オッカムの剃刀~3人の天才者をも制する〜

ケプラー

ケプラーはプラトン立体と球体を用いて太陽中心の系
において、宇宙が完成されることを導いた。オッカムのように神学を捨てた決意をしたのである。科学者は不毛な議論を続ける。ケプラーが古代のピタゴラス的な宇宙モデルで理論を展開しようとしたように、宗教、歴史的な概念を捨てずにはいられない。数学者もまた美しい方程式に喜びを感じる。数学的構造が感じられ、馴染み深いと言うことだ。美しい≠単純に注意するべきだ。オッカムは不必要なものを薙ぎ払って単純に考えよと言っている。ケプラーはプラトンの単純すぎるモデルを捨てる決意をし、(惑星は完璧な円軌道を描くを辞めた)新たに楕円軌道を考えついた。楕円はパラメータがr以外に増えるという点で円よりも複雑だが、計算結果は合っている。しかしこのケプラーの導いた三法則は皮肉にもそれ以前よりも単純なものとなった。(というよりそれが法則なのだから)神が一つ一つの惑星を動かすのではなく太陽からの距離で惑星の軌道は確定しているのだから。しかしケプラーは円よりも複雑なモデルで完成させたため、心残りはさらに宗教的不寛容のもあり、不遇な対応を被むった。世界はどこもそんなものなのか。

ガリレオ・ガリレイ

ガリレオガリレイは、天界が地上と同じ法則に支配さ
れていること、天体の運動を正しく予想できることを明らかにした。望遠鏡は科学的な大発明とともに軍事産業にも船の発見として使用された。ガリレオも経済的な負担は大きく、家族を養うために軍事工学や家庭教師などをした。自分も経済的負担が今は苦しいが、ガリレオのように22歳でも論文を発表したり、様々な面でマネタイズをしていきたい。科学は発見に時間がかかる。レンズは知られていたのにも関わらず、それを2枚重ねて物を大きく見たものは17世紀までいなかった。ガリレオの実験は革新的だったという。物体の運動に秘められた規則性を暴くために木のボールに近くするために金属を磨いたり、物体を落下させるのではなく、斜面に転がした。アリストテレスの重い物体の方が速いという説を覆し平均速度の定理を証明させた。慣性の法則に準えるように物理法則は観測者の動静に関わないよというガリレイ不変性を見出す。皮肉にもアリストテレスの少数の原因で十分であればそれ以上の原因は不要であるという格言が裏付けられた。トリチェリは裁判に負けたガリレオの元によく駆け寄った1人だという

ロバートボイル

ボイルの法則で知られるロバートボイルは、1年生の時に学んだように錬金術によってボイルの法則を示した。ボイルは真空状態の性質について観客に演技で披露したりしたが、プロテスタントの貴族の甘えた家系には馴染めず、スパルタな父はボイルをアイルランドから追い出し、イタリアへ向かいそこで人文主義に目覚める。雷の恐怖に耐えられず宗教の忠誠心にはまったのだ。やがて父親を自然の理に反する行為として締首刑にさせ殺す。なんとも波乱万丈な人生だ。
ここからボイルの一人劇場が始まる。プレヌムvs原子の戦いに蹴りをつける!空気銃に関して興味を持ち、生物学者メダワーの言葉「科学は解決可能な学問である」という言葉を信じ、帰納法的に科学的知識を発掘させた。Galileoとベーコンを信じたのである。ガリレオの弟子トリチェリに真空について実験させた。ピストンに変わりに小さなモデル水銀を使って再現し、大気圧によって動くことを見つける。自然は真空を嫌うのでは無い。ホッブズは懲りず、その説を押すけれどもボウルは最もな対応で、神がいるかどうかは分からないけれども、その仮定は不必要となったと述べている。そう、お分かりだろう、オッカムの剃刀である。世の中の人も不可知なことに興味を示すけど、それが不必要となるような新たな真実を見抜くことが
重要だと感じた!ボイルは実験にも命をかけた(よく聞いておこう)。10個の原理を示し、観察結果に基づいてなければならないベーコンの帰納的論証法、理論は論理に矛盾しない(?)、理論基づいて予測を実験で確証しなければいけない、(ファインマンの美しい理論ではなく、そこから正しい予測が必要という言葉にならって)オッカムの剃刀を適用すること、何も前提としないこと、現象と矛盾しないこと、単純なものを選定すること以上である。これらを用いて、トリチェリ▶シャルル▶ゲーリュサックと高校化学で習う歴史に紐づいた。

アイザック・ニュートン

そしてついに1643年にあの天才がこの世に降り立つ。そう、アイザック・ニュートンだ。意外にもニュートンは難産で、ヘンリーモアに教育を受け、新プラトン主義で人文主義者であるバローに神秘主義と錬金術を教わる。ニュートンは24歳で大学で光学を教えるも生徒は0人なこともあったよう。少し安堵する。そしてハレーはニュートンに惑星軌道について質問したら数日後にとんでもない9ページの論文の手紙が届いた。プリンキピアである。ニュートンは数学的に運動原因を明晰し、運動に関する3つの法則を作り上げた。これがハレーの惑星運動に関する答えの中にあったのは面白いと思った。ニュートンにとっては当然だったということか。インぺトゥス(運動量)の代わりにニュートンは加速度を定義し、反作用についても述べた。そして万有引力を見出し、楕円軌道であることを見事に証明して見せた。ニュートンもプリンキピアの中で自然現象の原因として認めるべきは、真であって、かつその自然現象を説明する上で十分なものに限られるというオッカムの剃刀を適用していた。いったいオッカムは何者なんだ。

今日はこの辺で


また続きを今度出します。どうぞよしなにー。


テスト


科学者から1人選び、歴史を明かして、オッカムの剃刀とどのような関係があったかを言え。

オッカムの剃刀が日々使えないかを判断し、複雑な仮定になっていないかを考えよ

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