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はじめまして
はじめまして、バグマニアのよっしーです。「バグ」って聞くとドキッとされる方も多く、あなたもドキッとされたかもしれませんが、ソフトウェアのバグが原因で普段の生活に影響することは、身近でよくあることです。私はソフトウェアのQAを20年ほど経験して多くのバグと出会ってきましたので、ドキっとまではあまりしないのですが、少しヒヤっとすることはあります。
ここでは一般の方々がドキっとすることを減らせるよう、エンジニア向けに(ホンモノを出すわけにはいかないため)仮想のバグを使って発見のコツを書いていこうと思っています。コツと言っても、王道のプロセス改善とかコミュニケーション術については他で扱われていますのでそちらにお任せして、こちらは「人がつい陥ってしまうワナ」に着目していきます。
私は職業柄バグ情報をチェックする毎日ですが、最近ではみずほ銀行のバグが大きくニュースになりましたね。お客さんがコンビニでお金を下そうとして帰れなくなるなんて、エンジニアなら誰しも避けたいところ。またメールの誤送信などは、企業でもプライベートでもそれなりにあるのではないでしょうか。例えば先日も、三重県でコロナワクチンの接種に必要な予診票を誤送付という事故があったばかりです。せめて同じようなことが再発しないように、きちんと対策したいものです。
このように社会に大きく影響するバグやミスについて、一体何をすれば市場流出する前に発見できるかは、エンジニアなら散々考えたことがあるのではないでしょうか。いやそこまで考えたことなんてないってことなら、そんなあなたはひよっこエンジニアでしょう。これから大人なエンジニアになりましょうね。特にQAエンジニアなら、レビューやテストをしている時やバグ分析の際に、どうアプローチすればここでバグを発見できるのか?と考えるもんだと思いますし。
私も散々レビューやテストをやってきて、それでも出たバグを分析して、またレビューだテストだって繰り返してきました。その中で、魔法ではないのですがある程度応用が効きそうな方法を見つけました。それが「人がつい陥ってしまうワナ」に着目したアプローチです。現場でも複数の製品で使ってきて、今も使われています。
このアプローチでは、原因分析の際にも「ワナがあって、それに陥るべくして陥っただけで、普通間違えるよね、他の人が開発したとしても起きたよね」って平和な会話になるためか、エンジニアの共感が多く得られました。あんまりこういうことってないのですが(笑
というわけで、次回からは「人がつい陥ってしまうワナ」に着目して、実際によくある(仮想)バグとその発見方法を書いていきたいと思います。
それではまた。