6/22夜日記

今日は、自身をビギナーや初心者と称することのデメリットについて語りたいと思います。ビギナー、あるいは初心者という言葉は、主に主催者が特定の性質を持つ参加者を集めるための条件として用いられます。つまり、これは主催者側が設けた概念であり、その参加者たちが自己をビギナーと大声で主張するべきものではないというわけです。

ビギナー向けのイベントが存在する理由は、普通のイベントが参加のハードルとなるからです。例えば、即興でダンスをすることはハードルが高いだけでなく、APOPの楽曲はダンスのために作られているわけではなく、周りの参加者は皆上手に見えます。実際、APOPダンスバトルの世界はまだ歴史が浅く、全体の技術水準は年々向上しています。そのような中で、10年前にトップだった人々と同じステージで競うことは初心者にとっては非常に難しいのです。そのため、ビギナー向け、初心者向けのイベントが開催され、そこに集まる参加者がいるのです。

しかし、ビギナーや初心者と自称しすぎると問題が起きます。最初は自分を分類するためにビギナーや初心者と言っていたものが、次第にダンスの未熟さを許容する免罪符として使われてしまいます。結果、ビギナーだから勝てない、初心者だから勝てないと言って、一般のオープンなダンスバトルイベントから逃げてしまうことになります。そして、ビギナーの世界から出ることができなくなり、何年もビギナーの世界に留まってしまうのです。その一方で、新たな参加者が増え、彼らに対して偉そうな顔をして指導するようになります。これがビギナー界隈の”老害”、つまり問題を生む存在となってしまいます。

そのため、このような問題を避けるためには、自分をビギナーあるいは初心者と過度に自称しないことが重要です。参加条件に合うイベントには堂々と参加し、練習を重ねることで自信をつけて、オープンなダンスバトルの場にも積極的に参加できるようになることが大切です。

このような自己成長を目指すことで、自己のスキルや経験に対して健康的な認識を持つことが可能になります。そして、適切なタイミングでビギナーのレベルを卒業し、更なる高みを目指す勇気を持つことができます。

以上のように、自称する「ビギナー」や「初心者」の言葉には、それ自体がプレッシャーや制約になる可能性があります。しかし、それらを適切に理解し、自己成長の一環として捉えることで、ダンスの世界で更なる進歩を遂げることが可能となるのです。

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