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餅は餅屋…というハナシ

先日リリースしたトリセツ!第3期。

いつも通りニュースリリースを作成したわけですけども。

毎回悩むメインビジュアル。

第1期

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第2期

トリセツ2ヘッダー

基本は、撮った写真を整然と並べるというノンデザイナーの私でも作れるものしか作っていません。

利用者さん含めて半数がデザイナー(見習い含む)の事業所なのに。

なぜ…と、いつも思いながら、私が作っています。

だいたいみんな忙しいんですもの。

ある程度のスキルがある方は案件対応に。それ以外の方は初心者ゆえ勉強中の身。それがいつものビルドです。


第3期の素材撮影では、やってみたいことがありました。

せっかくプロジェクトメンバーが増えたので商品写真撮影にも参加してもらいたくて、こういう写真を、撮りたかったんです。

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しかし、ここは真冬の北海道。

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これが限界。

や、撮りたかったのはこういうことなんですけどね。サイズ感も伝わるし、なんかいい感じに撮れたと思う。偶然にも、この日はみんな色とりどりの服装だったのでビジュアルとしては完璧だったのですが、照明は蛍光灯、背景は事務所のタイルカーペットというロケーション‥‥。

撮りながら「芝生ほしい」とつぶやいたスタッフちーちゃん(仮名)が合成してくれた画像

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牧場っぽい。

動物イラストだからしょうがないけども。

こちらはインスタで供養


さて。

ニュースリリース用のメインビジュアルを、作らなくては。


時刻は18時を過ぎ、定時退社推奨の弊社。誰にも頼れない。

でも、明日の午前にはプレスリリースを公開したい。

つまり、急ぎで作るしかない。(私が)

モノが届いて、商品写真撮影を終えてBASEに登録して販売準備を終えるところまでで1日。

プレスリリースの文章自体は事前に用意してありましたが

メインビジュアルは、どうしてもモノが届くまで作れないシロモノですから、しょうがない。

作れるのは……私しかいない。


芝生の記憶が新しい私がこねくり回すために用意した素材はこちら。

これが

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こう(キリヌキ中途半端ver.)

トリセツ3ヘッダー

いや、なんかちがう。

こうか?

トリセツ3ヘッダーb

しっくりこない。

主にロゴの配置が。


あーだこーだ悩んでいたら、見かねた代表@繁忙期が「素材を渡せ」と言って来ました。

いやいやいやいや、お手を煩わせるなんてとんでもない!

「ダサいもの出したら承知しないからな」と有無を言わせず着手。

そして、芝生の誘惑。

あ、やっぱり芝生使いたくなりますよね?

「良い感じの芝生画像が無ぇ」

使った素材、いります?

「いらない」

ということで15分後くらいに出てきた画像がこちら。

リリース3

同じ素材を使っているとは思えないクオリティですね!

わかります?ノンデザイナーの私は、要素を整然と並べることはできるのですよ。でも、こう…ちょっとしたあしらいが難しい。ロゴの配置とか、素材自体のサイズ感、背景素材のチョイスなどの影響で垢抜けするのですよね。


実は同じことが、トリセツ!第1期~第2期で起きています。

お気づきでしょうか…

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このnoteを最初から読み続けてくださっている奇特な方ならご存じでしょうが、第1期は企画~デザイン部分まですべて、スタッフちーちゃん&利用者アヤさんのお二人で完結しています。もちろん、二人ともデザイナー兼イラストレーターとしてのキャリアがあるのでお任せしたわけですが。第2期から、納期の都合もあってイラスト部分のみをお願いして、レイアウトや色使い等のデザイン部分は代表が担当しています。

いちばんわかりやすいのは色使いでしょうか。第1期のハーフトーンの優しい色使いも好きなんですけどね。

第1期は、第1期として成立しています。かわいい。


販売してみた上での実際の反応や、第1期制作過程を経て、アイコン風ではなく動物モチーフに統一することや、企画段階で他のスタッフや利用者さんが参加することなどが決まりました。

デザイン部分を代表が担当することもその一つです。

たとえば第2期「まぶしい光が苦手です」のゴマフアザラシ。

下描き時点と完成では、微妙に異なっています。

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代表が、配置したときのバランスを考えて注文をつけたのです。

ちなみにこちら、配置するときに大きさを変更する想定で枠外の部分を足して描いていたけれども足りず、さらに小さくなった図です。

イラストレーターが想定して制作したサイズも、デザイナーからすると「大きすぎる」件。

この微妙なサイズ感、バランスの違いが印象に影響を与えるのですが……正解もルールも無くないですか?

たとえば当初のイラストのサイズ感で配置・デザインしても製品として成立はするのです。それはそれでアリ、なのです。

ただ、文字とオブジェクトのバランス、マージンがしっくりくるのかこないのか。

このミリ単位の調整、いわゆるフィニッシュワークの部分が最終的な印象を左右するのですが。

最終的にコレでヨシ!とGOを出せる根拠があるかどうかがプロとの差なんだと思います。

この感覚の部分にセンスが出るのだなあ…と思わされる(北海道弁でいうと"思わさる")次第です。

感覚で配置していたとしても、どうしてそうしたのか尋ねると全部答えてくれますからね~。すごい。


餅は餅屋。ただし餅屋は忙しい。のビルド。


利用者さんにスーパーなデザイナーが誕生することを切に願っています。

いただいたサポートは利用者さんの工賃に!素敵なヘッダーイラストを描いてくださった皆さんに還元しますね。