相棒
倒れてもう弾かないと決めたギター
でも
いろんな流れや仲間たちのおかげで
今日は相棒が生き返えり弦を張った
これまでの自分といえば
退院して1年目はもう死ぬ気だった
退院して2年目は生きる意味を探り
退院して3年目は少し外を覗き始め
退院して4年目は仲間と再会始めた
今は退院4年目の真ん中あたりかな
その間こいつはじっと自分を見てた
部屋の片隅に置いてあるだけの置物
もう20年近く常に一緒だったのに
倒れてからは触るのも嫌になってた
なぜかというと
コイツを喜ばすようなプレイは無理
そう決め込んでここまで来たのだが
勇気を出しボロボロな状態のコイツ
メンテ修理したんだよね一生懸命に
皮肉なことに
自分のは動脈が剥がれたのに対して
コイツのは部品が錆びて部品の癒着
正反対の致命的な状態でのメンテだ
諦めかけてたけど諦められなかった
自分もこうやってまだ生きてるのは
いろいろ手を尽くしてくれた医師達
もしその医師が諦めてたら自分もう
こっちにいなかった命のはずだから
やれることはすべてやろうと決めた
そして
なんとか蘇えらせることができたよ
そして
まるであいつの魂が訴えてるような
修理終えて撮ったこの一枚の写真だ
もちろんレンズフレアだろうけど
こんな写真が偶然にも撮れたのは
なにかのチカラがそうさせたのか
やっぱり特別な相棒だったんだな
と
感じるのが普通だと思うけどなあ
魂の光
自分はそう思う
別に信じて欲しいとか思ってない
こんなこともあるんだなーってね
でも想像通り現実と向き合うこと
この辛さと闘いが始まるってこと
過去の自分との闘い
当然過去の自分には
今の身体の状態だと
勝てるわけないよな
ギター弾く技術がね
その葛藤との闘いが
やはり辛いんだよな
でも覚悟を決めたの
自分だから仕方ない
逃げちゃ駄目だ
逃げちゃ駄目だ
名ゼリフが
ね
逃げちゃ駄目なんだろーな
でも相棒よ