ガンダム 水星の魔女 考察:スレッタ≠エリクト・エリクト=ガンダムエアリアル

巷でも挙がっている「スレッタとエリクトは別人である」と私も考えています。その根拠となりそうなものを上げていきます。


提唱1:ルブリス≠エアリアル

考察1-1:劇中経過時間とエアリアル開発の時間

水星の魔女は本編に加え、プロローグそしてノベル・ゆりかごの星が発表されています。それぞれの時系列は
プロローグ → ノベル → 本編第1話
です。しかし劇中年代がはっきりと明示されていない所に考察する余地があると話題になっています。
3つの作品から読み取れる時間情報は

  • プロローグ:エリクト4歳の誕生日 フォールクヴァング襲撃・脱出

  • ノベル:エアリアル視点での水星でのスレッタ4歳(?)から16歳の生活

  • 本編第1話:AS122 スレッタ17歳 アスティカシア専門高等学校編入

プロローグ内とノベル内にてその時点でのASが明記されていない。そしてエリクトの名前がスレッタに変わっていることから、プロローグ時がAS109ではないのでは?と考察されています。

まず注目したいのはノベルです。ノベルは「エアリアルの視点でスレッタ4+2歳時のエピソード」から始まります。この際、エアリアルが次のように回想しています。

初めてスレッタがこのゲームを遊んだのは4歳の頃だったろうか。
あれから2年。スレッタの腕前は、お母さんを除けば水星で一番だ。

「ゆりかごの星」から

スレッタが4歳時において

  • エアリアルは4歳のスレッタをエリクトではなくスレッタと呼称。

  • エアリアルは自身をエアリアルと呼称。ルブリスではない。

エリクトが4歳時にフォールクヴァングが襲撃され、エリクトとエルノラはルブリスに乗って脱出しています。

人物やAIが入れ替わるような叙述トリックがないとした場合は
AS109の水星において
スレッタ=自身の認識をスレッタと改めたエリクト
エアリアル=ルブリスを元に改装されたAI・MS
となります。

ですが叙述トリックがない場合は「4歳のスレッタがエアリアルのコンソールでゲームをする」ために「襲撃されたの危機的状態から1年以内に水星に移動し、ルブリスをエアリアルに改装し、エリクトの自身の認識をスレッタに変えさせる」必要があります。これを1年以内に成すのは難しいように思えます。

また、プロローグではフォールクヴァングのドッグにて「4歳のエリクトとルブリスのAIが初めて接触する」シーンがあります。
「4歳のエリクトとルブリスのAIの交流」と「4歳のスレッタとエアリアルのAIの交流」が1年以内に連続したもの、と考えるのは難しいように思えます。

ここから「エアリアルはルブリスのデータを元に、十分に時間をかけて新造されたMSである」とするほうが腑に落ちるのではないでしょうか。

考察1-2:ルブリスとエアリアルのガンプラ比較

ガンダムと言えばガンプラ。ガンプラは詳しくないのですが、水星の魔女の放送に先駆けてまずルブリスが発売さて、続いてエアリアルが発売されたそうです。

モデラーの方のガンプラレビューを拝見していくと
「HG 1/144 ガンダムエアリアルは、先に発売されたHG 1/144 ガンダムルブリスからのパーツ流用はなく、完全新規で立体化されている」
というレビューがあります。
この点からも、エアリアルはルブリスを修理改装したものではなく、新たに製造されたものだと考えられないでしょうか。そして新造となると、ルブリスという設計の下地があったとしても1年以内にエアリアルを製造するのは難しいように思えます。

また、エアリアルの「歴代主役ガンダムでも妙に女性的なフォルム」も提唱3の伏線ではないかと考えています。


提唱2:エリクト≠スレッタ

エアリアルがルブリスではなく、水星で時間をかけて新たに開発されたものである、とするとエリクトとスレッタの年齢にズレが発生します。
ここからエリクトとスレッタが別人ではないかと考えられないでしょうか。

考察2-1:ノベル内エアリアル回想

こちらもノベルのエアリアル回想がポイントではないでしょうか。

初めてスレッタがこのゲームを遊んだのは4歳の頃だったろうか。
あれから2年。スレッタの腕前は、お母さんを除けば水星で一番だ。

「ゆりかごの星」から

この“4歳の頃だったろうか”という物言い。
4歳の時だったか曖昧である、というならば「3歳だったかもしれないし5歳だったかもしれない」ということです。
ここから「スレッタが3歳の時にエアリアルとすでに面識がある」という可能性が生まれます。
ここがおかしなことになります。
叙述トリックが無く、スレッタ=エリクト かつ エアリアル=ルブリス である場合は「エリクトが4歳時にルブリスと初めて出会っている」ため成り立ちません。

そして前述の提唱1の通りであるならば、水星においてエアリアルは新たに製造された存在です。
ここから「水星でエアリアルが製造される。その製造と並行して、あるいはその後にスレッタが生まれた」「ゆえにエアリアルは4歳以前のスレッタも知っている」と考えたほうが自然ではないでしょうか。

考察2-2:スレッタ成長の追加時間=登場人物の老化

エアリアルが水星で新たに製造され、スレッタが水星で生まれたならば、プロローグと本編までの時間経過がより長くなります。
叙述トリックが無く、スレッタ=エリクト かつ エアリアル=ルブリス であるならば時間経過は13年ですが、別人かつ別AIである場合、エアリアルの開発とスレッタの成長に追加の時間が必要になります。

この場合、最短パターンはプロローグ直後にスレッタが誕生し0歳、水星への移住とエアリアルの新規製造が2年ほどで完了し、スレッタ2歳時に両者が出会ったとしたならば+4年となり、時間経過は最短で17年となります。水星への移動が困難であったり、エアリアルの完成とスレッタの誕生により時間がかかっている場合はさらに経過時間は延びます。

プロローグ→本編間の時間が13年より長いのではないか、と思わせる点が登場人物の老化です。
プロローグと本編の両方に登場していて、公式ページで確認しやすい

  • デリング・レンブラン

  • サリウス・ゼネリ

  • ヴィム・ジェターク

この3名のプロローグ時点での年齢は明記されていませんが、本編登場時はかなり老け込んだ印象を受けます。
しかし、本作品は宇宙を舞台としており、宇宙空間という体重力下での人間の身体の衰えは我々の感覚とは違う可能性もあるので、論拠としてはやや弱くも思えます。

考察2-3:スレッタの誕生

エリクトとスレッタが別人の場合、スレッタは何時どのように生まれてきたのかが問題になります。以下のようなパターンがありそうでしょうか。

  1. プロローグ時にエルノアが懐妊していたエリクトの実妹

  2. プロローグ後にエルノアがナディム以外ともうけた異父妹

  3. プロローグ後にエルノアが自身orエリクトの体細胞から作ったクローン

  4. プロローグ後に脳死したエリクトの身体をGUNDで動かしている人造人間

1.実妹
個人的に一番これであって欲しいパターンです。
エルノアとナディムの夫婦仲は良好にみえるためプロローグ時に第2子が妊娠数か月ということがあっても不自然ではないと思われます。
このパターンで気になるのは、プロローグ→本編間の時間経過がそこまで延びないことです。デリング・レンブランたちの老化は17年でも足りないようにも見えるのです。
可能性としては、脱出後に水星に向かうにあたり、エルノアがお腹のスレッタごとコールドスリープを利用した、などでしょうか。
超距離の宇宙空間移動にコールドスリープを利用する描写は他のガンダム作品でもありました。

2.異父妹
エルノアは水星のシン・セー開発公社に取り入るにあたり、GUNDフォーマットという手土産があっても、後ろ盾となる協力者の確保は必要だったと思われます。利用する目的のためにか自然と情が湧いてか、水星の実力者の男性と新たに結ばれることがあってもおかしくはなさそうです。
このパターンで気になるのはスレッタとエリクトが良く似た容姿をしていることです。スレッタもエリクトも髪色は母エルノア似、肌色と眉毛が父ナディム似です。新しい父親が都合よくナディムに似た男性ということは難しいため、このパターンは可能性が低そうです。

3.クローン
エルノアがなにかしらの目的を持って作りだしたクローン、というパターンもありそうです。これまでの他のガンダム作品においてクローン人間が登場することがありました。
このパターンで気になるのはいささかご都合主義が過ぎるのでは、というメタな感想と、水星の魔女の劇中世界にクローン技術があるのかは現時点では語られていないという点です。

4.GUND人造人間
3.の反証が水星の魔女劇中世界にクローン技術があるか言及されていない、なので、逆に水星の魔女劇中で言及されているもので実現したならば、というパターンです。
劇中にて、GUND技術の説明で脊椎から肩、胸部あたりまでGUND技術で機械を埋め込んだ人物イメージがモニタに映るシーンがあります。
GUND技術でどこまでのことができるかははっきり言及されていませんが、仮に「エリクトが脳は停止しているが心肺は生きている」という状態になった場合、脳の代わりに思考するモノをGUND技術でエリクトの身体に入れて動かす、といったことができるかもしれません。
このパターンは劇中で言及されている作品世界の根幹をなす要素でできているので面白くはあります。エリクトが脳死した後、冷凍保存していた期間があるとすることでプロローグ→本編間の時間経過も延びます。また脳死状態でも身体は成長した、ということが現実世界で実際にあるようです。
問題はあまりにも現時点では勝手な仮定と妄想という点です。
ただ、あくまで個人的にはこれが有力ではないかと考えています。

考察2-4:「祝福」Official Music Video

これは考察要素としては個人的な感想、感覚のため弱いです。
主題歌の公式MVで登場する人物は

  • スレッタ

  • エリクト

  • エアリアル

です。スレッタ=エリクト であれば、エリクトは主役の幼少期の姿です。
ですが、水星の魔女はスレッタ17歳から始まる物語です。こんなにもプロローグで描写された幼少期の姿が、尺と存在感を持って映されるのは妙ではないでしょうか。
スレッタとエリクトのMV内での扱いは、水星の魔女という物語において同等の重要性を担ったふたりの異なる登場人物、という風に個人的には見えます。


提唱3:エリクト=エアリアル

ルブリス≠エアリアル でありそこから エリクト≠スレッタ であるとするならば、スレッタが生まれたきたのと入れ替わりにエリクトが消えなければなりません。
そこで「ノベル内にて描写されているエアリアルのAIがエリクトの人格」であると考えています。

考察3-1:AIに不要な過去の記憶と感情

ノベル内でエアリアルはかなり人間的な思考と感情を持っているような述懐をしています。この中にはエルノアとエリクトを襲った過去の事件の知識や、創造主(おそらくはエルノア=プロスペラ)に反意を持っていることも読み取れます。

だからこそ水星の人たちは、僕らを受け入れるのを躊躇った。魔女とレッテルを貼って、お母さんたちを魔女狩りしたのはデリング総裁だから。

「ゆりかごの星」から

ダメ。
ダメだよ、お母さん。
僕はいいけど、スレッタはダメだ。あのコは、あんなにいいコなんだから。
復讐なら僕らだけでやろうよ。スレッタを巻き込まないで。

「ゆりかごの星」から

ああ。君は何も知らない。
事情を教えてあげたい。お母さんは君を復讐の道具にしてるって。
けど僕は、お母さんに逆らうことはできない。
だって彼女は、僕の産みの親だから。

「ゆりかごの星」から

これまでの他のガンダム作品にも、教育型コンピューターと呼ばれる戦闘データを蓄積し、MSの操縦を補佐する技術が登場しています。
水星の魔女の劇中でも、GUNDフォーマットを機能させるためには高度なコンピュータの補佐が必要であり、そのためにルブリスにAIを搭載して開発研究を行っていたものだと思われます。

しかしMSのAIにエアリアルほど人間的な思考が必要なのでしょうか。なぜか兵器としてGUNDフォーマットを操作補佐するのにはまるで関係ないと思われる過去に起きた事件の記憶も持っています。あまつさえ創造主の命令に従うわけではなく、自分の意志で行動するような言及もしています。
兵器の運用サポートをする機能、として必要なのは「戦闘の記録」であり「特定個人の記憶」「人間的な感情」は邪魔なように思えます。

ここから「エアリアルのAIが持つ記憶と感情は想定外の偶発的なもの」ではないかと考えています。

考察3-2:GUNDフォーマット発展のためのエリクトを被験者とした実験。その事故

ではなぜエアリアルのAIが偶発的に記憶と感情を持つようになったのか。
その理由を
「エルノアは、プロローグで自身が行っていたGUNDフォーマット実験と同じことをエリクトに行わせていた。そして実験事故でエリクトの記憶と感情がAIに転写された」
と考えています。

エルノアはフォールクヴァング脱出後もGUNDフォーマットの実験を続け、更なる改良を試みていたと考えています。
エルノアがなぜ水星に身を寄せることになったのか、どうしてそれが可能だったのか。その思惑や理由、手段はまだ言及されていません。ですが匿ってもらうにあたり、相応の対価は必要になるはずです。そしてエルノアが提供できる見返りといえば、GUNDフォーマットしか現状考えられません。

しかしGUNDフォーマットの技術は価値ある完成した技術にはプロローグ時には見えません。
エルノアを被験者とした実験は途中で行き詰っていました。それを打破して進めたのはエリクトでした。
エリクトはナディムとウェンデイよりも容易くルブリスのビットステイブを機能させました。ですがこの段階のルブリスのビットステイブをエリクト以外の人間が機能させることができるかは劇中描写を見るにあやしいです。
操縦者によらず一律に機能しなければシステムとしては未完成です。
であるならば、エルノアは自身の逃亡先との交渉のため、そしてゆくゆくの復讐のために、エリクトを被験者としてGUNDフォーマットの更なる改良の実験を続けた、続けざるを得なかったのではないでしょうか。

考察3-3:スレッタには現れなかったデータストーム

GUNDフォーマットは稼働レベルを上げることでMSの操縦性が向上し、ガンビットやビットステイヴなど次世代群体遠隔操作兵器システムを機能させることができます。
その際、GUNDフォーマット使用者には情報を共有する元素、パーメットの流入によるデータストームという現象が起こり、心身に莫大な負担がかかる、と作品設定がなされています。
プロローグと本編2話までが放送された段階で、GUNDフォーマットが使用されたシーンの描写が以下になります。

プロローグ:ナディムとウェンデイのGUNDフォーマット使用時
1.GUNDフォーマット稼働レベルを上げる。
2.ルブリス量産試作モデルの胸部シェルユニットが発光。
3.ナディム、ウェンデイの頬に赤いデータストームが発光。
両名どちらも心身に負担が発生。
4.赤い光跡を引きながらガンビットが機能。

プロローグ:エリクトのGUNDフォーマット使用時
1.能動的にGANDフォーマットのレベルを上げた描写はない。
2.ルブリスの胸部シェルユニットが発光。
3.エリクトの頬に青いデータストームが発光。
エリクトに心身負担の様子はみられない。
4.青い光跡を引きながらビットステイヴが機能。

第1話:スレッタのGUNDフォーマット使用時
1.ミオリネがコックピット側面モニタにビットステイヴのUI表示を確認する描写。スレッタが能動的にGUNDフォーマットを使用したと思われる。
2.エアリアルの胸部シェルユニットが発光。
3.スレッタの頬にはデータストームの発光が起こらない。
4.青い光跡を引きながらビットステイヴが機能。

第1話のスレッタの描写に違和感があります。ビットステイヴは青い光跡を出しているので、スレッタの頬にはプロローグのエリクトと同じように青いデータストームが現れるべきではないでしょうか。
(ただしコックピット内の描写からすぐにエアリアルの外観へと作中カメラが切り替わってしまうため、遅れてスレッタにデータストームが現れた可能性もあります)

スレッタにデータストームが現れていない

スレッタにはGUNDフォーマット使用時の心身負担がまったく無い
と言えます。この理由は3つ思いつきました。

  1. エアリアルに搭載されたGUNDフォーマットは飛躍的に改良されたもの

  2. スレッタのGUNDフォーマットへの特異的な適合性

  3. スレッタに代わりGUNDフォーマットの負担を肩代わりしている者がいる

1.について、第2話にてプロスペラが審問会にて発言しています。パーミット流入は観測されたが、データストームは観測されていない。これこそ水星の採掘用に開発されたエアリアルの性能、との言い分です。
言葉通りならば単にエアリアルの性能が凄まじい、というだけなのですが果たして真実なのでしょうか?

そこで思いつくのが2.です。スレッタがプロローグのエリクトを凌ぐGUNDフォーマットの申し子であり、第1話の戦闘程度ではまったく負担を感じず、データストームが現れることもない、という理由です。

そしてもうひとつが3.です。GUNDフォーマット使用の負担は確かに発生しているのだが、それをスレッタではない者が全て肩代わりしているので、結果スレッタにはデータストームが現れていない、という理由です。
そしてこの負担を肩代わりしているのがエアリアルの精神となったエリクトではないでしょうか。
GUNDフォーマットの負担は、パーミットという情報を共有する元素の流入、とあるので脳の情報処理にまず負担がかかると思われます。
そして情報処理で脳の負担が増したことで、身体機能のコントロールが不全になり身体にも負担が現れる、という順番です。
もしエアリアルに、エリクトの精神が入っているのならば、4歳にしてGUNDフォーマットを容易く起動させる情報処理に適合した精神と、負担を感じない機械の身体を持っていることになります。
これこそがスレッタがなんの負担も無く、エアリアルのGUNDフォーマットを使用できた真の理由ではないでしょうか。

エアリアルのGUNDフォーマットの真実については、今後スレッタがGUNDフォーマットを使用する際にデータストームが現れるのか、どんな描写がされるかがヒントになっていきそうです。

考察3-4:予告PV第二弾のフレーズ「鮮紅の光を灯し」

水星の魔女の公式ページには「その魔女は、ガンダムを駆る。」というキャッチコピーがあります。
ですがこのキャッチコピーには前段となるフレーズがありました。それを予告PV第二弾で確認できます。

無垢なる胸に鮮紅の光を灯し
少女は一歩ずつ、新たな世界を歩んでいく。
その魔女は、ガンダムを駆る。

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』予告PV第二弾 から

このフレーズは素直に考えれば「少女」「魔女」という名詞から主人公であるスレッタを指したものであると思えます。
ですが「胸に鮮紅の光を灯し」この部分が何を意味しているのか疑念が湧いています。

当初、スレッタが心に隠している復讐の決意を比喩しているものだと考えていました。
ですが、第1話を見るとその印象がぼやけます。
スレッタは専門高等学校に「お母さんに水星の人の暮らしを良くするよう勉強してきなさいと言われて来た」と言及しており、第2話までの放送を見る限りそれが虚偽であり、実は復讐者であるというような描写はされていません。
現時点では、スレッタは「胸に鮮紅の光を灯し」という比喩、形容がまったく似合わない人物に見えます。

では「胸に鮮紅の光を灯し」はなにを指したフレーズなのか。
これは比喩ではなく「エアリアルの胸部シェルユニットの発光」をストレートに言い表したもの、ではないでしょうか。

続くフレーズは「少女は一歩ずつ、新たな世界を歩んでいく。」です。出てきた「少女」という主語を前段と合わせると
「少女は、無垢なる胸に鮮紅の光を灯し、一歩ずつ、新たな世界を歩んでいく。」となります。
無垢なる胸に鮮紅の光を灯し=エアリアル
ならば
少女=エアリアル
となります。
モビルスーツであるエアリアルを少女と呼称するのか? 
しかしここは「エアリアルの精神はエリクトである」という真相に基づき、エアリアルを少女と呼称することは正しい、という叙述トリックなのではないでしょうか。

そして最後に単体キャッチコピーでもある「その魔女は、ガンダムを駆る。」
エアリアルの精神としてGUNDフォーマットをスレッタの代わりに真に稼働させているがエリクトだとすれば、この「その魔女」が指しているのもスレッタではなくエリクトである、と考えられます。


「ゆりかごの星」CV 市ノ瀬加那

エリクト≠スレッタ
そして
エリクト=エアリアル
であるというやや強引な考察ですが、一理あるかもと感じられたかたはぜひ「ゆりかごの星」を脳内でCV市ノ瀬加那で朗読してみてください。
凄まじくエモい地獄です。


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