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ものづくりの過程のハナシ~打ち合わせ編~

感覚過敏バッジ&ステッカーを作ろう。というところが決まりました。

打ち合わせ

ここから先は、私から実際に手を動かすイラストレータースタッフちーちゃん(仮名)と利用者のあやさん(仮名)にお任せです。

もともとイラストのプロジェクト(これはまた別の話)を進めてもらっている二人なので信頼しております。

具体的な内容は、お二人に決めてもらいます。

決めてほしいことはざっくり

・仕様

・内容

グッズ制作はお金がかかることなので、最初に売価とざっくりとした制作費、そして制作〆切を設定してあります。ただし、私が下調べしたものは本当に最低限の仕様なので、制作者のほうでここはこだわりたい!というポイントがあればプレゼンOK。代表に提案し稟議を通せば予算がおりるわけです。

最低ロット数があるので、その中で、何種類、何個作るのか?といったことも決めていきます。

さて、二人で打ち合わせです。

ビルドのグッズとして共通認識を持っていただくためのデザインをどうするか?という観点で話し合いをしていました。

決まったことは

 ・バッジ、ステッカーは共通のデザインで製作する。
 ・合計4デザイン(1人2デザイン)を目標に〆切までにできたデザインで製作発売する。
 ・感覚過敏イラストの背景、文字が入る位置やフォントなどは、どのデザインの場合も共通のデザインを行う部分とし2人で一緒にデザインする。
 ・それぞれの感覚過敏イラストの部分はデザインする人にお任せ。


そして、こだわりポイント

缶バッジ

ツルツルだと光を反射し、見せたい時にバッジが見えない。
見る人に理解してもらうことが目的なので、マットにすることで光に影響されないようにする。
また、大人がつけられる、ノベルティではなく販売目的ということもありマット加工にすることで高級感を出したい。

缶バッジはマット仕上げにこだわり、サイズは見やすいサイズを意識して44cmになりました。

ステッカー

ノベルティではなく販売を意識し、様々な小物に貼って人に見えるように持ち歩くことを想定。耐えうるクオリティにするため、耐久性を考えて白ステッカーにUVラミネート加工、缶バッジと近いサイズの40cm円形で決定しました。

上記にあげた各種仕上げ加工は、今回お願いする印刷屋さんでは追加料金が必要になるものですが、きちんと「なんのためにそうするのか」「その効果はなんなのか」もプレゼンしてくれたので、代表からは、すんなりOKが出ました。


内容

次は、内容。

コンセプトは、「当事者が発信する」「自分で使いたいグッズ」です。

話しているうちに脱線したり、深めすぎて止まったりするので、ちょこっとだけ助言。

詳しくはnoteにも書きましたが、いきなり細部を詰めるのではなくて俯瞰から入っていこうという話です。

結果、今回は

・「ニオイに敏感です。」
・「今不安です。」
・「今眠気があります。」
・「今一人になりたいモードです。」

の4種類を制作することが決定しました。

感覚過敏とは少し逸れているものもありますが、特性を知ってもらう、さりげなく自己開示するツールとして使えるならこれもアリだよね!という感じ。

聴覚過敏よりも嗅覚のほうが困り事だったことや、石井マークさんの既存のものがあることを考え今回はテーマから外しました。が、このプロジェクトは今回限りのものではなくて、どんどん種類を増やしていく予定です。次回は、きっとプロジェクトメンバーも増えると思うし、聴覚過敏も仲間入りするかもしれませんね。感覚過敏バッジというよりは「自己開示ツール」「表明グッズ」と評したほうがいいでしょうか。ネーミングも考えていかなければならないですね。困りごと表明ツール、とか?

最後に出している「一人になりたいモードです」は、過剰適応タイプの方たちにとって必要な内容だよねというエピソードがあって、入れてもらいました。

ビルド、一人でいたいし、つるむの苦手な方の集まりのくせに、全体が盛り上がっていると中に入らなきゃいけない気持ちになって疲弊するというお悩みが多いのですよ(苦笑)

自己開示することで、自分だけじゃない・他のひとも自分と同じなんだと知ることもできて安心かなと思っています。

一般社会で着けるのは勇気がいるでしょうか?

でも、こういうことも含めて心のバリアフリーだと思う。

さて、いよいよ制作です。

いただいたサポートは利用者さんの工賃に!素敵なヘッダーイラストを描いてくださった皆さんに還元しますね。