ストックイラストで「見えない障害」にこだわっているハナシ
就労継続支援ビルドがPIXTAで販売しているイラスト素材(ストックイラスト)のお話です。
残念ながら「こうしたら売れる!」的有用な情報は含まれておりません。むしろ逆の方向に走っていますので。
ビルドのPIXTAプロフィールページはこちら★
一般的なストックイラスト初心者のセオリーは
・流行っているジャンルに挑戦する
・需要が多いテーマで反応を見る(絵のタッチがウケるかどうかの判断材料のため)
ちなみに、人気のキーワードは家族・女性・ビジネス・花・季節の行事・デザイン罫などなど…ユーザー目線で考えると当然ですね。
最近は、たぶんマスクとかソーシャルディスタンスとか手洗いとか、あとテイクアウトとかそのあたりが人気です。が、そういったものはフリー素材のほうが動いているかもしれません。
さて、そこまでわかった上でビルドは、あえて少しズラした方向性で勝負をかけています。
経緯は、こちらでご紹介している通りですが
身体障害という見た目にわかりやすい障害は素材にしやすいので特化したカテゴリがあり、あえて素材にしにくい見えない障害に特化しよう!と挑戦したのが我々ビルドの方針だったわけです。
まずは、障害の説明にも普通の素材としても使い勝手が良さそうな表情セットからリリースを始めました。
一見、普通の表情セットに見えて、実は「困っている」とか「落ち込んでいる」とか「暑さ寒さに弱い」といった障害や特性の説明にも使えるように作ってあります。
本当は月に10本くらいのペースでリリースしていかないと検索上位に上がってこないのでストックイラストレーターとしてはまだまだですが、ビルドのお仕事として作業をどうまわしていくか?という方法論が確立されつつあります。
ストックイラストを始めて半年が経過し、最近公開したのはこちらです。
ヘルプマークをつけたビジネスパーソン!
どの程度の需要があるかは未知数です。
少しずつヘルプマークの認知度も上がってきているのですが、写真素材もイラスト素材も少ない状況です。
障害者雇用に関するホームページとか求人広告、就労移行支援のサイト・パンフレットで使ってもらえたら嬉しいなーと思います。明るく働く!というイメージで作成しました。秋は障害者就職面接会なんかもたくさんある季節ですからね。
世の中の障害者のイメージ的に、辛そうだったり苦労していないと障害者らしくないと思われているのではないか?という気持ちがちょっとあります。些細なことだけれど、自分たちの手の届く範囲から少しずつ変えていけるところを変えていけたらいいですよね。
汎用性が高い素材の中に、たまに尖った素材を混ぜつつマイペースに進めています。
※ちなみにヘッダーのイラストは、ビルドのパンフ内で使用しているスタッフちーちゃん書き下ろしイラストです。