心の中の少年
4歳の頃から、空手を始め、30歳の今まで空手に支えられ、ここまで生きて来れた。
様々な怪我や、心の病や、別れや、不条理と向き合うことが多い人生だった。
けれど、その中で、様々な人たちの優しさに触れた。
僕には、絶対的な才能は無い。
基本、自分のことを少年の頃からあまり期待していない。
自分のことにあまり自信は無い。
けれど、1つだけ自信があることがある。
自分は、この世界の中でもトップクラスの強運の持ち主だと言うこと。
人との出会い。
自分が想像したかったような出来事。
これは私は自分がコントロールしても、手に入れることができないような、そんな不思議で素敵なものだ。
その素敵なものたちに囲まれて、僕は様々な苦しみを自分なりに乗り越えてきたのだと思う。
一人ひとりの苦しみはその人にしかわからない。
誰かの悲しみを救えるほどの人間ではない。
けれど、自分自身の心の中にある、少年のような気持ちを持って。
負けることを恐れず、相手の胸を借りて挑む。
前に出続ける。
その強さを教えてくれた空手と言う存在に感謝しながら、僕はこれからも戦い続ける。