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グッズ開発をしてみよう!のハナシ

就労継続支援ビルドで動いているトリセツ!をきっかけに利用者のホナミさん(仮名)が考案してくれた「その日の体調を聞かれなくてもマークで伝えられる」グッズ。モックができたところまでは以前に書きました。

その後、モニター期間として数人で実際に使ってみながら経過していましたが

「で、どうする?」ということに。

リモートワークが始まったりして、少し停滞していたのですよね。

せっかくビルドの作業時間を使って行っていることですから、最終的にはお金にしたいわけです。本格的にグッズにしていくために真剣に(?)考えてみようということになりました。

こちらのグッズはデザイン・レイアウトのルールやコンセプトがトリセツ!とは違うので(トリセツ!→ユニセックスに大人も使えるグッズ)別ラインで進めていくことにします。

就労継続支援ビルドでは、たぶんこれからも利用者さん発信でオリジナルグッズを作っていくことになりますから、その第1弾として全体の流れを整理しながら進めていくことにしました。

ホナミさんには商品開発の流れ、売るもの・商品を作るという過程をしっかり経験してもらいます。一般社会であれば当たり前にするはずの苦労(©べてるの家)について、しっかりサポートして、少し調整しながら一緒にやっていきたいのです。

ホナミさんのラフに対して、スタッフのちーちゃん(仮名)やリオさん(仮名)からキャラクターデザインとしてのアプローチを具体的に提案してもらい、それを取り入れてホナミさんがブラッシュアップして…という工程を踏んでいます。

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手間も時間もかかりますけれど、実際に自分で考えたものをグッズにするための過程を経験していただければと考えています。

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以前にプロジェクトの振り返りのミーティングをして、全体像が見えづらい、進捗がわかりづらいという意見が出まして。

このときはガントチャートを使っていたのですが

当事者ばかりの集団では進捗管理の定番ガントチャートは「単なる四角の羅列になっていく」ということがわかりました。

また、デジタルツールだと「タブを閉じた途端に意識から消える」という事象も発生し(笑)

もう、アナログに黒板に書き出していこうよ。

見た目は双六みたいな感じがいいんじゃないかな?

という結論に達しました。(まだ黒板は用意していないのですが)


その結論に則って双六スタイル?のフローチャートを作成してみました。

双六

今はキャラデザの終盤で、表情バリエーションのクリンナップ中(担当はスタッフ)です。

ホナミさん、イラストを描くことはとっても得意でアイデアも豊富。実はモックの頃から猿のイラストも3回くらいアップデートされています。

今回の打ち合わせの中で、「絵を描くこと」と「キャラクターを作ること」は別のことなのだということがよくわかりました。

イラストというか「好きに描くとき」は、細かいバランスなどについて気にせず自由に描いていればいいのですが、アレンジしやすいことや他者に与える印象、受け取ってもらいたいコンセプトなどをしっかり作り込んで「キャラクター」を"デザイン"していかなければなりません。

なので、細かな微調整や扱いやすいデータ作りを含めたクリンナップはスタッフのほうで対応することにしています。

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まだまだやること盛りだくさんのこちらのグッズ、【サリュ】という名前で展開していきます。

もともと、自閉症(発達障害)の人が使うグッズを作りたいと考えたホナミさんが見つけてきた「自閉症の猿」がモデルになっていて、「サル」と「コミュニケーション」の「コミュ」をくっつけた名称です。
また、「サリュ!」はフランス語で「やあ!」とか「またね!」みたいな気軽な挨拶をするときに使います。
なかなか言いにくい自分の心身の調子を「サリュ!」をいう時みたいに気軽に伝えてくれるツール。という意味をこめました。byちーちゃん


今後も継続してレポートしていきますね。


いただいたサポートは利用者さんの工賃に!素敵なヘッダーイラストを描いてくださった皆さんに還元しますね。