デザインセミナーその2|グラフィックデザインの入口のハナシ
就労継続支援ビルド デザインセミナー第2回を実施したので、そのレポートです。
ちょっと良いことがあったので、先走りで1個note書いてますけど。
当初の予定では
やさしい(?)レイアウトの話になる予定だったのですが
いろいろ考えると、もっとそれ以前の話からしないといけないよね?というところになりまして、もっと大きく
グラフィックデザインとは
というところをお話することになりました。
しゃちょーが映り込んでいるので、シルエットデザイン様からお借りしたマフィアのシルエットで隠してあります。
グラフィックデザインとは
この場では「情報を伝達する手段」と定義します。
定番ですが、人を動かす・人の行動を促すこと=デザインなので、たとえば飲食店のチラシならお店に来てほしいし、懸賞なら応募してほしいし。
じゃあ、そのために何をするのか?ということを中心にお話しました。
使用したのはこちらのチラシ。しゃちょーが5分くらいで作った仮のチラシでございます。今回は、このA4の1枚モノのチラシをベースにお話していきます。
こちらを、以下の観点でいじりながら説明していきました。
タイポグラフィー
フォント、色、形、配置・・・読みやすく美しく並べるところですね。
キホンのチラシはセンター寄せ横書きだけれど、こんなやり方もあるよね?などなどをいくつか例を出しながら説明。文字を1色ずつ変えたりフォントを変更したり…といろんなパターンを見ていただきました。
装飾
見た目にわかりやすく伝えるために装飾を加えることも。
線などのアクセントを加えたりすることで目を向けてほしいところに注目してもらえる効果があります。
今回はイラストとデザインが伝わりやすいように絵筆と鉛筆を足してみました。
情報をわかりやすく伝えるために使用するイラストカットやピクトグラムを作ることもお仕事の一つですね。
レイアウト
タイポグラフィや媒体の仕様なんかと絡み合うことでもありますが、レイアウトもいろいろ。写真はどこに配置するのか?伝えたい情報をどういった順番で配置するのか?といったところがデザイナーの腕の見せ所かと…うん。この話してたら1時間じゃ済まないですね。さらっと流しましょう。
色
基本のチラシは色数の少ないシンプルなものですが、カラフルにしてみたり墨1色にしてみたり薄い色を入れてみたり。印象ががらっと変わる部分ですね。
ビジュアル
レイアウトや色、フォントを変えなくてもビジュアルが違うとがらっと印象が変わります。
クライアントから指定されたビジュアルを使用することも、伝えたい情報によってビジュアルを選択することもありますね。
場合によっては、ビジュアルに合わせてコピーが変わることもあるかもしれないよね。などといった話もでました。
媒体の仕様
A4チラシだとして縦なのか横なのかで見せ方が変わります。もっと言うとバナーやDM、パンフレットなど媒体によって全く異なりますから最初に確認すべきところですね。
最後に…
センスってなんだ!?
手段をどれだけ持っていて、それを適切な場面で適切なカタチでアウトプットできるかどうか?ということだと思うよ。としゃちょーが言っていました。
そのためには、手段(ビルドではよく表現の引き出しという言い方をします)を増やしていかないとですよね。
そのためにはインプットが必要。インプットなしにアウトプットはできないのでしっかりインプットしていきましょう。というお話をしました。
インプット方法として…
言葉でアウトプット(分析)することを心がけてほしい。
と、しゃちょーが言っていました。
たとえばこのチラシだと…と実践してくれたのですが、
(使ったのは一般に出回っているヨガスタジオのチラシです)
・時期的にクリスマスだから、赤と緑使ってるよね。
・でも、ターゲットが大人だから落ち着いた色味に抑えた色だね。
・ビジュアルもちょっとだけクリスマス風になってるよね。
・上と下の情報を区切りたいから、ここに雪の装飾でラインを入れてるよね。
etc...
分析…音楽家の人がするアナリーゼみたいだなーと思って聞いてました。
ほかにも、本には正しい言葉で説明してくれるから初心者のインプットにはいいと思うとも。
今回、参加者の皆さんがある程度(ほかの事業所で)イラストレーターやフォトショップの基本操作の勉強をクリアしてきている方ばかりだったので、ちょっと高度な内容になりました。
デザインの基本的な部分なので押さえておいていただければと思います。
ビルドでは、心身の不調が原因で学びたくても学べなかった方へ、働く場だけではなく学びの機会も提供していけるといいなと考えています。
そこには年齢も経験も関係ありません。
実際、事業所でAdobeのアプリ触る前は全くの未経験だった方が大半なんです。
20代から50代の方まで、幅広い年代の方が利用されています。
それまでの経験もいろいろ。
だから、気後れせずに気軽に来てくれたらいいのになーといつも思っていますよ。