達人は偽物 仙人は本物
ある武術家が修行のおり「無名」の仙人に出会った。
私はあらゆる武術を修め、そして技を追求してきました。しかし、世にいる「達人」と呼ばれる者どもは「私以下」の技を誇らしげに語り「他人を騙す」ために「簡単な技を難しそう」に見せる「詐欺師」しかいません。
それはそうである。「達人」と称されればその者は「偽物」となる。
なぜなら「本物」は「達人」ではなく「仙人」となるからだ。
何故「達人」は偽物であり、本物は「仙人」になるのですか?
簡単である。
「達人」とは「他者」に己を認知させる事に「人生の時間を」犠牲にしてきた者だからである。そして「仙人」とは「他者」ではなく「己自身」のためだけに「道」を究めた者のことである。
しかし、己自身のためだけに生きるというのは「孤独」なのではないでしょうか?
孤独ではない。
「己」には「道」があるではないか。
「道」は「友」である。
その後、武術家はあらゆる武術を極め「達人」ではなく「仙人」となった。