新規上場後7日間の価格推移(全対象)
新規上場後、初値の付いたIPO銘柄。
その後の価格はどのように推移するのでしょう。
当然、それぞれの銘柄、その時々の地合いによっても違ってくる。
だけど、過去のデータ分析で、価格推移の傾向をつかめないものか・・・。
今回は、2001年~2021年10月までのすべてのIPO価格データを使って、
上場後7日間分の値動きを分析してみました。
■ IPO株は昼に下がり夜に上がる
分析結果が次のグラフです。
上場後初値を基準(0%)とし、そこから7日間分の始値(寄付き)と終値(大引け)の価格推移をパーセンテージで表しています。
それぞれ2000件近くの価格平均なので、個別の銘柄がこのグラフの値動きに沿うわけではありませんが、このグラフを見て気が付くことはいくつかありますね。
・2日目の始値がいちばん価格が高い。
・その日の始値より終値の価格が低い。
・その日の終値より翌日の始値の価格が高い。
どうやら新規上場後の株式は、
昼間(場中)に下がり、夜に上がる傾向があるようです。
■ バックテスト
2001年から現在(2021年10月)まで、
すべてのIPO銘柄を上場後7日間、大引けで買いー翌日の寄付きで売り。
ひたすらこれを繰り返すと、どれくらい利益が積みあがるのか。
ちょっとやってみました。
7日間いずれも右肩上がりの結果になってますね。
「新規上場株を引けで買って翌日の寄りに売る」
たったこれだけのルールでこんなに利益が積みあがるのは驚きです。
この分析結果は、ぜひ頭に置いておきたいものですね。
今回のレポートが、読者様のIPOセカンダリー戦略の一助となりますことを願っています。
ではまた。
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