会へ参加となりますが、譲渡条件を満たすための血液検査や検査の費用。
③本活動で破損があったゲージ、捕獲器類の破損代金
④捕獲できた猫の不妊手術費用、ノミ駆除、抗生物質注射

ここまでお読みくださり、ありがとうございます。
次回はついに本題です。【保護猫TNR】保護猫活動のモノ・カネ・ジカン②の「ジカン」についてお話したいと思います。


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