模写やトレースは勉強になる。というハナシ
こんにちは。就労継続支援ビルドの秋田です。
定期的に話題にのぼってくる模写やトレースですが、練習法として普通に使われているからこそ人の目に触れやすいのかな?使い方間違っちゃう人がいるのかな?と思いました。
ところでビルドでは作業練習でトレース・模写を行います。
そして、仕事でもトレースがたくさん出てきます。
写真や画像しか無いけれど印刷データを作りたい。手描きのイラストをTシャツにプリントしたい、などです。
ビルドがPIXTAでリリースしているストックイラストは、イラストレーターが描いた下絵をパスでトレースしてベクターデータ化しています。
イラストレーターが描いた絵をIllustratorでトレース……わかりづら~い。
絵描きが描いた絵をアプリの機能を使って線をなぞっていく作業です。
トレースについては、普段はデザイン関係の仕事をお願いしている利用者さんの作業です。
イラストをメインで取り組んでいる利用者さんにとってIllustratorの操作は必須スキルではないので勉強しないのです。
イラスト担当には、普段絵を描いていない人でもトレースしやすいキレイな線の下絵が求められます。トレース担当は、下絵からのニュアンスを読み取る力は求められますが絵を描く能力は必要ありません。
とはいえ、ずーっとトレースを繰り返しているうちに、絵っぽいものを描く力はついてくるもので……。
ビルドでリリースしているPIXTAのストックイラストは3つのテイストで展開しているのですが、そのうち「シンプルなタッチ」と呼んでいるテイストについては、普段イラスト担当ではないデザイン部門の利用者さんに一任しています。
シンプルなタッチ、事情があって一時期中断していたのですよね。
でも、「かわいいタッチ」「やさしいタッチ」とずーっとトレース作業に取り組んできて、自主的に「シンプルなタッチをやってみたいです」と言ってもらえて
お願いしたら、とてもいい感じにニュアンスを出した絵を制作できていて……。
普段、絵を描くことを専門にしていないのにすごい!
となったのでした。
トレースをすると、絵をしっかり「見る」「観察」することができます。
実際に線をなぞることでインプットをしていけるんですよね。そして、徐々に自分の中に表現力が溜まっていって……あるときアウトプットできるようになります。
実は逆パターンもあって、普段は絵の練習のために既存の絵をパスでトレースすることをずっと続けている利用者さんにPIXTAのトレース作業をお願いしたらとても上手にできた。ということもあります。
何事も、続けることで習熟しインプットさせていけるということですね。
というわけで、トレースも模写も練習としてはとっても有効だよ!という話でした。
今回のイラストもYOUさん(仮名)作「リラックスタイム」です。
時間経過、長く続けるといいことあるよね的ニュアンスで使わせていただきました。
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