パウエル議長の講演は大筋は今まで通り、若干のスパイスを加えた
パウエル議長の講演での発言を受けて株式市場は大幅高、内容を見るとここまでの発言と一貫性を保ちつつインフレピークアウトの見通しに理由をつけて話しています
これは半導体不足によるサプライチェーンの乱れ、ウクライナとロシアの戦争による原油・天然ガスをはじめとした原材料の価格高騰によるインフレは和らいだ。コストプッシュインフレの解決の可能性を示唆してます
賃金と密接な関係のある家賃や、人件費がコストの大半を占めるサービスについては賃金が落ちれば自然と落ちるとの見通しを示しています。ただし賃金上昇率は未だに高い。
賃金上昇についてはコロナでの死亡、移民減少で労働人口が減っていてFRBとしてはコントロールできないとも発言してます
引き締めの効果は時間差がある。これは、極めて経済の教科書的なのですが、あらためて強調。この次の発言に繋げてます
12月の金利の上げ幅の縮小に言及しつつ、物価の安定には時間がかかる。なので、高い金利が続く可能性はあるよ
概ねこういった内容でした。
ここ最近の他のFRB高官の話とも合致はします。各人の表現の温度差は違いますが
明日の雇用統計が想定より強い数字がでても、労働人口の減少という話をしているのでショックは少ないのではと想像してます