コミュニケーション能力がある方歓迎!のハナシ
こんにちは。就労継続支援ビルドの秋田です。
求人を見ていると、よく出てきますよね…
いやいやいや。
コミュニケーション能力って、なんなん?
もうちょっと具体的に業務内容に絡めて説明してくれるのなら良いのですけれど
もしも、従業員同士のコミュニケーションという意味であるならば、それは!職場環境の!問題なのではないでしょうか!!!
と、思うなどしました。
ちなみにビルドが求める人材で考えたら……
相手の状態(ものごとの理解のしかた)に合わせた複数のパターンで話しかけることができる
相手の様子を見ながら適切なタイミングで声かけができる
とかになるのかなあ?
ふんわりしているし、わざわざ求人に書く必要があるとは思えないので書いたことはないのですけれど。
少し前にTwitter上で、そもそもコミュニケーション能力といっても職場ごとに求める内容が変わってくるのでは?という話になって考えていたことなのですが。
たぶんアパレルならお客様に話しかけるメンタルが必要でしょうし。
相手の希望を聞き取る力も求められるのでしょうね?
販売・営業は同様かなと。
テスター・バグチェッカーなどは、「何が、どのようにエラーなのか」を端的にわかりやすく表現し伝えるレポート能力が求められるでしょう。
相手が何を言っているのかを受け取る力も、コミュニケーション能力ですよね。
一口にコミュニケーション能力と言われても、なかなか難しいなあなどと考えたりしました。
ビルドは3月以降、体制が新しくなったので
オープンクエスチョン/クローズドクエスチョンについて解説したりとか、
この利用者さんとは、このようなやりとりをしていますとお伝えする機会が増えました。
オープンクエスチョンは話しかける側としては楽だけれど、コミュニケーションが苦手な利用者さんにとっては「どう答えよう?」が、よくわからなくなって困ってしまうことがあるのですよ。
秋田は、けっこうな頻度でクローズドクエスチョンを多用するし、なんなら模範解答を提示した、ほぼ誘導尋問みたいな聞き方もよくします。
「ここのこの部分はどうですか?」というような、具体的な問いかけをすることが多いです。
利用者さんの考えを知ったり、知りたいことがなんなのかを探るときに使います。
この問いかけのバリエーション(ボキャブラリー?)が、慣れるまではなかなか出てこないこともあるようだ。というのが最近の気づきです。
そして、もうひとつの気づきがこちら。
会話はキャッチボールと言いますけど
相手と自分が持っている情報量の違いや、受け取れる情報量を理解・把握することでコミュニケーションやディレクションのスムーズさは格段に変わります。
相手が持っているものと自分が渡せるものがマッチしていればスムーズですが…
相手が持っているものと自分が渡せるものが一致していない場合、相手は受け取ることができません。
自分が渡したいものが仮にバレーボールであっても、相手がグローブを持って野球ボールをキャッチする気満々だったら何も成立しないですよね。
相手の受け取れる量を把握した上で、適切なボリュームで情報を渡す、って、なんかすごく難しいことだとは思うのですが、
これは以前に書いた「実行機能障害のハナシ」で説明したとおり、情報の全体像を把握して、その中から相手が何を知っていて何を知らないかを考えた上で伝えるという過程が必要になります。
相手の受け取れる情報量の範囲と
共通認識になっている部分がどこなのか?
を把握することは、支援やディレクションをする上でとっても重要なポイントとなります。
エスパーじゃないので、なにもせずわかるわけありませんから、たくさんコミュニケーション取って、トライ&エラー繰り返していくしかないんですけどね!
と、こんなに難しい[コミュニケーション]のことを、簡単に「もとめるスキル」に書かれてもなあと思ったのでした。
今日のヘッダーイラストは、利用者のサトさん(仮名)の作品です。
天気も悪いし、お部屋でのんびり過ごしたいですね。
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