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オープン/クローズドクエスチョンのハナシ

こんにちは。就労継続支援ビルドの秋田です。

利用者のレイさんが新しいヘッダー画像を作成してくれたので、そのイラストのイメージに合わせた内容でnoteを書いてみよう企画です。


クロネコ…ネコ…シルエット…窓…空…夕方…明け方…開かれた窓…(ネコチャン逃げそう)…ネコチャン…ネコチャン…

質問スキルについて書いてみよう。

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さてさて。

ウミガメのスープをご存知でしょうか。有名な水平思考ゲームですね。

短いエピソードがあって、なぜそんな結末になったのか?を推理するクイズゲーム。

回答者は出題者に対して質問し、出題者は【YES/NO/関係ありません】の3つで回答します。様々な質問をしながら要素を絞り込み回答にたどりつくゲームです。

ここで使われている質問テクニックは「クローズド・クエスチョン」です。

はい・いいえやA・B・Cといった選択肢など回答範囲を限定した質問をすることで、相手の考えや事実を明確にすることができます。

例)きょうは朝食にパンを食べましたか?→はい・いいえ

ウミガメのスープでは、まったく見当もつかないところから選択肢を絞り込むためにクローズドクエスチョンを使用します。「その男は初めてレストランに行きましたか?」など。

クイズは普段想像もしないようなシチュエーションであったり、気付いていない先入観が邪魔をして、なかなか回答にたどり着くことが難しいです。そこが面白さですね。

仕事では、忙しそうな上司に質問したいときはクローズドクエスチョンを多用するといいかもしれません。「課長、今回使用するツールはAとB、どちらにしましょうか?」など。


反対に「オープン・クエスチョン」では、相手の答える範囲が広く自由に回答できるため、クローズクエスチョンで質問するときよりも多様な情報を得ることができます。

例)今日は朝ごはんに何を食べましたか?

→パンを食べました。ご飯を食べました。シリアルを食べました。プロテインを飲みました。朝ごはんは食べません。etc...


一般的に初対面などで会話を弾ませたいときはオープン・クエスチョンのほうが効果的です。

A「ゲームをしますか?」
B「いいえ、ゲームはしません」
A「そうですか・・・」
B「・・・・・・」

となるよりも

A「休日は何をしていますか?」
B「休日は料理をしたり、登山をしています」
A「そうなんですね。私はアウトドアはあまりしませんが、料理をすることは好きです。どのような料理をしているのですか?」
B「実は庭でダッチオーブンを使って色々試しているんですよ」

無限に続けられますね(!?)

職場でなら、同僚に相談するときなどに使ってみてもいいかもしれません。「今度のプロジェクトで使うツール、何がいいのか全然わからないんだけど、オススメある?」とか。


ところが

これが職場の新人さんが相手となると勝手が違います。

たとえば入職初日の新人さんに先輩が「何かわからないことある?」と聞いたら……

新人さん、正直なにもかもわからなすぎて、何がわからないのかがわからないので「ありません…」となってしまいます。

たとえば、このときに先輩が気を利かせて「今日こんなことが起きたけれど、こんなことに困らなかった?」とか具体的な内容を組み込んで質問してみたらどうでしょうか?

ちょっと答えやすいですよね?


秋田個人の体験談ですけど

はじめてのお店にお弁当を買いに行って「ごはんどうしますか?」って聞かれたんですが、なんて答えていいかわからなくてすごい困ったんですよね…。

どう、とは?

秋田は「それはご飯を少なくしたり大盛にしたりできるという意味ですか?」と質問返しをして事なきを得ましたけども、もしかしたら混ぜご飯と白ご飯が選べるとか五穀米や玄米が選べるとかかもしれません。

「その場のルール」という前提がわかっていないと回答が難しいのがオープンクエスチョンです。また、コミュニケーションが苦手な人は漠然とした質問で何を聞かれているか自体がわからないことが多く、どういう意味なのか質問することも難しいです。

この場合、「ごはん大盛/普通/小盛どれにしますか?」とか「ごはん普通盛でいいですか?」という具体例があると答えやすいですよね。

このように、お互いの共通認識が少ない場面では関係が浅い場合でもクローズドクエスチョンが効果的な場合があります。


逆に、話をしたい・聞いてほしいタイプの人と話すときはオープンクエスチョンのほうが有効です。

少し落ち込んでいる様子の新人さんにお昼休みに声をかけるときなんかは、「どうですか?」と水を向けてみましょう。あとは変に聞き出そうとせず、問いたださず、ただただ聞き役に徹する。ポイントは、話しても大丈夫という雰囲気作りです。

この人に話しても大丈夫かな?こんな話をしてもいいだろうか?とためらっている場合には、少し具体的にクローズドクエスチョンを組み合わせてみます。

回答例みたいなものを選択肢として出して質問する、変則クローズドクエスチョンです。

たとえば「影の色合いを違う感じにしたいと言っていましたが、何をどうしたらいいかわからなくて困っていますか?それとも、具体的にやりたいことがあるけれど方法がわからないですか?」というような感じ。

そういう答え方をすると良いのか!という例を知ることで答えやすさが格段に上がって、そのあとはどんどん話が広がることがあります。

ホースの先っちょの詰まりを解消するようなイメージです。


秋田は福祉の仕事をしているので面談スキルとして今回の説明をしていますけれども、営業など様々な場面で使えるのがオープン/クローズドクエスチョンですよね。

インターネット回線の勧誘で、いきなり「光回線をお得なプランに変えませんか?」と入るよりも、「現在お使いのインターネット環境でお困りのことはありませんか?」とオープンで尋ねましょうとか。そういうやつです。

相手やシチュエーションによって柔軟に使い分けると、コミュニケーションが少し楽になりますよ♪

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今日は、ヘッダー画像の「開かれた窓」からオープンクエスチョン(開かれた質問)を連想した内容でお送りいたしました。

では、また。

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就労継続支援ビルド
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