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ロボット兵のプラモデルを鋳造表現+ウェザリング仕上げで製作してみた

今回作成したのは「天空の城ラピュタ」よりロボット兵の1/20スケールプラモデル。

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実はガンプラ以外のプラモデルにはほとんど手を出したことがなかったうえに、結構古いキットということでかなり先行き不安な状態で始めた今回の製作だが、実際には割と作りやすくてプロポーションも良好だった。

今回は「より原作に近いロボット兵の再現」を目標として、鋳造表現とウェザリングを施しての製作を行ったので、その様子をまとめていこうと思う。

◆今回の製作は動画としてYouTubeにアップされています。
 動画はこちらのリンクからご覧いただけます。

開封~仮組み

まずは開封。

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古いキットというのもあって、ランナー数はかなり少なかった。

ただ手足のパーツ数は多い、というよりも胴体や腰は大きめのパーツが何個かで構成されているが、腕と足は関節が非常に多い構造になっているので、細かいパーツのほとんどが腕と足といっても過言ではない。

あとバラバラになったシータが入っていた。

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ざっとランナーを見たところで、サクッと仮組み。

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奇抜なデザインではあるが造形的にはシンプルなので、プラモデルとしての原作再現度はやはり高い。

個人的には地面につくほどに伸びている腕なんかはすごく好みだ。

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そしてその腕の稼働だが、これも非常に良い。

前後に腕がしなる構造+肩も2パーツ構成なので腕の上下稼働も確保されている。原作のようなポージング(といっても園丁バージョンは花を差し出すシーンくらいか)も十分可能。

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ついでにシータも作ったが、今回は特にいじらないことにした。

ジオラマとか作るときに一緒に製作するかもしれないけど…。

下地処理~鋳造表現、塗装

さて、今回の目玉である鋳造表現だが、いくつか方法が存在する。

1.溶きパテ(薄めたラッカーパテ)を使う
 ⇒ 手軽にリアルな表現ができるが、塗膜が厚くなる。

2.セメント系の接着剤を使う
 ⇒ パーツを溶かすので塗膜は薄いが耐久性にやや難あり?

3.ツールクリーナーを使う
 ⇒ 2とほぼ同じ パーツを溶かす表現方法

4.1~3の合わせ技
 ⇒ パーツを溶かして凹凸を付けたうえでさらに溶きパテを塗る
   手間はかかるが一番それっぽくなる気がする

今回は1のラッカーパテを使用する方法で作業を進めていく。

まずは下地処理。パーツ全体にやすり掛けをしていく。

掌のパーツで一部大きな隙間が空いている部分があったので、ポリエステルパテで隙間も埋めた。

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やすり掛けは400、600のみとして、表面を少しざらつかせてパテの食いつきが良くなるようにした。

ちなみに、このキットはパーツ全体の表面に凹凸のテクスチャが元から施されているが、やすり掛けをしたのでほとんど平らになった。

まぁどのみち鋳造表現するので問題ないが。

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まずは溶きパテ作り。

ラッカーパテを適量出したら、ラッカー系溶剤で薄めていく。

この時、薄めすぎるとパーツ表面にうまくテクスチャが乗らないので、結構濃いめで作るのがコツ。

溶きパテができたら、使い古した筆などでパーツ全体に塗り広げていく。

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この時、注意したいのが以下の2点。

1.パーツ全体に薄く塗りつけてから、筆の脇腹部分で軽く叩くようにパテを付着させるように塗布する。

2.パテを塗る筆は使い古した筆がBEST。パテを塗ると筆が傷みやすいというのもあるが、毛先がバラついている方が凹凸が不規則になってよりリアルな表現ができる。

ちなみに私の場合、筆がボロすぎて抜け毛がパーツに付着しまくったので、その辺も注意したほうがいいかもしれない…。

全体への溶きパテの塗布が終わったら、一度2000番前後のやすりで表面を整える。そのままの状態だと凹凸が激しすぎるためだが、もしそのままがいいようであればこの工程はスキップしてもいいとは思う。

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ぱっと見で結構ランダムな凹凸がついているのがわかるだろうか。


さて、溶きパテを塗りつけたので、サフなしでこのまま塗装をしていく。

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そして全塗装完了後の仕上がりがこちら。

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この後エナメル塗料でのウェザリングをするというのに、目のパーツと首、腰のフレームパーツをフォーアーティストマーカーというエナメル塗料のペンで塗装してしまっているので、目のパーツはラッカーのシルバー、腰と首はラッカーのガンメタで再塗装を施した。

ウェザリング

最後にウェザリング。

まずはウェザリングカラーのブラックで全体にフィルタリングをかけて、その上からシルバーのドライブラシをかける。

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次に赤錆の表現。
使用するのはガイアノーツのエナメル塗料。

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筆を使用してこの塗料を付着させていくわけだが、今回はこれが一番面倒くさかった作業といっても過言ではない。

今回製作しているロボット兵の最終的な完成イメージは「長年の時を経たことで朽ちかかっているが、それでもラピュタの園丁を守り続けているロボット兵」という、いわば原作再現のため、錆びている表現を施す個所も必然的に多くなるのだが、かといってシルバーの時と同じようにドライブラシをするというわけにもいかない。

なので各所に筆で塗料を適量付着させて、それを重力方向に伸ばすという手順を踏む必要がある。

今回製作したロボット兵は、腕と足が多重関節構造になっており、それらの隙間一つ一つに塗料を付着→溶剤で自然になるよう伸ばす、という手順を踏んでいったわけなので、もう同じ作業をひたすら延々と繰り返すのだ。

とはいえここまで来て投げ出すわけもなく、無事ウェザリングが完了したところで、最後の仕上げに苔(というより草)の表現を施していく。

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KATOのパウダーと、よくわからん中華のノーブランド草を用意。

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木工用ボンドを塗布して、上からパウダーをかけていく。
併せて中華草も瞬間接着剤で接着して、完成。

完成品

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ちょっと草のつけ方が不自然だったかな。
ただ、全体的な仕上がりとしては大満足。

ウェザリングの効果が特にわかりやすく出てる作品になったと思う。頑張ってつけた赤錆もいい味を出してくれているのではなかろうか。

草のパウダーがぽろぽろと零れ落ちてくるので、定期的にメンテナンスしてあげる必要がありそうだ。

というわけで今回は以上。また次回お会いしましょう。

◆今回の製作は動画としてYouTubeにアップされています。
 動画はこちらのリンクからご覧いただけます。



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